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梅集落とカドの水

2009-08-19 | 名所 旧跡
外からやって来る災いへの恐れとは裏腹に、遠くから訪れる貴人に対する憧れというものがあります。
日本の昔話には何処かからやって来る神様の話がたくさんあります。
義経伝説も根強く残っています。
落人というのはロマンをかきたてる物のようです。


西カドの水

 
東カドの水

十和田市にある梅集落は落人の里として知られています。
集落の入り口脇には「西カドの水」 少し離れた道路の脇には「東カドの水」といわれる二つの湧き水があります。
今では町になっている十和田市街と比べると隠れ住んでいるように思えますが、江戸時代末に灌漑水路が造られるまで十和田市街のある場所は原野が広がっていました。
梅集落一帯からは土器も出土していて、古い時代より人が住んでいたことが分かっています。

今では衰退していますが、林業は戦後一般家庭にガスが行き届くまで大きな産業でした。
木で作られる日本家屋と炊事や暖房に欠かせない炭や薪は、林業から生み出されました。
林業は資源を担う重要な産業だったのです。
山の中に住まい木を切り出す仕事は、材木商などを通して大阪や江戸とも繋がっていました。

山の中の生活は現在から考えるより開けたものだったのでしょう。
豊富に湧き出る水のあるこの地は、とても豊かな場所だったのかもしれません。





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4 コメント

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Unknown (OHAMARO)
2009-08-19 20:10:18
とても詳しいですね。

どこかで勉強されているんですか?

浅学非才の身としましては
いつも感服しております。
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湧き水 (タケ)
2009-08-20 06:12:44
「カドの水」の語源はどのようなものでしょうか?
滋賀県湖西地域では、「かばた(川端)」と呼ばれていて、NHKの番組で紹介されて以来、湧き水を生活に利用する文化として注目されていますが・・・。
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おはまろさま (shouske0)
2009-08-20 08:13:27
いえいえ、おはまろさまのラーメンに懸ける情熱には負けますよ。
三升屋は近いうちに行ってみたいと思っています。
いつも情報ありがとうございます。
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タケさま (shouske0)
2009-08-20 08:25:17
西カドの水は集落入り口の三叉路の横にあり、曲がり角、または集落の端の意味だと思います。
語源については資料を探せないのですが、近いうちに調べに行ってきます。
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