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南部地方の粉食文化

2009-12-07 | 青森の味
青森の笑い話で「ひっつみ かっけ うどんの話」があります。


旅人が陸奥のとある山間いで夜になり、一軒の農家に一夜の宿を求めた。
部屋に通され休んでいると、家の主の話し声が聞こえてきた。
「どうやって食べるべえ、のばし切りか、ちぎって煮るか、切り刻みか」
これを聞いた旅人は、自分が食べられてしまうと思い慌てて逃げてしまう。
実はこの会話は旅人をもてなす為に、小麦粉をどう料理するかの話だった。


かっけ、ひっつみ、うどんの作り方の話です。
うろ覚えなので細かい表現は違っていたかもしれません。
青森県南部地方から岩手県北にかけては、夏のヤマセ(霧と低温をもたらす東寄りの風)の影響で米よりも麦や雑穀の栽培が多く、主食として食べられていました。
日常の食としての郷土料理は今も家庭料理として生きています。
"八戸せんべい汁"も粉食文化のひとつですね。

近年健康食として注目されている雑穀も、粉食文化とともに進化しているようです。
岩手県産ですが南部地方の食文化です。






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2 コメント

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Unknown (やじろじゃ)
2009-12-07 09:28:48
初めて「あずきばっと」を目にした時、頭をブン殴られるような笑劇を味わいました。なんと言う名前、食いものだろうかと。
大体、名前のバットって何?野球のバットか?それともバットマンのバットか??みたいな。(笑

せんべい汁が地域限定でレアな食い物と告知され始めた時、えぇ?あずきばっとの方がインパクトあるじゃん、と思っていたら同種の食べ物が他の地にあるという事でメジャー判定が。
その地とは山梨。

山梨と言えば甲斐南部氏。甲斐南部氏は鎌倉時代に奥州制圧の為に下向し、当地南部氏の始祖と。

となるとこちらの料理、調理方法ってのは山梨地方のそれと同様、同類であるのでは?と思うのでした。
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やじろじゃさま (shouske0)
2009-12-07 15:05:08
甘い赤飯も山梨と青森では共通していますね。
山梨出身の方から赤飯には甘納豆を使うと聞いたときはびっくりしましたが、こちらで売られている赤飯が甘いのにもびっくりしました。
味覚とは遠い時代より伝わっているというのも不思議です。

「はっと」は山梨の「ほうとう」がルーツです。
ブックマークの"ライター斎藤博之の仕事"
に詳しいので参考にどうぞ。
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