おなじみ?(狭い範囲ではありますが)のH家三姉妹、姉が
「そろそろもう一つくらい別荘が欲しいわね」と仰るので、
「そうね、お姉さま。一度くらい素朴な日本家屋に住んでみたいわ」というと、
「それなら、作家の林芙美子さんのお宅なんかどうかしら。とても住みやすそうよ。別荘の参考になるかもしれなくてよ」と小母さまのお言葉により、落合にある林芙美子邸に見学に行くことにしました。
いまや、森光子さんの舞台「放浪記」ですっかりおなじみになったあの縁側がこちら。
この家屋の素晴らしさはいろいろありますが、まずはすべての部屋の南北が解放されていて、風の通り抜けがとてもいいこと。
毎日生活する者にとって、風の通り抜けはとても大切
それに居間は当然として、台所、風呂場といった場所がとても丁寧に作られています。
流しと床は人造石研ぎだしでできています。芙美子さんは意外にも?火事、いえ、家事が好きで、仕事の合間には料理を楽しんだそうよ。
総檜でできた浴槽は、ちと狭いけど、天井には竹が張ってあり、通気がいい上、見た目も素敵
小母さま(R子さん)のひょうたんの帯は手作りなのよ。素晴らしい!!
次に詳しく紹介させてください。
お姉さま(Yさん)の緑の紬の帯は先日のフリマの帰りにゲットしたもの。いい色だわあ。
木綿の絞り
帯は麻の絞り。これも手作りです。
帯揚げと帯締めはピンク。
居間にある廊下ででんぐり返りするつもりだったから、帯留はなしにしたのに、上がれなくて残念だったわ。
髪飾りはスズランのバレッタ。
林芙美子といえば、「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき」という詩も有名だけど、正しくは~~
「生きている幸福は波間の�貎のごとく蕭蕭と漂う、生きている幸せはあなたも知っている、私も知っている
花の命は短くて、苦しきことのみ多けれど、
風も吹くなり 雲も光るなり」
「苦しいことは多いけれど、風も吹くし、雲も光るよ」と希望に満ちたものだそうです。
よかった、よかった。
そうだよ、林さま、あれほどの苦労をなさっても、ついには作家として成功なさって、こんな素敵なおうちに住めたのだもの。
お庭も素敵。
「苦しきことのみ多けれど、風も吹くし、雲も光るよ」
次からはこう口ずさむことにしましょう。
このあと染の里、二葉苑を覗いたり、小母様の帯のすごい技も紹介したいし、話題がいっぱい。
また次にアップするので、よければ覗いてやってくださいね。
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