ツクシイバラを見に、人吉球磨方面へ出かけた。
季節の花を求めてウロウロするのが、我が家のしきたり。
ただし、コロナのご時世なので、密な状況になりやすい場所・時期には出かけない。
今日も、のど飴を買うためにサービスエリアのコンビニに寄っただけ。
おにぎりと飲み物のお茶は自宅から持参。
ただ、この球磨川沿いの「ツクシイバラ」の原生地はもう10年くらい前に訪れただけで、経路に自信がない。
そこで、くま川鉄道の「おかどめ幸福駅」の近くだったことを思い出し、駅名をナビに入れてそれを頼りに車でGO.
1時間ちょっとで、駅に到着。
無人駅というところは昔と変わらないが、何やら賑やかな感じ。
黄色いポストや、しめ縄など異例ずくめ。
良く見ると建物自体もなんとなく、田舎の神社といった風情。
以前立ち寄った時は、ここまで大袈裟ではなかったような。
駅舎の横には沢山の絵馬がぶら下げられていた。
幸福駅の名に因んで、あやかりたいというわけだろう。
絵馬まで出てくると、いよいよ神社の雰囲気が漂う。
駅舎の中にもいろいろな面白いものが掲示されていた。
ホームからの眺めは、球磨盆地のど真ん中らしく田んぼやその向こうに九州山系の山々が望める。
この「おかどめ幸福駅」は、くま川鉄道湯前線の駅の一つ。
元々は、JR湯前線を平成元年に第三セクターが引き継いだもの。
もっぱら高校生などの、通学の足として活躍していたが、昨年の豪雨による水害で現在は運休中。
「幸福駅」は北海道の広尾線にもあって、湯前線の方は「おかどめ・・」を冠して区別している。
ただし、本家の北海道「幸福駅」のある広尾線は、少し早く廃線になってしまっている。
数年前に、久しぶりに帯広を訪ねたとき立ち寄ってみたら駅舎とホームが残っているだけだった。
いまから、ン十年前に相方と結婚した年に北海道勤務となり、この駅の二つ帯広寄りの「愛国」駅で「幸福」行きの切符を買った。
「愛の国から幸福行き」というキャッチフレーズに乗っかったのだ。
当時は、「愛の国から幸福へ」という歌もあって、歌手の芹洋子が唄っていた。
その歌の人気にあやかってCMにも使用された。
「愛国」駅から「幸福」駅へは、中間にある「大正」駅を通らないと行けないという主旨のCM。
ただ、何と言う会社のCMだったかは思い出せない。
取りあえず歌にあやかって、乗りもしないのに買った切符は、今でも抽斗の中に仕舞われてしる。
北海道の幸福駅の思い出もあって、くま川鉄道の幸福駅が特に印象に残っていた。
横にはレストランや、物産館のようなものもあるし、近くには公園も整備されていた。
さてさて、本日はナビの中間目標として便宜上設定した幸福駅について蘊蓄が長くなりすぎた。
本来の目的地は球磨川の河川敷のツクシイバラの自生地。
だがしかし、少々幸福に嵌まり過ぎた。
ツクシイバラの話は、また明日のこころだあ~♪。
「足し算をして積み上げる幸福度」・・・・しろ猫