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元号は強制できない-強制するとんでもない役所の窓口担当者にはこの文書を示して抗議しよう

2005-05-14 23:22:52 | Weblog
総務長官談話「元号使用は強制でない」
元号法の成立に当たって
               昭和五十四年六月六日               
    三原総理府総務長官談話

 本日、元号法が国会の議決を経て成立した。担当大臣として心から喜ぶとともに、これまでにこの法案の成立のために各方面から寄せられた熱心な御支持に対し深く感謝の意を表する。特に国会審議に当たり各党の関係者がこの重要法案の慎重な審議と円滑な議事運営のために示された多大な御尽力と御協力に対して厚く御礼申し上げる。昭和という元号は、昭和二十二年五月に現行日本国憲法施行に伴って旧法制が廃止されて以降今日まで、法律上の根拠を欠いたまま事実たる慣習として用いられてきたが、元号法の成立により、この法律に基礎を置くものとなった。また、我が国独自の年表示の方法である元号制度の存続は確実なものとなった。元号法成立の意義は極めて大きいと考える。この法律は、(1)元号は、内閣が政令の形で定めること、(2)それは、皇位の継承のあった場合だけ改元すること、の二点であり、元号の使用の問題については、何も規定していない。したがって、一般国民は、今後も、元号、西暦を自由に使い分けていただいて結構である。一方、公的機関の事務について言えば、これまでも年の表示には原則として、元号を用いてきたところであり、この慣行は、今後も当然続くものと考える。公的機関の窓口業務においては、これまでも届出等の年表示には元号を用いるよう国民の方々の御協力をいただいてきたところであるが、この点については今後も公務の統一的な事務処理を円滑、迅速に行うために、引き続き国民各位の御協力と御理解を要望する次第である。もとより、これはあくまでも協力要請ということであり、西暦で記入されたものも適法なものとして受理されることはいうまでもない。私は、この問題については、公的機関の窓口業務に関与する職員の的確な理解と良識ある行動の下に、従来同様今後とも円滑に事務処理が行われることを確信し、期待するものである。また、国会審議の過程で示された貴重な御意見、国民から寄せられた種々の御意見を十分参考にして、法の運用に誤りなきよう、慎重に配慮してまいる所存である。
千三百年にわたる歴史を有する元号は、単に年を表示する手段として便利であるというだけでなく、長い歴史の過程の中で日本人の心情に溶け込み、日本国民の心理的一体感の支えにもなっていることは、一般に指摘されているところである。私は、こうした国民の元号に対する心情と認識は将来も保持されると同時に、西暦も便宜に応じて併用され、日本国民の持つ優れた叡知と良識とによって、変転きわまりない国際社会の中で、個性ある文化、伝統を生かしつつ、正解の動きとの調和が図られ、問題が解決されて行くものと確信する。

(コメントいただいた誤字訂正しました。感謝)