南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

シンガポールの少子化対策

2006-08-20 00:46:59 | シンガポール
少子化対策の一環として、シンガポールでは12週間の産休が義務
づけられています。それまで8週間だったのが、12週間に延長さ
れました。その産休中も、社員は、通常の給料をもらえます。う
ち4週間分は政府が補助してくれるのですが、これは雇用主側が
産休終了後三ヶ月以内に申請して払い戻しを受けることになって
います。

実は、うちの会社の女子社員で、4月に出産をしたのがおります。
4月から7月の頭まで産休でした。産休が終わって1月半が経過
したのですが、まだ政府補助分の払い戻しの手続きが終了してお
りません。早くしないと、3ヶ月が過ぎてしまい、払い戻しがで
きなくなってしまいます。でも、この手続きというのが実はすご
く大変だったのです。

この手続きは、すべてオンラインでやることになっています。
これはちょっとやりすぎの感もあるのですが、全市民がパソコン
を使って手続きができるということを前提としているので大変です。
これの実際のサイトはこちらです。
ここで、雇用者用の申請手続きをオンラインで行うことができます。
でもそんなに簡単ではありません。この手続きは雇用者が自分で
行わなければならないのですが、手続きにあたって、SingPass
IDとパスワードが必要になります。これの取得もオンラインで行う
のですが、まず、ここでつまずいてしまいました。

オンラインで手続きをして数日待つのですが、調べてみるとリジェ
クトになっておりました。2回くらいトライしたのですが、うまく
いきませんでした。サイトを見ると、シンガポールの各地のコミュ
二ティーセンターのカウンターで、これの手続きを受付てくれると
のこと。私は今日の午前中、家に比較的近い、パヤレバの郵便局の
2階にあるSouth East Community Development Centreに行きました。

そこのカウンターですぐに手続きをしてくれました。こんなに簡単
だったら、最初からこっちで手続きしておけばよかったなあと思い
ました。これでやっと、払い戻し手続きのためのぺージにアクセス
することができます。しかし、大変なのはこれからです。

ページに入って手続きをしようとするのですが、うまくいきません。
調べてみると、マックの場合は、ブラウザーはサファリかネットス
ケープのどちらかしかダメということです。私はExplorerを使って
たのですが、それは対応していないということがやっとわかりました。
まったく、時間の無駄です。

サファリでやったら、いいところまで行ったのですが、最後の申請を
書き込むページのフォーマットがきちんと表示されておりませんで
した。おそらくマックのOS10.4まで検証がきちんとできていないの
ではと思います。オンライン化が進むのはいいのですが、こういう
ところで、かなりの負担が個人にかかっているのですよ~!

結局、今日一日かかって、手続きが最終までできませんでした。
結論としては、ウィンドウズの端末でやるのが一番ということで、
週開けに誰かのパソコンを借りて手続きを行うことにしました。

手続きが非常に大変なのですが、子供を生む母親にとってはシンガ
ポールは非常に恵まれています。産休はきちんと3ヶ月もとらし
てもらえるし、その間の給料もきちんともらえる。その間は、
雇用主はこの社員を解雇してもいけないし、減給したりしてはいけ
ない。会社が忙しいからと言って、無理矢理働かせたりもできない。

また子供が生まれてからも、一年に2回育児休暇がとれます。これ
は女性だけでなく、夫もとれるのです。これだけ恵まれていると、
子供の出生率は次第にアップしていくものと思われます。
でも、雇用主にとっては、けっこう大変なことも多いですね。