今日は「こどもの日」で国民の祝日である。
何の抵抗もなく、門柱に国旗を掲げたくなる気分になる。
ただ、午前中は結構まとまった雨で、国旗を掲げたのは午後になった。
街を歩くと、オリンピックの聖火リレーを周知する横断幕や幟が設置されている。
町内によっては、小さな鯉のぼりも一緒に掲げてあった。
雨も上がったので歩きに出ると、テレビ局のインタビューを受けるはめになってしまった。
明日の聖火リレーに関して、という切り込みだったが、質問内容も私の答えもあまりパッとしたものではなかった。
多分使えないVTRだと、消去されるのがオチ。
・・・・・・・・・・
さて、鯉幟と言えば、昨日は本物の鯉のぼりを見た。
さしずめ「幟」と書かずに「登り・昇り」を使いたい。
秋津川が、河川公園の中を小川になって流れる箇所に、ちょっとした瀬になっている場所があった。
バシャバシャと音がするので見ると、黒い鯉が胴体と尻尾を勢いよく振って上流に登ろうとしていた。
この鯉にしてみれば、この障害物たる小さな滝を越えて、大物になるぞという風情。
そう思ったのは、昔の童謡の「鯉のぼり」の歌詞が直ぐ頭に浮かんだから。
♪百瀬の滝を登りなば たちまち竜になりぬべき 我が身に似よや男子と 空に踊るや鯉のぼり♪
甍の波と雲の波で始まる方だから、♪屋根より高い鯉のぼり・・・、の方ではない。
古い方も、新しい方もどっちも歌えるが、実際の鯉のぼりは「いらかの波」でも「屋根より高い」でもない。
そんな高い鯉のぼりを今時上げられる状況にはない。
だから、どちらの歌も今となっては古い。
それにしても、先日訪れた杖立温泉の鯉のぼりは圧巻だった。
竜にならなくてもいいから、子供を安心して出産でき育てられる社会になって欲しいと願う。
「古里の川に子供の声がない」・・・・しろ猫