思いつくまま

みどりごを殺す「正義」はありや?
パレスチナ占領に反対します--住民を犠牲にして強盗の安全を守る道理がどこにあろう

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

于建:社会安定のベースラインを守るために(7)

2010-04-12 19:21:42 | 中国異論派選訳
 私は最近何回も私が台湾に行った時の話をしています。2004年に台湾の行政院大陸委員会の招待で訪問しました。台湾政治大学で1回講演するために、15日間の食住を提供してくれました。その時私は、「私が話し終ったら、地図を1冊と、運転手を一人つけてください。そして私が行きたいところに行かせてもらえませんか?」と頼みました。先方が「何をされるんですか?」と聞いたので、私は「台湾の民衆が何をして、何を考えているのかを見てみたいんです」と答えました。彼は、「問題ありません。台湾をご自由に見て、民衆が何を考えているかご自由に聞いてください」と答えました。ただ私はもう一つ条件を出しました。「支払い係も付けてください。食住込みですよね」。彼「いいですよ。支払い係をつけましょう」。

 私の講演終了後、彼らは車をつけてくれ、私の行きたいところに連れて行ってくれました。私が会った台湾民衆に同じ質問をしました。「もし役人があなたの家を壊したら、どうしますか?」。99%の人がそんなことはあり得ないと答えました。「私の同意なしに何で勝手に壊せるんだ? もしその家が合法的なものなら役人はそんなことできない」と言いました。それでも私がもし壊したらどうするかを聞くと、彼らは裁判所に壊した人を訴えると言いました。「裁判官は法律に基づいて判決を下すし、多額の損害賠償を命ずる。例えば合法で同意の上の収用の場合に10万元の補償だったら、もし同意がなければ裁判官は100万元の損害賠償を命ずるだろう」と言うのです。

 私はさらに続けて、「もし裁判官が訴えを受理しなかったり、法律通り裁判をしなかったりしたら、どうします?」と聞きました。人々はまた「受理しないなんてあり得ない」と答えました。「簡単なことじゃないか、私に土地の権利証があって、政府が契約もなしに私の家を壊したら、政府の誤りだから絶対賠償しなければならない。そんなことするわけがない」。

私が続けて、「それでもそういうことが起きたらどうしますか?」と聞きました。台湾の民衆は「議員に訴える。議員はやってきて調査し、調査が終わったら記者会見を開き、議会で問題にするから、そうなったら裁判官と役人は終わりだ。彼らは辞めなければならなくなる」と言いました。

 私がさらに続けて、「もし議員も腐敗していて調査に来なかったら、どうします?」と聞きました。私がこの質問をする頃には、相手はすっかり嫌気がさして、「大陸から来たあんたは何でそんなにもしもが多いんだ? それは私が議員にやらせたいことじゃない。議員がやりたいことなんだ。議員はそういうことができるのを毎日夢にまで見てるのに、来ないわけないじゃないか。

 議員が来るか来ないかで押し問答になりました。台湾の民衆は議員に連絡する電話カードを持っていて、「じゃあ電話してみよう!」と言いました。電話すると、議員は近くにいたら、喜んですぐに駆けつけてきました。「何事ですか?」ととっても嬉しそうに! 議員はそういう事実を探し出したら、県議会議員どころか、国会議員、さらには陳水扁のように総統にだってなれるかもしれないんです! それでも私はあきらめず、「もし議員が来なかったらどうしますか?」と聞きました。「簡単なことだ、次の選挙の時に彼が投票依頼に来たら、彼に汚水をぶっかけてやるさ。それでも当選できると思うかね?できるわけない!」と台湾の民衆は答えました。

 台北から台南まで回ってみな同じ結論でした。私は今日台湾の話をしました。しかし実際はこの問題を私はいろいろな国の人から聞いています。日本、ドイツ、フランス、アメリカ、行く国ごとに大勢の人に聞きましたが、ほとんど同じ答えです。なぜ台湾の話をしたかというと、台湾と中国は同じ文化です。中国はいつも西側の制度は中国になじまないと言います。でも、台湾は中国の一部分だとも言っています。台湾も中国なら、なぜ台湾の人は「あり得ない」と答えるのでしょう? 中央テレビ局が毎日のように台湾のケンカや、馬英九罵倒を報道していても、実際には台湾の草の根は非常に円満で安定しているのです。

 私は台中で農家に泊まりました。花卉栽培の農家です。彼は大陸人に会ったことがなかったので、とても喜んでいました。彼は私に、町のレストランでごちそうしてくれると言いました。私は、いいですがレストランは高いので私に勘定をさせないで下さい、と言いました。彼はあんたに勘定なんかさせるもんか、あたりまえじゃないか、と言いました。彼は車に私を乗せて、運転していきました。後ろには花、前は人です。200メートルほど走って、私は停まってくれと言いました。彼は何事ですか?と聞きました。私は私が最後に家を出たのに、鍵を閉めなかったと言いました。彼は問題ない、うちには防犯カメラがあるから、誰か来て何か持って行っても、戻ってから返してもらえばいいと言いました。私は心の中で、もしこれが中国なら、帰ったらたぶん防犯カメラもなくなっているだろうとつぶやきました。

 私はいつも台湾と中国は同じ文化なのに、なぜあんなに「あり得ない」が多いのかと考えます。いろいろ考えて、ある社会が円満であると言える条件は、第一に財産権が明確であることだと思いました。この物が私の物であれば私だけの物であって、私の物であって同時に他人の物でもあるということはないということです。中国の財産権は明確でしょうか? 不明確です。今日私が、もし地方官吏があなたの家を撤去したらどうしますか?と聞いたら、中国の民衆は決して「あり得ない」とは言えません。マントウを買いに出ている間に、家が無くなるなんてことが実際に起こっているのです。中国の農民で、自分の土地だから他人が売ることはできない、と断言できる人がいるでしょうか? 一人もいません。政府が策をめぐらせば、農民の土地は奪えるのです。そして裁判をやっても農民は勝てません。あなたの土地を撤去しようと思ったら、同意がなくても策をめぐらして、違法建築にしてしまえばいいのです。中国には明確な財産権は一つもありませんから、ある物が自分の物だと断定できないのです。

 最近非常に興味深い事件が起きました。広西のある陳情受理事務所の主任が家を撤去されて自分が陳情者になったのです。今日御来場のだれか一人でも自分の権利が完全に守られていると断言できる人はいますか? いないでしょうね。中国には明確な権利がないから、政府は策を弄せば合法的な権利を非合法なものに変えてしまうことができるんです。

出典:http://www.chinaelections.org/newsinfo.asp?newsid=169507

(転載自由、要出典明記)

関連記事:
社会安定のベースラインを守るために(1)
http://blog.goo.ne.jp/sinpenzakki/e/3d9b7c69e6a560faae20b62a338ec1e4
社会安定のベースラインを守るために(2)
http://blog.goo.ne.jp/sinpenzakki/e/68c0c153f2ed66b144393aa139edf448
社会安定のベースラインを守るために(3)
http://blog.goo.ne.jp/sinpenzakki/e/f025983f728ea8229d9a49b2fd8cc302
社会安定のベースラインを守るために(4)
http://blog.goo.ne.jp/sinpenzakki/e/996137350847de8ddc64d3d8e98fff38
社会安定のベースラインを守るために(5)
http://blog.goo.ne.jp/sinpenzakki/e/5256694e67569f7b220b51d73ad22604
社会安定のベースラインを守るために(6)
http://blog.goo.ne.jp/sinpenzakki/e/5c13243453ae895f37f806ea6d015ad3
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
« 于建:社会安定のベースライ... | トップ | 于建:社会安定のベースライ... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

中国異論派選訳」カテゴリの最新記事