南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

深センからの帰還

2006-08-30 00:01:45 | アジア
深センからシンガポールに戻りました。深センは本来は国際
空港ではなかったのですが、最近は国際空港となり、香港や
広州を経由することなく深センに来ることができるようになり
ました。しかし、シンガポールから直行便が飛んでいるのは、
今回私が利用したシルクエアーだけです。他には大韓航空とか
中国系の航空会社の国際路線のいくつかしか就航していません。
関空から中国国際航空が深センに飛んでいるみたいですね。

深センの国際線のターミナルはBターミナルの隅のほうに
ひっそりと存在しております。チェックイン・カウンターが
なく、いきなり通関です。通関書類を書いて、係員の審査を
受けたあと、やっとチェックイン・カウンターがあります。
カウンターはいくつかあるのですが、列に並ぶことなくその
ままチェックインできました。

いきなり通関というのは、深センの国際空港が始めてでした。
これは知らないととまどうところです。チェックインしてから
パスポート審査、そしてX線の検査を抜けるといきなり搭乗
待合室となってしまいます。

今回の深センへの出張に関して、最初はシンガポールから
広州への往復で手配していたのですが、後で、広州から
深センは、香港から深センへの距離の何倍も遠く、通関が
一回ですむという以外は、あまりメリットがないということ
が判明。香港往復に変更しました。最初は香港に滞在して
深センに通ってもいいかなと思っていたのですが、時間も
かかるし、香港のホテルは深センにくらべて高いという
情報もあり、シルクエアーの直行便があるとわかったので、
陸上交通費と宿泊費を節約するために、深セン直行を選び
ました。

今回の深センの旅は、経費節減には貢献しました。まず
ビデオカメラマンや、スチルカメラマンおよびそのアシス
タント二名のスタッフに関して、広州のスタッフを使い
ました。香港から連れていくことも考えたのですが、
おそらく広州のほうがコスト的には安かったと思います。

次にホテルが非常に安く、中国人スタッフの分も含めて
3部屋分払ったのですが、それぞれ2泊分で1080元!
すべてまとめて一万数千円です。これって香港だったら
一泊分の料金です。しかもインターネット接続代は無料!
感激です。

スタッフが広州から深センに来た交通費などもこちらで
支払わなくてはならなかったのですが、三日間のレンタ
カー代が800元(一万二、三千円)、ガソリン代、駐車場
代など、ほんとにこれでいいのと言われるくらいの安さ。
これだけの価格競争力があれば、世界のどこにも負けない
だろうと思ってしまうのでした。

さらに食事代。今回、空港のそばの海鮮料理のレストラン
に3日連続で通いつめるという、生まれて始めての経験を
しました。初日は、6人で、270元(四千円くらい)でした。
チンタオビールの大瓶を3本もあけているのに、また料理も
10品くらい頼んでいるのに、一人6~700円です。これは
びっくりでした。二日目は5人だったのでちょっと安くなり、
三日目の今日のお昼はビールを飲まなかったので、123元
(2000円弱)ですみました。ちゃんとした料理をやはり数品
頼んでいるのに一人あたり400円です。しかも特別個室です。
今日は別にわざわざ同じ店に行く必要もなかったのですが、
スタッフと言葉がうまく通じないので、昨日と同じところと
いうふうになってしまいました。

一番高くついたのは日本語通訳でした。これは二日間で四万
円以上払ってしまいました。宿泊費、交通費、食費の安さを
考えるとこの通訳代の高さが痛い気がします。

自分が中国語ができればよいのですが、以前勉強した経験が
あっても、まったく実用には耐えません。カシオの音声機能
付きの電子手帳も持ってきたのですが、とっさの場合には
使えませんでした。これをもっと使いこなせるようになって
いないといけないと痛感しました。

本日は300万都市の深センの都心部に行ってきましたが、
そちらは物価も少し高いのでしょう。何だかピカピカの大都会
という気がしました。人口的にはシンガポール一国と同じ人口
ですが、深センの高層ビルを見ていると、こっちのほうが人口
が多いような雰囲気さえしてしまいます。

ご参考までにお伝えしておきますが、深センの国際ターミ
ナルの中に入ってしまうと、じつにささやかな免税品売り場
と、ささやかな軽食コーナーがあるだけですので、ご注意
ください。2時間前にこの中に入ってしまうと、あとは
ボーディングを待つだけです。

あまり設備をよくして、評判が高まってしまうと、香港の
空港の価値が下がってしまうので、外交戦略的にわざと
設備を中途半端にしているのかなとさえ思われる深センの
国際ターミナルでした。

次に行くことがあるとしたら、香港経由かな?