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お願い力

2010-03-20 | 人間心理
生きていくのに一番大切な能力は何か。
そんな話をしていると、大概はお金を稼ぐ能力が最初に挙がるのですが、事故や災害など急を要する場合にはまた違う能力が必要になるのでしょうし、無人島に漂着したらなどと荒唐無稽な前提になってくると、火起こしとか魚釣りとか食べ物に関する能力の話になってきます。
食べていけるだけの収入があるとしたら、そんな現実的な前提を設けても、答えは人それぞれになると思います。
コミュニケーション関連の能力が比較的多くなるようですが、私はその中でも「お願い力」が重要だと思っています。

人に頼るのが嫌いな人は思われている以上に多いのではないでしょうか。
経済的にゆとりがあれば人に物を頼まなくても生きていける世の中で、わざわざ負い目を持つ行動が嫌がられるのもわかります。
自身のプライドから人に何かを頼めない人もいるでしょう。
それでも生きていると自分一人では対処できない難問が現れます。
私にとっては子供の発達障害や登校拒否でした。
自分が全力をかけてもどうしていいのか分からない困りきった時に、手を差し伸べてくれる人はいました。
そんな人にそうっと小さなお願いをすると気持ち良く助けてくれます。
私もお願いが苦手な一人でしたが、小さな出来事の積み重ねから人に頼る、お願いする事が出来るようになってきました。

人間一人の力は小さいと今では思います。
もっと周りの人に頼ってもいいのだし、それが上手に出来るようになれれば良いなとも。
ただ、上手に頼み事が出来ればいいというわけではなく、そこには充分な感謝と、自分が頼られた時には頼ってきた人のために動く心構えが絶対に必要なのだと思っています。





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