南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

成田発シンガポール行き

2006-08-18 21:17:40 | シンガポール
この上の画像は、成田空港第一ターミナルの南ウィングに新しく
できたインターネットコーナーです。飛行機の便は16日で、飛行機
に乗る前にブログを更新しようと思ったのですが、仕事のメールと
かを書いているうちに時間がなくなってしまいました。さらに昨日
(木曜日の夜)、ブログ記事の大半を書いたところで、ブラウザー
が予期せぬ問題で突如終了し、せっかく書いた記事が消えてしまっ
たのであります。こういう事態は過去何度も経験し
ているのですが、苦労が水泡に帰したときの空しさ
何ともいえません。

この話をいとしの下町娘にしたら、次に書くときには
もっといい文章になるからいいじゃないと言うのです。何という
ポジティブな思考でしょう。過失を暗く同情されるよりも、明るく
元気づけられたほうが明日の希望になります。

そのときの教訓から、今、すこしづつセーブしながら書き進めること
にしました。この作業は、ザイルを使って氷壁を登るのに似ています。
と言って私はそういう危険なことはしませんが、滑り落ちても安全な
ように、少し登ってはペグを打って、安全を確保しながら登っていく
という感じです。セーブするのは、そのペグを打つという作業に似て
いるといつも思うのですが、実際にペグを打ったのは、キャンプで
テントを張るときに打ったペグぐらいです。

さて、成田の第一ターミナルの南ウィングのインターネットコーナー
ですが、ここは新しいだけあって、かなりグーです。これまでは、北
ウィングのカフェラミルのそばのインターネットコーナーを利用して
いたのですが、そちらはかなり見すぼらしかったです。それが、こち
らの新しい設備は、机も、椅子も、環境も非常に良くなっていました。

コインを入れて使える端末もあれば、自分のノートパソコンを使える
ようになっているテーブルもあります。私は、自分のマックブックを
使いたいわけですが、電源のソケットも二つあり、イーサのケーブル
もあります。成田は無線LANが一日500円で使えるので、私はそちらを
使いました。

こちらの新しいインターネットコーナーは、窓の外に飛行機も見えて
いたりするので、雰囲気は非常によいです。北ウィングのほうは、
景色もろくに見えませんでした。飛行機を見ながらインターネットが
できたほうが気分的には非常によいと思います。

ここでいくつか仕事のメールを処理していたら、あっという間に時間
がなくなってしまいました。また昨今のテロ警戒のために、検査が
厳しくなっているのではと思い、早めに中に入っていたほうがよい
であろうと思って、早く入ったのですが、中は全然ガラガラで、
検査もとくに厳しいということはなく、ちょっと拍子抜けしてしま
いました。

飛行機の中は、かなり空いていました。しかし、最初、自分の席に
インド人が座っていたので、「ここは私の席なんですが」と言うと、
「それじゃあ向こうの窓側の席に行ってくれる?」とインド人が
あたりまえのように依頼してくるのです。「いやいや私は通路側
の席がほしくて、何日も前から予約してきたんだ」と言うと、その
インド人はしぶしぶ自分の窓側の席に移りました。でもじつは、
かなり空席があったので、私が移ってもよかったのですが、こちら
には妙な意地もあったので座っていたら、そのインド人は、別の
席に移っていきました。ささやかな国際紛争の勝利でした。

今回、飛行機の中では、映画は一切見ませんでした。私の乗った
シンガポール航空は映画がすごく充実しています。それを見ないと
もったいないのですが、でも今回は、実は一冊の本を読んでいて
映画を見る時間がなかったのです。

成田空港の本屋で、私は鮒谷周史さんの「仕事は、かけ算」という本
を購入していました。「20倍速で、自分を成長させる」というサブ
タイトルがついています。また帯には、「自分を劇的に変える50の
ルール」と書いてあります。ちょっと面白そうだなと思って、見て
いたら、どんどん引き込まれていきました。

それはまるで自分が書いたのではと思えるような感じを
持つ場所もいくつかありました。「私の人生が大きく変わった一冊
の本というセクションがありました。そこには、何と私の尊敬する
トム・ピーターズの
『サラリーマン逆襲大作戦』(1)ブランド人になれ
のことが書かれていたのです。サラリーマン逆襲大作戦のシリーズは
私も以前読んで感銘を受けていました。トム・ピーターズの本は、
読むと元気が出てくるので好きでした。

この鮒谷さんの本に引き込まれたのも、トム・ピーターズの名前を見つ
けて、納得してしまいました。そういえば何年か前にシンガポールに
トム・ピーターズがセミナーに来たときに、10万円以上したので行かな
かったのですが、無理しても行っておいたらよかったなと後悔していま
す。

この本の中で、一番印象に残ったページは、じつは『最初は人より劣っ
ていてもよい。あなたが成長していく過程をありのままに見せてこそ、
人を惹きつける』という長ったらしいタイトルのところでした。

太閤記や三国志などが人気があるのはそれが成長物語だからという話の
後に、「日常生活やインターネットを通して、自分の弱みをありのまま
にさらけ出し、そこから成長していく姿を外に発信する」ということで
人々の興味を惹き付けられる、と著者は述べています。

考えてみれば、私のこのブログのコンセプトもマサにガスではなく、
まさにそれなのです。この年にして遭遇する試行錯誤をリアルタイムに
発信していくことで、私が生きていることを示していくということなの
ですね。このブログは、結論の見えない「成長物語」なのです。

51という年齢になり、一般的には枯れた年齢となるのですが、私は今
からが青春だと言い切ることにより、成長を続けていきたいのです。
それを形にしたものがこのブログなのです。などということをこの本
読みながら考えていたら、あっという間に、シンガポールに到着して
しまったのでした。

飛行機の中で本を一冊よ見終えてしまったので、すごい満足です。
しかも、自分のブログのコンセプトを何となく明確にさせてもらえて
感謝です。まだまだ他にも面白い部分があったのですが、それはまた
別のお話し。