毎日幸せに in青森

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「いただきます」を考える

2010-03-15 | 民俗
小学校で読み聞かせをしているためもあって、日本の昔話もよく読んでいます。
最近の絵本は現代的な言葉遣いで書かれていますが、古い昔話集などでは会話が妙に間延びしているように感じます。
最近の特色なのか元々ある傾向なのかは分かりませんが、会話の中での定型句は短く変化することが知られています。
「とうもありがとうございます」が「どうも」へ変化するように、挨拶でも年々短縮されているのですが、慣れてしまうとこれが当たり前になって元になっている型を忘れ去ってしまうために、そもそもの意味が分からなくなってしまいます。

お金を払っているのに「いただきます」と言うのはおかしい、という意見は極端な例ですが、元の意味の代わりに経済を指標とした考え方で理解しようとすれば、こんな解釈になってしまうのも仕方ないのかもしれません。
童話以外にも古い邦画の台詞で聞く以下の会話から、「いただきます」は「めしあがれ」などの食事を勧める言葉への返答として成り立っていたと考えられます。
食事を作る人と食べる人の関係性は、金銭の介在や調理の労力の劇的な省力化で大きく変わっています。
現代では食事を勧める言葉はほとんど死語となっていて、だから「いただきます」の意味が流動的になりつつあるのかもしれません。



「どうぞめしあがれ」
「では、いただきます」

「ごちそうさまでした」
「お粗末さまでした」

あおもりくまの生態 いただきます
TERRAZINE 「いただきます・ごちそうさま」こそ日本文化そのもの






VOWの世界

2010-03-13 | 青森
個人的に看板ウォッチングが大好きで、車で走っていておもしろい看板を見つけるのが密かな趣味になっています。
コレクションもしていて、いつかベスト版としてアップしてみたいとも思っています。
そんな中で最近ビックリしたのがこちらの看板。
信号で止まって横を見たときに見つけました。
周りの風景とのミスマッチ感がなんともいえずイイ味を出しています。

わが家は市街地からは少し離れていて、越して来て間もなくの頃、家の前を猟銃を持って歩く人を見て衝撃を受けました。
今ではそんなことはありませんが、それでもたまにキツネの姿を見たり、庭にヘビが出たりと、青森の自然には驚かされています。







春の風物詩 夜越山洋ランまつり 

2010-03-12 | 青森イベント
春三月といえば卒業式ですね。
青森では白鳥の北帰行もこの季節です。
平内町で開催されている夜越山洋ランまつりも3月の楽しみの一つです。

こちらの見所といえば青森蘭友会による展示会で、花屋では絶対に見ることはできないような珍しい蘭が並び、蘭好きでなくても充分に楽しめます。
会場内には蘭などの花の販売所もあり、市価よりもリーズナブルな値段で蘭を買い求められます。
育て方の分からない人には詳しく教えてくれるので、蘭の栽培のきっかけにできるかもしれません。
自宅にこれ以上花を置けないのに、私もつい買いそうになってしまった程のデンジャラスゾーンです。



夜越山洋ランまつり   平内町 夜越山森林公園  
3月6日~3月22日  8:30~17:00





願い事が叶う石

2010-03-11 | 名所 旧跡
七戸町の小田子(こだこ)不動堂にある石は「願掛け石」とも「力石」とも言われています。
七戸小絵馬でも知られている小さなお堂の前にこの石はあって、石を持ち上げられれば願い事が叶うとのこと。
日本各地には力石があり、イメージとしては丸い形の石が多いのですが、ここの石は珪化木です。そして奉納時期はみあたりませんが、現代的な名前と町名からそれほど古いものではない事が分かります。

私はこういう話が大好きです。
「信じるものは救われる」という格言は嘘ではありません。
現実に医薬品開発の現場では、よく効く薬を飲んだと信じるだけで病状が好転するプラセボ効果を考慮して、本当の薬と偽の薬を別の患者に与える臨床試験が行われています。
信じることが体の免疫力を向上させると考えられるのですが、体だけでなく心にも良い影響を与えるであろう事は、うつ病の認知療法からも推測できます。

私も持ち上げてみたのですが、考えてみたら願い事も特になく、とりあえず子供の笑顔とだけ願ってきました。






昨日のドカ雪で風景は冬に逆戻りですね。
卒業式だった中学校もあったのに大変だったでしょう。
どちらも春の風物詩ですが同時に来られてもちょっと困りますね。


ぎんなん寮で楽しむ春

2010-03-10 | ガーデニング
蘭の花の花期は早春の今の時期のものが多く、北国の青森では野外で咲く春一番の花に先駆けて室内園芸植物の春が来ます。
毎年春のお彼岸に合わせて開催される大感謝セールはまもなくですが、ぎんなん寮の温室ではすでに準備も始まっているようでした。




セールでなくてもたまに買い物に来るのですが、お目当てはこちらで作っているハムやウインナーです。
わが家で「ハンズ味」と言われているここのウインナーは、「いつかこれだけを腹いっぱい食べたい」といわれる人気メニューです。
スーパーで売られているウインナーと比べても高くはありません。
セールの日にはさらに10%引きなのですが、売り切れてしまうことも多いので早めに出かけています。


公立ぎんなん寮 青森県上北郡 東北町大字大浦 南平10―1  
ぎんなん寮 春の大感謝セール   3月21~22日 9:00~15:00





春は三寒四温とも言うのにここ数日の寒さは厳しいです。
彼岸じゃらく(青森県南の春のドカ雪)が終わればもう春なのに、すぐそこまで来ている春の足音は足踏み状態で止まっているかのようです。


魔法の時間

2010-03-09 | 子供のこと
人間の能力獲得には臨界期の存在するものが知られています。
たとえば絶対音感はおおよそ7歳位までに獲得できなければ、その後の訓練で身に付けることはできないとも言われています。
視覚も、生まれてまもなく視覚を失った人にその後視力回復の手術をしても、視覚情報処理を司る脳の機能が育っていないために通常言われる視力を回復することは困難だとされています。

人間が何かの能力を獲得するには概ねこの年齢までといったリミットがあるとすれば、幸せを感じる能力や自分の可能性を信じられる能力といった個々の問題まで臨界期があるのでしょうか。
歳を取ればとるほど考え方が変わらなくなっていくのはよく知られていますが、しかし高齢の方であっても柔軟に物事を受け入れる方もいます。
ただ小さい子供が何でも信じてしまうような、そんな柔軟さは子供独自のものだと思います。
その短い時間に、いかに子供に幸せな考え方を、自信を、自分の力で掴んでいく未来を信じさせられるのか。

「自分はダメな人間だ」
そう感じる子供の数が日本は突出して多い、という調査もあります。
小学校低学年くらいの、まだ魔法がかけられる時間に、もっと自分に自信が持てるような魔法の言葉をたくさんかけていたら。
そんな反省を少しだけしてしまいました。






ある日の喫茶らあく

2010-03-08 | 美味しいお店
個人的な格付けの中では堂々の一位を獲得している七戸の喫茶らあく。
そうっと食事に行っているのですが、毎回料理に何かしらの驚きを感じるのです。
野菜とはこんなに味があっておいしいものなのか、肉の香りはこんなにも芳醇なものだったのか。
味のストライクゾーンという物があるのも、こちらで食事をして感じました。
これ以上なら駄目だし、これ以下でも駄目。そんな山の稜線を歩くような、際どい線の上をなぞるような美味しさです。

不思議なことにここへ行くときにはなぜかカメラのバッテリーを入れ忘れていたり、携帯の電池切れだったりと、写真を撮れないことが多いのですが、それは「ちゃんと味わおうよ」と言う神様の采配かもしれません。


自家製アンチョビとジャガイモのスパゲティーニ 自家製カラスミがけ


手打ちパスタ 鹿肉のミートソース





喫茶らあく
青森県上北郡七戸町字影津内34-10 
営業時間  10:00~22:00
ランチタイム 11:30~15:00
ディナータイム18:00~21:00
定休日   月曜(休日の場合は営業)

※3月は不定期休があるかもしれません。



七戸 クリスマスローズ展

2010-03-06 | 青森イベント
七戸町南公民館でクリスマスローズ展が3月6~7日の二日間開催されています。
この季節は雪も融けて少しずつ春らしくなっているのですが、野山や庭で花を楽しめるのは1ヵ月先なので、花関係のイベントに出かけるのが花の春までの楽しみです。
ヨーロッパからアジア原産の外来植物ですが、寒さに強く春一番の花が長く楽しめることと、交配により変種が多く見られることから人気の高い園芸植物です。
こちらではクリスマスローズの原種も多く展示されていて、華やかではなくても山野草的な魅力を堪能できました。

原種はこちらを参考にどうぞ。
花の文化園 クリスマスローズ






クリスマスローズ展  七戸町南公民館   3月6~7日 9:00~16:00




West 5

2010-03-06 | 美味しいお店
喫茶店に行くことも少なくなりましたが、コーヒーを飲みながらお店の雰囲気に浸るのが私の楽しみ方でした。
「でした」というのもあまり行かなくなってしまったからですが、その昔は喫茶店で本を読んだり書き物をしたりと大変お世話になりました。
喫茶店で甘いものを頼むのは邪道という見方もいまだに引きずっていて、基本的にはコーヒーを頼むのですが、たまにケーキを食べたりもします。甘いものは苦手でもあるのですが、なんとなく付き合いで食べてしまう中で美味しいものに出会うと、ちょっとだけ満足感も感じます。

先日立ち寄った十和田市のWest5は、本来はピザハウスなのですが雰囲気が良いので喫茶店として利用しています。
この日注文したマーブルキャロットケーキは、その美しさが素敵なケーキでした。
美しいスイ-ツはやはり絶好の被写体になってくれます。







West5
青森県十和田市西五番町16-5
営業時間  11:00~22:00
定休日   火曜日   



中国産品はそんなに危険だったのか

2010-03-05 | 社会
中国産の食材がバッシングされたのはそんなに古い事ではなかったと思います。
中国製冷凍餃子中毒事件は2007年の暮れから2008年にかけて起こった食中毒事件でした。
それ以前にもペットフード、歯磨き粉、咳止めシロップなどでの健康被害が報道されていましたが、中国製冷凍餃子中毒事件から中国産農産物の農薬使用への不信感が強く現れています。
過熱報道の影響も大きかったと思うのですが、当時疑問に思ったのは日本の農薬使用量との比較で、けして中国だけが農薬まみれと言われるほどの使用量ではなかったことです。
一時期、日本は世界の農薬の1/3を使用しているとも言われていました。
今でも日本の農薬使用量は減少傾向にあるものの世界でトップの位置にいて、ネット上で検索をすると資料はたくさん出てきます。
しかし日本は狭い国で農地も広くはなく、面積あたりで比べると高くなりやすい傾向があります。また、作物によっても農薬使用量は違うので、一概に比較できるのかは疑問があるものの、中国産だけが農薬で汚染されているというのもまた間違いではないかと思います。

日本の食品輸入のハードルは非常に高く設定されていて、世界中から輸入される食品を厳しく検査しています。
データから見ると中国産品は必ずしも違反率が高いわけではなく、安全性は他の国と変わりないと考えてもよいのでしょう。
マスコミの煽りと、風評被害の規模が大きくなりがちな日本の国民性の相乗効果が、あの一連の騒動の大元ではないでしょうか。

平成20年度 輸入食品監視統計
図録 主要国の農薬使用量推移