昨日行く予定だった玉名の花菖蒲を見に、午前中に出かけて帰って来た。
高速を使ってのちょい急ぎの花見。
コロナの関係で、昨年に引き続き2年連続の「花菖蒲まつり」は来年に延期。
中止と言わず来年に延期というところがすごい。
祭りは延期でも、花は時期が来れば咲く。
数日前にネットで調べたら、3分咲きとなっていた。
もうかなり咲いていて、7分咲きくらいではないかと思う。
この高瀬裏は、古くは菊池川流域の米の集積地で積み出し港の船着場。
玉名(高瀬)は、古くから米の集積地として栄えたところ。
菊池川流域は、古墳などの遺跡が点在し古代から2000年に亘る米作りで、日本遺産に登録されている。
先日からの増水で、この高瀬裏に導入されている菊池川の水門がある程度セーブされた状態なので、いつもより水量が少ない。
市が主催する祭りは中止でも、花を愛でる人たちが訪れている。
まったく混雑するような状態にはないので心配はない。
通常なら、ごったがえしていたはず。
石橋が幾つも架けられていて、中には注意をしないと頭をぶつける低さのもある。
石橋をフレームにして風景を切り取るのも面白い。
眼鏡橋もあって、往時の佇まいを今に伝える。
更に奥の石橋には水門が設けられている。
舟の出入りや、満潮時の水位の調節に用いられたものだろう。
遊歩道などが整備され、以前来た時より幅が広くなっていて、花菖蒲の場所はむしろ狭くなっていた。
整備の途中なのかも知れない。
船着場のある高瀬裏から、古い町並みに通じる石畳の小路はしっとりと落ち着いた静けさ。
昭和レトロな町並みには、古い商家も残っている。
例年の花菖蒲まつりでは、この辺りには露店なども続いていたが、今年はシーンと何もない。
この古い商家の店先に「アイスキャンデー」が売られていて、道路の反対側の公園のベンチでガリガリやるのが好きだった。
ひょっとしたら、と淡い期待もあったのだが・・。
子供の頃は、田舎にも麦刈りの季節になると自転車に旗を立てた「アイスキャンデー」売りがやって来ていた。
今では滅多に見かけないアイスキャンデーだが、ドラッグストアのアイスクリーム売り場で、その進化形を見ることはある。
棒状のものに凍らせたものだが、1ランクグレードが高くて、「アイスクリン」等と呼んでいたものに似ている。
有れば良いなと思ったものが無いと「やはり」と思いつつもちょっと残念。
かくして午前中には帰り着くという強行軍の花見は終わった。
明日の予報では、最高気温30度だとか。
ちょっとドラッグストアのアイスのコーナーを覗いてみるか。