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続 他人が怖いという病理

2010-09-17 | 登校拒否について
考えてみればわが家の子供3人の内、二人が自閉症なので、そんな子供であることが普通になってしまっています。
傍から見れば変わった子供と、それを叱らない変な親に見えるかもしれません。

発達障害にはとても繊細な問題があって、その中のひとつに、診断されていない子供の障害名を親が推測で付けるわけにはいかない、ということが含まれます。
青森県内には子供の発達障害を調べる医療機関は少なく、受診までの時間もかかります。
次男の場合も、必要と感じながら実際の受診までに数年かかりました。今ほど発達障害についての知識や情報もなく、途方に暮れていた期間が数年間あったのです。
幸いにも通っている小学校から医療機関を紹介されて受診に至ったのですが、受診を勧める学校としてもこんな話は言い出しにくかったのか、20分近く世間話をしてから言い難そうにこの話を切り出されたのを思い出します。
発達障害が疑われても認めたくない方も多かったのかもしれません。自分としては子供を理解できるなら藁にもすがりたい気持ちと、医療機関への紹介という待ち望んだものがやっと現れた嬉しさがありました。
診断名がつくと、それに沿った指導のあり方や注意点などが分かり、対応が変わってきます。

北東北は自殺率が全国でもトップの地域です。
北国の冬季欝のためだという解釈もありますが、それより精神科への受診を躊躇する気風もしくは周囲の目を気にかけるため鬱病の未治療が多いのではないかという推測もあります。
発達障害は早い時点で確認することで必要なフォローが受けられるのですから、子供にとってのより良い道が開けると思っています。
今、登校拒否をしている三男も高機能自閉症で、一年前に受けた診断書を見直しながら長期戦に向けた作戦の練り直しに取り掛かっています。