住まいの安全 心の健康 住まい塾 21

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職人の悲鳴

2010年04月14日 | 日記
 昨年の春先だったと思う。  ダウン症の子供を抱える京都の設計事務所の所長が、自らの命を絶った。  息子さんを道連れにしなかったことが、不幸中の幸いであった。  自らの身を重ね合わせ、涙が止まらなかった。
時代的には、いつの頃か見当が付かないが 「お天道様と、白い飯は付いて回る」と職人が大手を振った時代は過去のものとなった。  


 「何故こんなに仕事が無いんだ」、一人『棟梁』だけの嘆きではない。 左官業にしても、畳職人にしても、建具職人にしても、果ては建築設計事務所長にしても、その仕事の少なさに呆れ返るばかりである。 田舎に住む彼らは『親戚関係』を疎そかにしなかったおかげで、何とか自分の食い扶持だけは確保出来そうであるが、その原因について深く考えるほどの余裕も無いらしい。
具体的数値を上げれば、棟梁の一日手間がはるか前には1万6千円ほどであったのが、現在8000円手間でも有れば良いほどで、恐らく半数近くが休んだり働いたりと言ったところだろう。  手間賃なので休めば(仕事が無ければ)金が手に入らない。  山下公園の『たちんぼう』と同じ状態である。 50歳代の一人前の大工職人にして、この有様である。


 職人と言えば、住宅関係の職人を念頭に置いて書いているつもりであったが、最近の社会事情で歯科医師にしても、眼科医師にしても、内科医にしてさえも、職人として含めても、なんら差し支えないと最近は思うようになった。
金回りの悪さが、歯の欠けた所に入れる歯を遠慮させ、目の見えなくなった事を老化によるものと、無理に自分を納得させ、医者に通う金を節約するようになった。 節約せざるを得ない状態となったのだろう。
開業医にしても、恐らく建築職人と状況は五十歩百歩なのだろうが、立場上声を大にして社会に訴える事など出来ないのだろう。


 企業の、内部留保100兆円余りは何処に有るのか知らないが、一億層中流と云われた時代は過去のこと。  私達が中流を維持していると自覚できる人が何人位居るのか、政治が貧困になり、人心が貧しくなり、国民の大多数が経済的にも貧しくなった。  もっと怒りを、為政者にぶつけて、世の中を『自分達の、意志』で変えようとしても、間違いではないのではないか。

世襲を維持しようとしている、公務員、特別公務員、準公務員は頭数にして、高々400万人程度であろう。 一般労働者はそれの10倍程度は居るのではないだろうか。  
不正義を暴くことに、不公平を叫ぶことに我々は躊躇すべきではない。 もっと、怒りを外に出して、立ち上がる必要があるのだろう。  このまま国際化が進めば、其れでなくても大和民族は『消滅』してしまう。
この先に、出来ることは選挙で力を合わせること、其れも出来なければ死ぬ以外手は無い。






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