住まいの安全 心の健康 住まい塾 21

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心と体のリラクゼーション、誰かに秘密を話すストレス解消

≪ JIA ≫ がんばれ、我が息子

2016年09月21日 | 日記

  現世に生きる人々にとって、真実と云う事の実践や、自分自身の信念をを完遂する事は大変だ。
紙に書かれた、ここ100年や200年の、権力者が作った≪法≫と云う約束事を守る事の方が、はるかに易しい。

  人々が、この世に≪生≫を授かる事は、自分の意思で決めることは出来ないが、この世にサヨナラをする事は、自分の意思で決める事が出来る。
そして、言わずもがなの事かもしれないが、人が≪生≫を継続する事を選ぶより、≪死≫を選ぶことの方が易しい。
人が≪生≫を全うし続け、神が定めたと云う一生を、試練の中で生き続ける事の方が、はるかに難しい。


  息子は、20歳まで難病特定疾患の恩恵により、アメリカで開発された治験薬で、快適とは言えないまでも、山形の植物園や、蔵王頂上の≪お釜≫、あるいは、県民の森の『白鷹山』を父と一緒に、自分の足で登りきる事が出来たのは、つい昨年の夏のことであった。  東京の先生や、横浜の先生に、「元気に戻すには、どうすればいいの・・!」 と泣いてすがっても、治験薬には戻りたくないと言う『息子』。

  今年の4月から、まともな職業に在り付いたは良いが、ここへ来て『疲労』が『過労』となって、体が完全に自分の思い通りに動かなくなった様である。
治験薬が、原因かどうかわからないが、3年ほど前『マクロッファージ活性化症候群』と云う、病に取りつかれ、『多臓器不全』という合併症もすぐそこ、『死』の一歩手前まで引き寄せられた、彼の命は『風前の灯』と云うより、心もとないものとなっていた。


  彼にとって、『いい、人生だった』と云う言葉を、心から他人に向かって云う事が出来るのだろうか・・・。
体の具合が、他人には計り知れないほど、きついのだろう・・・・。  息子の話の所々に、人の死について、口をついて出てくるようになった。
彼の為に、彼以外、何も出来ない事は、彼の親である筆者が最も解かっているはずであるが・・・、『ガンバレ』と云う言葉が、一番残酷な言葉であることは、痛いほどわかっているのだが・・・。
その言葉を発することしか出来ない。  とにかく、生きる事に『頑張って、欲しい・・・』。


  何回も引用した、詩では有るが『28歳』で膠原病に倒れた、看護師さんがノートに書き留めていた『詩・うた』再々、ここに引用します。  オリジナルが見当たりませんが・・・。
  URL: http://www2.plala.or.jp/Arakawa/heb13.htm 

 大きな事を成し遂げるために 力を与えてほしいと神に求めたのに  
 謙虚を学ぶようにと 弱さを授かった

 より偉大なことができるようにと 健康を求めたのに  
 より良きことができるようにと 病弱をあたえられた  

 幸せになろうとして 富を求めたのに
 賢明であるようにと 貧困を授かった  

 世の人の称賛を得ようとして 成功を求めたのに
 得意にならないようにと 失敗を授かった

 求めた物は一つとして与えられなかったが 願いはすべて聞き届けられた
 神の意に添わぬ物であるにかかわらず 心の中で言い表せないものは全て叶えられた
 私はあらゆる人の中で 最も豊かに祝福されたのだ

  ***  以上引用  終  ***

  この先、どうなる事か・・・・。
全て、神の試練ととらえ、全てを神に任せる以外、手は無い。
神よ、我が息子を見捨て給うな、と祈るのみである。