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【ML251 (Marketing Lab 251)】文化マーケティング・トレンド分析

トレンド分析ML251の文化マーケティング関連Blogです。ML251の主業務はトレンド分析をコアにしたデスクリサーチ。

ハイコンテキスト社会と「機動戦士ガンダム」がいまいち海外で・・・の理由

2012年07月30日 | マーケティング話
数ヶ月前、日本の誇るべきカルチャーのひとつ「機動戦士ガンダム」の海外での評価が、他の代表的作品ほど高くはない(売上げも同様)というある記事を読んだ。

その記事はあまり真剣に読まなかったので(大したことが書いてなかったからか?)、内容は忘れたが、この分野に詳しい友人の説によれば、代理店さんを含めたプロモーションの方法に問題があったとのことだった。
詳細については、彼も語るわけにはいかず、私も推測するしかなかったが、仮説としての説得力はあると思った。
ここでも書かない。
プロモーションの方法論の話ではなく、コンテンツの中身と核心についての話をしよう。

最近、見つけたのが新清士氏の書かれた「日本人の神話へと変わってきた『機動戦士ガンダム』だ。
文化マーケティング視点では、ロジカルで説得力はあると考える。

新清士氏のこの記事には、拙著「コンテンツを求める私たちの『欲望』」(PDF版23ページ、「小さな世間」の説明)でも援用させて頂いた土井健郎の「『甘え』の構造」をで述べられている日本社会(人)のハイコンテキスト性から、「機動戦士ガンダム」がいかに“日本人向き”のコンテンツであるかが述べられている。

日本社会(人)のハイコンテキスト性が国際社会でネガティブに働く事例としては、戦前の中国大陸や朝鮮半島での日本の行為、「良かれ」と思ってしたことが、ま逆に現地の人達から激しい反感を買ってしまった悲劇についてコメントされている。
一見、顔とかにていても日本人と中国人、朝鮮人の思考回路は違う、ということを理解していなかったばかりか、大いなる誤解をしていた事例だ。
(以下黒字部分が引用箇所)

ところが、その論理で世界に広げると困ったことも起きた。明治維新を中国で行わなければならないという善意の気持ちで、中国に渡っていった「大陸浪人」と言われた人たちにも、中国のナショナリズムの台頭により排斥されていく。満州を謀略によって作り上げた石原完爾の「五族共和」という理想も、軍部の現実には機能しなかった。元首相の鳩山由紀夫氏の09年の「東アジア共同体構想」にしても、「こちらが誠意を見せれば、気持ちを斟酌してくれる」という「甘え」があった。

重要なのは、そうした意識が、日本人には無自覚に出てくるところだ。これが政治的な活動だけではない。個人レベルで日常的に自動的に出てくる。それになかなか気づける機会は、少なくとも日本にいると多くない。


こちらの記事、「『機動戦士ガンダム』から見える日本人の甘えの構造」でも触れられている。
(以下黒字部分が引用箇所)

ただし、ガンダムは日本以外の地域では基本的に人気がない。その理由は、戦争を扱いながら、極めて日本人的な想像の範囲でしか、戦争が行われていないからだろう。戦争は、ほとんどが軍閥による地域紛争で、戦国時代を彷彿とさせる。

1932年に満州国を設立したときの「五族共和」という建国理念は、日本人・漢人・朝鮮人・満州人・蒙古人が共に進む国民国家であるとするものだったが、日本人のロジックに他の民族も共感してくれるという甘さがどこかにあったのだろう。満州国建国の謀略を進めた石原完爾には、民族間が素朴に理解し合えるという感覚があった。しかし、それは現実には機能しない。ガンダムの主人公は、撃ち殺されるのが、本来の戦争状態だ。


今から30年以上前から、この問題の核心を指摘していたのが、フロイド研究者の岸田秀である。
岸田秀の「唯幻論」を、誰にでもわかるよう平易に解説した『ものぐさ精神分析』はお薦めだ。
90年代以降、「日本! 日本!」と声高に叫ぶような人達は一度、眼を通しておいたほうがいいと思うよ。

(この書棚の下の奥にあるよ・・・今は文庫があるからいいね)

もちろん、「ガンダム」が日本以外のローコンテキスト社会では概ね不評ということではない。
あくまで、日本発のコンテンツにおける相対的評価での話だろう。
拙著「コンテンツを求める私たちの『欲望』」(PDF版186ページ)でも
サヘル・ローズは母国イランで、「ガンダム」を見て「戦争で肉親を失った子供達が、闘争心という面でシンパシーを感じた」とコメントしている。
イランでも「ガンダム」は人気があったのだ。
ただし、サヘル・ローズの指摘は「闘争心」がポイント。
我々日本人が感動するような新清士氏が挙げたポイントとは別だ。

そのあたりのことは、日本の既成文壇からの評価は低いものの、海外で受け入れられる普遍性、つまり日本社会(人)に限定されることのない「物語性」によって、多くの国々で翻訳され愛読されている村上春樹の作品群との相違点ではないだろうか。

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日本のロック、ポップスこそ、字義通りの「産業ロック」「産業ポップ」だったと実感

2012年07月21日 | マーケティング話
32年ぶりの脱原発第2弾<M.U.S.E. Benefit For Japan Relief>、熱演

これは昨年8月のニュースですが(黒字部分引用)。

1979年、スリーマイル島の原発事故の後、ジャクソン・ブラウン、ジョン・ホール、ボニー・レイット、グラハム・ナッシュがM.U.S.E.「Musicians United for Safe Energy(安全なエネルギーを求めるミュージシャン連合)」を立ち上げ、同年9月NYのマジソン・スクエア・ガーデンで<NO NUKES>(原子力発電所建設反対運動)コンサートを開催。ブルース・スプリングスティーンなども出演し、その模様は映画でも公開され3枚組レコードとして発売された。今回のイベントはその第2弾となるもので、32年ぶりのNO NUKESコンサートとして、広島と長崎の原爆記念日の間である2011年8月7日に設定されていた。




日本の場合、故 忌野清志郎さんとか、ザ・ブルーハーツとかが頑張ってたようだけど、米国では70年代後半から、ミュージシャン達がこんなムーブメントを展開していたわけだ。

80年代、ジャーニーとかREOスピードワゴンとか、売れ筋狙いのわかりやすい米国のロックバンド群のことを、「産業ロック」(注)と茶化してたけど、実は字義通りの「産業ロック」「産業ポップ」って日本のポピュラー音楽全てのことだったわけだ。。。

(注)南田勝也によるロックミュージックの3要素、(1) アウトサイド(反抗・集団凝固性)、(2) アート(芸術・卓越化)、(3)エンタティンメント(楽しみ・大衆性)」のうち、(1)と(2)の要素が弱く、(3)の要素が強い、と私は解釈する。

80年代後半から90年代に隆盛を極めた「Jポップ産業複合体」(by 烏賀陽弘道)だけでなく、社会全体の話である。
レコード会社の親会社が原発を推進する企業ということを含め、世の中全体の「グランドデザイン」の問題だ。
現在の私たちの社会インフラは、全て原発の存在を前提にデザインされてきたわけで、原発に関するネガティブな話題はタブー化されてきた。

日本におけるタブー化とは、おそらく世界に類を見ないほど驚くほど整然としたものだ。
例えば、昭和天皇ご崩御の際、権力、いや誰からも強制されることなく、テレビ局は番組編成で見事な「自粛」をした。
(ここまで成熟化した日本では、エジプトやリビアのような暴動は起こらないわけ。原発関係のデモで人は集まっているようだけど、1940年代から70年代までのような暴徒化はないだろうと考える)

前に書いた記事の橋本治の論に従えば、お金儲けの「哲学」はあっても「美学」のなかった日本の企業と産業界、ということになる。

いや。
企業と産業界だけの話ではないんじゃないかな?
「原発」をタブー化させてきたのは、行政や企業のプロパガンダのせいばかりではないのではないか?

不謹慎を承知で言わせていただくと、東日本大震災に伴う福島第一原発の事故は、「天罰」とまではいわないが、私たち日本人と社会に対する「警告」としか思えなくなってきた。

が、最後に重要なことを指摘しておく。
私は「産業ロック」「産業ポップ」とカッコをつけて表現した。
もともとロックもポップも産業であるからだ。
カッコをつけたのは、80年代に定義された「産業ロック」が皮相的な意味を持っているからである。

カッコをつけなければ、産業ロックよりも音楽産業と同様、ロック産業と言ったほうがいいだろう。
我々にとってロックもポップスも含めた音楽とは、常にメディア環境とともにあったわけだ。

これがCMLI (Cultural Marketing Lab INOUE) の見解だ。

とりわけ、わが国においては企業・商品CMの影響抜きにして音楽体験はない、と言っても過言ではないだろう。
たまたま、今朝聴いていた曲だが、MORGAN FISHERの「SHIFT anthem」
日産の企業CM用に書き下ろされた曲だ。

真夏のはずなのに寒くて小雨も降ってる STRANGE なこんな日にお薦めだ。



このアルバムの16曲目には、元祖「産業ロック」Journeyの「Don't Stop Believin'」も入ってるね(笑)。
暑苦しい(笑)ので、こういう曲もこういう寒い日に悪くなかったりして(笑)。
ハードロックがお好きな方には。

Journey - Don't Stop Believin' (Live in Houston)

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橋本治 金言集 『ナインティーズ』 読書メモ (コメントなし) <第10回>

2012年07月20日 | マーケティング話
<第9回>より続く。

■現代自我(橋本治の造語)

人間が肉体を持っている以上、これに付随する“性欲”という欲望は不可避のものになるのだけれど、宗教的な社会は“神”というものをこの前に立たせる。「自分の性欲を肯定したい」という思いの前に、宗教の生きている社会では、“神”の形をした社会的制約が立ちはだかるんですね。しかしところで、「神抜きで自分の根拠を自分で成り立たせる」というのが、脱宗教の近代自我です。自由を求める近代自我は、まだ半分は健在である“神”に気を使ってお上品な純潔を気取ってはいるけれど、自分というものがまともに肉体を持っている以上、この近代自我が「“下品な”性欲というものを肯定したい」と思うようになるのは、理の当然です。

近代自我は、結局のところ「自分=性的な存在」というものを認めるのに臆病で壁にぶつかるんですけれども、“現代自我”というものは「自分=性的な存在」という前提から出るんですね。“現代自我”というのは、私の勝手な造語ですけど。

(同書185~186ページより)

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【宮台真司氏×武田隆氏対談】(後編) 「生活のリアリティ」が「社会のコモディティ化」を打破する

2012年07月18日 | マーケティング話
エイベック研究所社長の武田さんと宮台真司さんの対談の後編

もし「心ある (私の主観だが) 」マーケティング業務従事者だったら、このタイトルだけでピンとくるものがあるはずだ。
宮台真司の言葉は、いつでも私を魅了して止まない (以下黒字部分は引用)。

■マーケターとしては早すぎた?宮台真司

宮台:そう。第三が〈脱偶発化〉です。出会い系サイトや婚活サイトは、年収・身長・学歴・趣味などのスペックへのニーズを元にマッチングされます。自分が最も嫌うタイプの相手を好きになるアクシデントがありえません。すべてが枠の内側で起こります。

〈完全情報化〉も〈脱タブー化〉も〈脱偶発化〉も、ニーズに応じたものです。前回お話ししたように、「ニーズに応じたマーケット・イン」は人々の幸福値や尊厳値を下げます。人の幸福や尊厳は必ず〈未規定性〉とともに与えられるのです。


アップルの製品が我々に驚きと感動をもたらしたのは、宮台が言うところの〈未規定性〉によることは言うまでもないだろう。
それにしても、既に80年代(バブルで浮かれてた時代)に、すでに「マーケット・イン」が、人々の幸福値や尊厳値を下げることを押さえていたなんて早すぎだよな(笑)、流石!
先日私は、Facebookでこう書いた。

「新しいものを創るのは、いつの時代でも、どこでも、マジョリティ(多数派)ではなくマイノリティ(少数派)だ」

「マジョリティがいつも正しいとは限らない。いつの間にか50基の原発で経済・生活の土台が築かれる世の中になってしまったのは、マジョリティが間違ってたからじゃないのか?」

と書いたけど、当時の(そして私も身を置いていた)マーケティング業界において、宮台は確実にマイノリティだったはずだ。
そして宮台は「新しくて」「正しかった」わけだ(新しすぎた・・・けど)。

■社会学的、歴史的視座はマーケティングにも不可欠だ

武田:宮台さんは、モノが輝かなくなったのは、モノのせいではなくて、私たち消費者側の心の問題だと断言されていますよね。

宮台:そう。ただし〈個人的な心理の問題〉でなく、〈社会的な意味論の問題〉です。その中で、新たに開発されたモノも、随所に残った都市の光と闇の対照も、独特の意味加工を経て体験されました。新技術も貧困も、いまとはまったく異なる仕方で体験されたのです。

73年の石油ショックで「低成長時代」になります。石油ショックの直前、「3C」を含めた耐久消費財の普及曲線がプラトーに達し、新規需要より買替え需要が専らになりました。そして、77年からオタクの萌芽が現れ、83年には誰の目にも「見える化」します。

消費者心理と商品・サービス、という視点のみの「コンシューマ・マーケティング」は不全である。
社会学が必要だ。
Cultural Marketing もしかり。
表層的なトレンドに振り回されない「歴史観」というものも必要だ。
Cultural Marketing Lab INOUE. の得意とするところだけどね(宣伝・・・笑)。

■「ジラールの欲望の三角形」の崩壊?(わからない人は拙著 PDF版78ページ参照のこと)

宮台:(中略)ところが、島宇宙がバラけ、所属が不透明かつ流動的になり、そのぶん人間関係がその場のノリを維持するだけの希薄なものになると、「他者の欲望を自分の欲望とする」メカニズムが働かなくなります。その結果、驚くべきことに、欲しいものがなくなるのです。

これが、マス・マーケティングが威力を発揮した時代の終焉、の正体だ。
「記号消費」の終焉と表現する人もいる。
私の場合は、「記号消費」が終焉したわけでなく、ヴェブレンの「顕示的消費」が終焉しただけだ、と拙著 PDF版138ページで定義しているが。

宮台が指摘する「コモディティ化の段階説」は重要だ。

<第1段階=耐久消費財飽和>
<第2段階=島宇宙拡散>

宮台:なるほど。僕は先日まで東京都民投票条例の制定を求める直接請求の請求代表者でした。住民投票の本質は、ポピュリズム的な衆愚政治の恐れを批判される「世論調査による政治決定」でなく、住民投票に先立つ数カ月間の公開討論会の活動にあります。

この宮台の指摘をみるにつけ、「政治」も「マーケティング」にも相通じることがあると感じざるを得ない。

消費者心理をつかむことは大切だが、それが表層的である限り、「ポピュリズム的な衆愚政治」という「世論調査による政治決定」と同じ愚を犯すことになるわけだ (「n=1」の大切さにも通じるけど)。

■エイベック研究所の企業コミュニティサービス

この対談シリーズでは、宮台真司の発言を大幅に引用してきたが、ホスト役の武田さんの発言も貴重だ (そもそも、ホスト役として宮台真司とコミュニケートできるだけの社会学の知識・知見をお持ちなのが武田さんだ)。
今回の対談のタイトル 「生活のリアリティ」が「社会のコモディティ化」を打破するのキモとなる箇所だ。

一般的には、企業とユーザーの密な結びつきは、ハーレーやマッキントッシュなど高関与で商品の特徴が差別化されたもの、と限定されがちだが、低関与商品でもそれは可能であり、事実、武田さんが実務で実証しているのだ。

武田:商品はフルーツなので、それを持っているからといって仲間から注目されたりするものでもなければ、オーダーメイドで私だけのものになるわけでもありません。しかし、フルーツを自宅に持ち帰って消費するプロセスは千差万別です。それら多様な生活のリアリティがソーシャルメディアを通して噴水のように表出されています。

たとえば、そのフルーツを食材にしたレシピ大会や子どもと一緒に撮る写真大会などです。そういう活動に参加していると、スーパーマーケットで買い物をしている際、彼女らの目にはそのフルーツが輝いて見えるのだそうです。

これは、彼女らが主体的に参加しているコミュニティの履歴が、そのフルーツと、またそのフルーツを通したほかの参加者たちとの関係を特別なものにしているからだと分析しています。つまり、自分がその商品に関与しているという実感が、商品を輝かせているのだと思います。


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若い女性が初めて音楽産業のターゲットになった時代・・・ TVで「Princes Princes」を観ながら

2012年07月14日 | マーケティング話
自宅での作業の手を休め、TBS「音楽の日」を観てたら、再結成した Princess Princess の「Diamond」「M」がオンエア。

(1) 1982年に市場投入されたCDという、オサレで購入しやすいフォーマットの普及 (技術的要因)
(2) 安価で手軽なCDラジカセというハードの普及 (技術的要因)
(3) 1986年の男女雇用機会均等法施行を背景とした、労働市場への女性の一層の開放 (経済・社会的要因)

わが国のポピュラー音楽の“先導者”が、YAMAHAからSONYにバトンタッチされ、マス・マーケットの形成へ。
レコード=嗜好品が、オサレなCDとなって、社会進出を果たす若い女性が、音楽産業の大きなターゲットとなった。

(4) 1990年代の若年層をターゲットとしたカラオケの普及(自己表現の商品化 by烏賀陽) (メディア的要因)
(5) ドラマ・CMタイアップの全盛期へ (メディア的要因)

そんな時代の“申し子”の一組が Princess Princess なわけで。
Femaleバンドも多かったし、ピンでも多かった。

SNSでは、「メンバーの誰だれが老けた」といった声を聞くが、そりゃ時が経てば老けるって(笑)。
ただ、自分が気になったのは、解散によって生活の場が別々になり、各々の固有の人生を歩むことによって、一人一人の個人差(個体差)が顕著だったこと。
それは、このバンドだけのことではなく、どのバンドでもそう。
だから、再結成されたバンドを見るとき、感慨は深くなる。

で、彼女らの出番の後は、今日、記事をアップしたAKB48様。

う~ん、、、何回聴いても、「生身の人間の声」じゃないんですけどね(苦笑)。
曲は悪かないんだけどね。。。
パパパ、パフュームのように、一応「テクノ」つーことで割り切っちゃえばまだいいんだけど・・・。

そして次は、桑田佳祐。
この方は、昭和の青春歌謡のDNAなんですね。
地場は加山雄三と同じ湘南 (ミュージシャンとは、どんな音楽をやっても、出身地の雰囲気、色、空気感から自由にはならない、というのが私の自説)。
そのベースに、泥臭くてマニアックな米国のルーツ・ミュージックのエキスが染み込んでいる。
それが彼のオリジナリティ。

最後の最後に登場した、ベテラン男性5人組の皆様。
歌唱力、素人以下です。。。
おかげで私、NHK「朝ドラ」のテーマかかるたび、毎朝、気分が悪いです。。。
ドラマの内容は面白いんでなおさら苦痛・・・。
ゴスペラーズだよな、、、この曲歌っていいのは。

うわ~~~~~~~~~~、音程、フラットしすぎ、不安定にもほどがある!!!!!

今回は滅多に観ることのない「歌番組」の話題でした。

*タイトル写真は、拙宅マンション前の「中央公園(CENTRAL PARK)」。今日の午後、木陰のベンチでアイデアを捻出していた。

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「AKBビジネス」は、小泉改革後の「デフレ&格差社会の成功モデル」、ということ(井上)

2012年07月14日 | マーケティング話
フリーペーパー「R25」では、巻末で高橋秀実氏と石田衣良氏が交代で書いているコラムが一番好きだ。
2010年の11月の記事でも触れた)

で、7/5-7/18号、石田衣良氏の「空は、今日も、青いか?」第138回は「AKB48を考える」。
これが挑発的で面白い!

「社会現象となったAKBについて書いてみる」、と石田氏。
(以下、黒字部分は引用箇所)

「抗議も賛意も、どしどし送ってください。いいたいことを勝手にいっていいのが、言論の自由なのだ」

「だいたいNHKニュースまでアイドルグループの選挙イベントを流すなんて気持ちわるいよね、。バランス感覚を失っている。誰かがはっきり指摘したほうがいい。それは単なる美少女ビジネスにすぎない。ただの金儲けだ、あまり騒ぐことないよって」

彼女らのファンでなければ、ごく常識的な見解だ。

TVの番組収録でAKB48のメンバーと一緒になったことがあるそうだが、あんまり興味がなかったので、顔と名前が一致しなかったそうだ。
これも当然だろう。
もし私が石田氏と同じ立場だったとしても同じだろう。

「みな感じのいい女の子で、とくにかわいいともオーラがあるとも感じなかった。タレント個々については、好感情も悪感情もない」

言うまでもないことだけど、ファン以外の人にとってはそんなもんだ。
これも当たり前。

CDが売れなくなったから、ライブで日銭を稼ぎ、コアファンを高回転させる。
ソロのアイドルでは厳しいので、数の論理=「数を頼む戦略」(石田氏)をとる。
グループ内での苛烈な競争原理が発揮される。
しかも「地方分権」にも対応し、全国主要都市間での地域間競争を煽れる。
そういった厳しすぎる競争原理に対し、石田氏は違和感を覚えている。

「その女の子を応援するのが、デフレ下で大量に非正規雇用化している若い男性というのが、皮肉な哀感を誘う。何年たっても給料もスキルも上昇しにくい契約労働の男子が、ぎりぎりの競争を強いられた女子を必死に応援する。なけなしの生活費から、数十枚というCDの対価をしぼりだすのだ」

彼女らのファンの性・年代・職業別の正確なデータはないので断定的なことは言えないが、石田氏が言ったような男性の「非正規雇用」労働者がファン層のボリュームであるとは限らない。
私の知人でも、「握手会」とかに足を運んでいるのは正社員でそこそこの収入のある連中だ(これもバイアスかかってるけどね・・・)。
だから、統計的データではなく、マスコミで喧伝されているイメージで、石田氏が語っていると考える。

つまり「偏見」であり、「差別だ」と怒る方もいるだろう。
言うまでもなく、石田氏はそれを百も承知の上で、敢えて挑発的なメッセージを発しているのだ。
そんな石田氏を私は好きだ。

それに、石田氏の見方を、単なる「予断と偏見」として否定しきることはできないだろう。
男性の「非正規雇用」労働者が、ファン層のボリュームではなかったとしても、先端的なコア層を形成していることはまず間違いないと考えるからだ。
たとえ「AKB」がマスに浸透した現在でも。

「なんだか救われない話になってきたなあ」

と石田氏はぼやくが(笑)、たしかに救われない話だろう。。。

石田氏の見解を私流に解釈すれば、この記事のタイトルになるのだが、ある意味、「救われない」状況でも、“うまいビジネスモデル”を考える人は健在だし、それにつられるファン層も、「救われない」世の中を、意識することなく健気に生きてるのかなと(苦笑)。
これも「終わりなき日常」(宮台真司)を生き抜く上での術(すべ)の一つなのだろうか?



1ヶ月前に書いたが、そのビジネスモデルは「大量消費・大量廃棄」で古いと思う。
「アイドル」への欲求・欲望は、流行の循環こそあれ、普遍性をもっているとは考えてはいるが。

わが国の人口構成の変化を背景とした社会の成熟化。
そんな環境下、多くのカテゴリで、「顧客のエクステンションよりリテンション」というのがマーケティングの主流になりつつある。
が、AKB流ビジネスは、ますます“マーケティングの悪者化”を推し進めることになると私は考えている。
間違っても、「日本を救う!」なんて勘違いはしないでほしい。
「顧客生涯価値(LTV)」とは、長期的な視点かつ、顧客の幸せを中心に考えるもので、“使い捨て”の思想ではないと考えるからだ。

ところで、石田氏は、最後にこう言い放つ。

「恋や性が不潔で許せないなんて幼稚な押しつけで、アイドルを応援しないほうが、精神衛生上もいいと思うよ」

ま、このへんはね(笑)。
たしかにそれは言えるんですが、私は「アイドル文化」そのものは否定はしませんので・・・。
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第5回CDショップ大賞 第1次(前期)ノミネート作品発表

2012年07月12日 | マーケティング話
まず、このブログのタイトルが変わりました。
「Cultural Marketing Lab INOUE.」が新しいタイトル。

ブログタイトルだけの話ではない。
まだ法人組織ではないものの、「俺はこれでいこう」という単なる思いつきである。
「単なる思いつき」といいながら、実は深い意味があったりするのだがそれは言わないほうがいい。単に言いたくないだけだ。
「深い意味」は、あると言えばあるが、ないと言えばないのだ。

あと、ダサいかな? とも思ったのだが、「INOUE」のネームは入れた。
なんせ、私の井上家は、清和源氏の末裔中の末裔であるからだ。

4日間、記事をアップすることなく、ずっとこのことを考え続けてきた、、、というのは大ウソである。
今春から記事のアップ頻度を上げてきた私だが、半数以上の記事は時間のあるときに書き溜めている。
次回アップ予定の記事も、実は先週末には書き終えているのだ。
このブログは、読者様のためよりも先に、私自身のために書いているわけだ。
だから、どんな記事をどのタイミングでアップするかは、私の気分次第(で責めないで)というわけだ。
それが個人メディアの醍醐味というものだろう。

「個人メディア」という土俵ではない、オフィシャルな私の思想や見解については、電子書籍(なんと無料)の拙著を読んでほしい。
刊行からほぼ5ヶ月の閲覧数が8,100を超えた。
PDFダウンロードは240弱だけどね・・・。

で、今回はタイトル通りの記事だ。

ノミネート作品と演者 (あえてアーティストとは言わない。それもここが個人メディアだからだ) の顔ぶれは中々面白い!
自分が予想した人達もいたが、それを上回る面白さ。

どのニュースも同じ内容だが(当たり前だけど・・・)、とりあえずメディアを列挙しておいた。
では、Good Night,ベイベー!である。

■オフィシャル

全国CDショップ店員組合

■各メディアの皆様

MUSICMAN-NET

Yahoo!ニュース

オリコン

ニコニコニュース

Listen Japan
「Server is too busy」 になっちゃってるね。アクセス殺到してるのかしら?

*タイトル写真は、Cultural Marketing Lab INOUE. デスク風景のひとこま(ホント)。
 筆記具は、人間工学でドイツ製、触感で日本製、機能性で米国製といったところ。

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橋本治 金言集 『ナインティーズ』 読書メモ (コメントなし) <第9回>

2012年07月07日 | マーケティング話
<第8回>より続く。

■宗教と信仰(2)

江戸時代の日本人達は、「もう十分に自分の頭でものを考えられる」と思ったもんだから、「もう宗教なんかいらないよ」と言ってしまったのに等しい。だから“その後”に困ったんですね。「自分達はもはや、“宗教なんていらない”という段階に達しているんだ」という自覚がまーったくなくなっていたから-それくらい、“江戸の宗教改革”は徹底していたもんだから-宗教の意味が分からない。今に至ってもそうで、宗教の問題が出て来ると「日本人には分からない」で逃げてしまうけれども、「なぜ分からないのか」を少しは考えてみればいいと思う。「日本人は、もうとうの昔に宗教から自由になっていたから」ですよ。

宗教から自由になっていて、自分の頭で自由に物事を考えられるだけの前提は確保しているくせに、“考え方”が分からないもんだから、ただボーっとしている。ボーっと自足して“現実生活”というところばかり目を向けて、自分達がどういう浪費をしでかしているのかさっぱり分からないんだから、困ったもんです。

宗教による思想支配という時代はとうに終わって、後は自分の頭で考える近代の到来を待つだけになっていたのに、やっぱり江戸三百年の自己完結は大きかったんでしょうね。「難しいことはオサムライサマがなんとかしてくださる」と思って、前近代のぬるま湯から一歩も出て来やしない。日本の場合、宗教はないけど、“信仰”という柔軟な生活態度だけは、ちゃーんとあるんですね-今でも。

「親からはとうに独立したのに、大人の自覚がまったくないまんま」というのは、「親から独立するっていうことは、親なるものの持つプレッシャーの存在を自覚してそれを跳ね返すだけの力をつけることである」ってことが、分かってない結果ですけど、それは「宗教がいかにプレッシャーとして働くかということが、とうの昔に宗教から自由になってしまった日本人にはよく分からない」ということとおんなじですね。

日本の親が甘いのは、多分、日本の宗教がとうの昔に大甘になっていたことと関係していると思いますね。

(同書177~178ページより)

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宮台真司のコメントは「ミュージック・ソムリエ」の本質に通じる、という話

2012年07月06日 | マーケティング話
というわけで。
前々回の記事の続編。
で、下記の宮台真司のコメントを引用。
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宮台:そう。では、求めているものを汲みとるとは、どういうことなのか。女の子とデートする際、音楽や料理や趣味や旅行などの好みをあれこれ質問する「ウザいやつ」が増えたでしょう。僕的には絶対にありえません。

若いころの車デートでは、高速でこの曲、湾岸でこの曲みたいな「特製カセットテープ」が必須でしたが、日ごろの行動から好みを推定してつくりました。その際「この曲好き。あっ、その曲も好き。どうして好みを知ってるの?」とドンピシャの命中を狙うだけでなく、「それならこれも好きなはずだ」と女の子の知らない曲を混ぜるんです。

これは相手の欲望の無視や否定じゃなく、拡張ですから、より初心者向きですね。いずれにせよ、こうして相手のニーズに応じるだけのコミュニケーションでは与えられない喜びを与えられるんですね。さもなければ、深い絆はつくれません。
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いやいや、冷や汗モン。。。
相手によりけりとはいえ、私も「ウザいやつ」だったこともあるんで。。。

20代の頃なんて、車デートで自分の好きなロックナンバーばかりかけてたのが私だった。。。
そんな若者だったわけ。

で、若かりし頃の体験も含めた、そういう自分の態度・行為に「落とし前をつける」という意味でも、これからのこと、そして「ミュージックソムリエ」の理想像を考えてるわけです。
こういう人間のほうが、「やってはならないこと」の意味の重大性が実感できるのかなと。
そして、宮台真司のコメントは、「ミュージックソムリエ」の理想の姿に直結しているということ。

まだ、詳しくは書けないけど、「ミュージックソムリエ」は、ちょいと前に流行ったような「○○検定」のようなものとは違うわけ。
一番の違いは、単なる知識の量だけではないこと。
そして一番、ふさわしくないのは、相手のことを考えず、ただ自分のウンチクとか経験を滔々と語る自己満足な人

遊びレベルの「何とか検定」と違って、もちろんお金はかかりますよ。
ワインのソムリエ、野菜のソムリエと同様、養成講座があります。
もちろん、「ミュージックソムリエ」「ジュニアミュージックソムリエ」とも、今では考えられないような影響力を持つことになるからです。
「メディアの在り方」も変遷しているしね。
レコード会社や音楽事務所からインセンティブを得て、「やらせ」としてアーティストや作品を推奨することは厳禁(ソムリエ資格はく奪)。
ライナーノーツは書いてもいいけど。
あと、アーティスト・作品への批判は厳禁。
レコメンドするんだから、そもそも批判に値するようなことは語ってはならない。
不愉快だからね。
(禁止事項ばかり書いたけど、もちろんそればかりではない。詳細はいずれ・・・)

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【宮台真司氏×武田隆氏対談】(中編) 恋愛もフェイスブックも、“飛び越え”なければつまらない

2012年07月04日 | マーケティング話
昨日の「ダイヤモンド社 書籍オンライン」、エイベック研究所社長の武田さんが、宮台真司と対談するシリーズ。
待望の中編

武田さんのこの本は、ソーシャルシフトの時代に生きるマーケターにとって必読。



私がどのこうのコメントするより、5ページの記事を隈なく読んで頂いたほうがいい。
(今日は調子悪いし・・・)

それでも、カルチュラルな私としては、ポイントとなる発言だけは抜粋しておきたい。
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■「気づき」によって、心の情報処理システムが変わる

宮台:基本的に、均質なコミュニティの中にいるかぎり、人の心理システムは変わりません。人は自分の中に、簡単には変えられず、しかも自分では意識できないフレームを持ちます。スクリプトとかストーリーとか神経言語プログラムと呼ばれるものです。それを通してすべての物事を認識しています。

宮台:同じカテゴリの人間だけでコミュニケーションしているかぎり、そのフレームを上書きするフレームができあがる可能性は薄いです。ある種のノイズ撹乱要因が必要なのです。たとえば、突然に思いがけないことを発言する人が出てくると、認識のホメオスタシス(恒常性)が崩れますが、従来のフレームでは気づけなかったことに気づくチャンスになります。

■夜這いのような強制的マッチングシステムが消えて恋愛が市場化されると…

宮台:そうです。それを起こすには、アーキテクト(設計者)が、オンラインコミュニティに、混ざるアーキテクチャを作り込まねばなりません。それだけでは足りず、「混ざることに意味がある」という理念をアーキテクト自身が発信し、それを受けとった人が「そうだ、多少強制されてもかまわない!」と自発的にならねばなりません。そうでないと、混ざる前に出ていってオシマイです。

■快・不快の感覚が平板になっている若者たち

宮台:そのとおり。快・不快を基準にした摩擦係数の低いコミュニケーションを続けていると、コミュニケーションだけでなく、その背景にある快・不快の構造自体が非常に平板になってしまうんです。

■マーケット・インだけのナンパはレベルが低い

宮台:やりたいことしかやらない、というコミュニケーションにはもうひとつ問題があります。僕は80年代にマーケットリサーチの会社の取締役をやっていて、その当時から「顧客のニーズに応じてはいけない」と言っていました。それは、顧客は自分が本当にやりたいことがわかっていない存在だからです。

■「君たちは間違っている」と顧客の認知構造を変えたジョブズ

宮台:アップル社の“Think different.” というメッセージも同じです。あれは「違った考え方をしよう」と直訳してもいいのですが、正しく意訳すると「君たちは間違っている」ですよ。

「君たちはストレージがどうのCPU速度がどうのと言っているけれど、そんなのクソじゃない?」と。「えっ、俺たち、間違っていたの?」と揺らいだところに、「これどうだい? この魅力はスペックじゃないだろ?」と商品を見せる。

 相手の欲望をわざと無視したり否定することで、先に述べた概念的なフレームを変えることができるんです。だから、Macは信者が増えるし、エバンジェリスト(布教者)も増える。これって、動揺が生み出す変性意識を用いた洗脳の技術なんですね。

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そういえば、宮台氏はだいぶ前(80年代?)多変量解析をやられてた人だったんだなと思いだした(笑)。


(こちらを読めばわかるはず)

宮台氏より少し年少の私だが、自分の過去を体験を鑑みると、冷や汗モンのこともあったが・・・。



「終わりなき日常」をどう生きるか?
それは私にも突きつけられた課題だが、今回の記事を読んで得たヒントは少なくはない。
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橋本治 金言集 『ナインティーズ』 読書メモ (コメントなし) <第8回>

2012年07月02日 | マーケティング話
<第7回>より続く。

■宗教と信仰(1)

江戸時代の檀家制度というのは、簡単に言ってしまえば、「坊主は檀家によって養われる。だからその見返りとして葬式をやれ、だからそのためには住民台帳の管理をちゃんとやれ」ということです。「坊主がものを考えたってロクなことにはならないんだから、葬式だけやってろ」というんで、日本はこの時代に宗教から“思索”という要素を抜いてしまった。

“地獄”と“極楽”というものを設定して、「生きるということをちゃんと考えよ」と言って来た日本の仏教は、この江戸時代で「罰が当たる」「御利益がある」という現世的な生活規範に変わってしまったもんだから、近代になってキリスト教と再会した日本人には、宗教というものがどういうものかさっぱり分からなくなってしまった。

宗教というものは“愛”でもなければ“神秘”でもない。これは超越者の存在を前提に置いた、前近代的な思索の体系です。「どうせ自分の頭でなんかまだロクに考えられないんだろうから、神様あるいは仏様におすがりしちゃいなさい」という。宗教の根本にあるものが“信仰する”という生活態度であるのは、そういうことですね。

(同書176~177ページより)

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橋本治 金言集 『ナインティーズ』 読書メモ (コメントなし) <第7回>

2012年06月29日 | マーケティング話
<第6回>より続く。

■欧州と日本の共通性

日本の不思議っていうのは、あまりにもヨーロッパと似すぎていることですね。だから世界史という名の下に中国とヨーロッパの歴史しか教えない。日本とヨーロッパはどっかであまりにも似すぎてるもんだから、ヨーロッパの歩みを学ぶことで、日本はその近代化に至る道筋を確認することが出来たんですね。日本とヨーロッパが似ていなかったら、とてもじゃないけどそんなことは起こらない。日本とヨーロッパは、とっても例外的によく似てるんですよ。

(中略)

日本とヨーロッパの類似は、やっぱり“天皇”とか“教皇”という不思議なものを置くことによって、皇帝的な絶対権力の地盤を固めなかったことですね。現実の権力者とその地位を確認するだけの象徴機構を置いて、“絶対の力”というものを弱めてしまった。ルネサンスから宗教改革の期間で教会勢力というものを弱めて、王様の下での“市民社会”というものをヨーロッパは作ってしまった。日本は平安時代に摂政・関白というものを作って天皇の権力を弱めて、鎌倉幕府という独立した“王権”を作って、天皇のいる朝廷という既成の行政機構の力を骨抜きにしてしまった。相互に交渉なんか全然ないくせに、こんなによく似た歴史を持っている文明国なんて、日本とヨーロッパだけだと思う。

(同書160~161ページより)

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Facebookの国内認知率がmixiなどと同等水準に(「in the loop」より)

2012年06月28日 | マーケティング話
ループス・コミュニケーションズの「in the loop」(直人さん)の記事を読んで。

*タイトル写真は、直接、この記事の内容とは関係ない。2010年2月の「マーケティング庵」で、テーマが「twitter」だったとき、自分でまとめてみたビジュアルだ。mixi はすでに消えており、Facebook はまだこれからの段階だったので。。。

少なくとも2010年11月からのデータでは、mixiの「現在利用者」のマックスは25%前後。4人に1人。
これを基準値とすると、Facebookは2012年5月、基準値に達したわけだ。
これが30%に達するのか? 達するならいつ頃? ということになるわけだが、「非利用意向者」が40%台後半で増加傾向にあり、存在感があることが気になる。

「4人に1人」の壁を超えるのか否かは、利用目的の影響が大きいかなと。
mixiは個人としての利用が多く、ビジネス利用(ブランディング)の人はずっと前からFacebookにスイッチしている。
で、個人利用でもtwitterへ流出。フロー型のtwitterのほうが「疲れ」が軽減されるだろうから。
Facebookは、量=マスの拡大を求めると、個人利用を増やすしかない。
それは難しいのではないか?
2010年頃、よく言われた「日本人は実名が嫌い」というのは、個人利用の場合、顕著だったのかと想像する。
それでも、まだ可能性はないこともない。

一方、ビジネス利用(ブランディング)のほうはどうか?
Facebookを使うメリットがあるのは、2000年代前半、mixiを利用し始めて今はやめているイノベーティブ、クリエイティブな事業主かなと。
海外との交流を求める人達も。
この層が量的に増えていくのかどうか? ということにかかっていたりして。。。
でも難しいし、時間はかかるだろうね。
「ノマド」というバズワードが語られても、個人事業主が急増するとは想定できないから。

ま、楽観的かもしれないが、Facebookはビジネス(ブランディング)利用者をピラミッドの頂点として、一般層(個人)が、写真や動画をアップして楽しみ、しかも適度のフロー型で「疲れ」ないようなアーキテクチャーこそ必要なんじゃないかなと。
そうすれば、「4人に1人」の壁を破って急伸することはなくても、30%台(3人に1人)に向かって漸増していく可能性はある? というのが現時点での私の仮説だ。

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NHK報道番組のレベルの高さ

2012年06月25日 | マーケティング話
を今更ながら実感した! というのが今回の話だ。

先日、Facebookのほうで友人達と、大河ドラマ『平清盛』について色々と意見をやり取りしていたのだった(内容についてはここでは触れません・・・)。
が、その話はそれとして、やはり「NHKスペシャル」や「NHKドキュメント」は質の高い番組であることに変わりはないと改めて感じた。
先週、自宅の書類を整理していたら、A4ペラのこんなものが出てきたのだ。



これは、2002年8月18日に放映されたNHKの報道番組(当時の松下電産について)を観た私が、番組が終わってすぐとったメモをPCで清書したものだ。
当時の松下さんは、中村社長だったと思う。
現在のパナソニックさんの動向を見聞するにつけ、この10年の歳月について思うところは多いのだが。。。

番組を観終わった私が、このように整然とまとめられることができたのは、すなわち、番組の構成・ストーリー作りが整然とまとまっていた、ということだ。
たしか、2005年のJR西日本尼崎線の電車事故の特集番組を観たときも、こんな風にまとめた気がする(今、残ってはいないが)。

NHKの報道番組のレベルは高いんだなと、今更ながら。
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「いい“音”聴こう~ワインと音楽の美味しい時間」 6月19日 (@青山CAY)

2012年06月23日 | マーケティング話
首都圏を台風があっという間に駆け抜けた6月19日(火)、青山CAYにてミュージックソムリエ協会主催のイベント「いい“音”聴こう~ワインと音楽の美味しい時間」が開催された。
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6月19日(火)青山CAYにて、イベント「いい“音”聴こう~ワインと音楽の美味しい時間」を開催致します。
“ ワインを呑みながら聴きたい音楽” を“ いい音” でご案内します。ワインは『優しい味わい京都ディオニーから』自然な醸造法で造られたビオ(オーガニック)ワインをお試しいただけます。

当日、皆様がお持ちのアナログレコードをご持参頂ければ、株式会社リンジャパンの最高級オーディオでお聴かせ致したいと思います。あなたの人生の「宝物」のLP 盤、シングル盤をお持ち下さい。 (時間の都合上、全員の方のご試聴は難しいかもしれません。何とぞご了承ください)

■日時:6月19日(火)18:30 open 19:00 start
■場所:青山CAY 東京都港区南青山5-6-23スパイラルB1 CAY
■出演 ナビゲーター:ピーター・バラカン / ゲスト:白井貴子/ 特別ゲスト:山本浩司
■協力:株式会社リンジャパン
■コーディネート:株式会社ステレオサウンド青山CAY
■ 特別協力:ディオニー株式会社
***************************************

昨年9月、問題定期的なテーマからスタートしたミュージックソムリエ協会のイベントだが、「食」などのライフスタイルと音楽のつながりがしっくりしてきたように思う。

それにしても、ゲストの白井貴子さん(写真で左から3人目)、同世代人ながら生で歌声を聴いたのはこの日が初めて!
自分もこの歳になって、80年代「学園祭のクィーン」を初体験したわけだ。
ベテランならではの声量と表現力、人を惹きつける魅力には感服した。
子供の頃からビートルズの曲を浴びてお育ちになり、大学時代はジャズも歌っていらした背景を知ったのも初めてだった。

そして、飛び入り的ゲストの音楽プロデューサー 佐藤剛さんの博識さと音への愛情に改めて驚き。
佐藤剛さん(写真で左から2番目の黒目のシャツの方)といえば、このご経歴を見ればわかるが、日本のポピュラーミュージック(歌謡曲からJ-POP)の偉大な貢献者のお一人である。
甲斐バンド、BOOMをはじめ多くのミュージシャンを育成されてきた。
最近では、由紀さおり&ピンク・マルティーニ「1969」のプロデュースが話題を呼び、一方ではソノダバンドのような若手も育成されている。

*ソノダバンドといえば。5月の「安原マーケティングワークショップ」のテーマは「口コミ」だったが、2名の参加者からソノダバンドの名前がでた。「口コミ」の成功例と考えていいだろう。ちなみに一人の女性リサーチャーは、ワークショップの後、彼らのライブに行った。

佐藤剛さんのご発言で以下の2点(私の意訳)が心に残った。

(1)プロトゥールスの普及などで、レコーディングは安価かつ手軽になったが、「レコーディング」とは単に音を創るという意味ではなく、スタジオにいる歌い手、ミュージシャン、マネージャー、エンジニア、ローディーなど全ての人達の意思と気持ちを包括し、その空気感まで含めて録音するということ。

(2)デジタル音源は安易にコピーされ、ときにばら撒かれるが、まず、音楽ファンを増やすことのほうが優先順位は高い。

違法ダウンロードの実刑化が国会で通ったようだが、だから一層、佐藤剛さんのお言葉は心に響いた。

この夜は台風の通過で、表参道から地元の駅まで2時間半もかかってやっと帰れたけど、それでもいい夜だったね(笑)!

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