こんにちは 岡本しょういです

京都の南部、和束町で日本共産党の町会議員をしています。町や議会などの情報をお知らせしています。

広域連合発足、教育委員会統廃合が決まる

2008-09-30 12:32:41 | 議会報告&議員活動

 今朝は、小雨の中でしたが、東和束バス停付近で宣伝。

通過する車から、たくさん激励を受けました。ありがとうございます。

 

 昨日、南山城村議会で、「相楽東部広域連合」の議案が、賛成5、反対4で可決。

28日の説明会がどんな影響を及ぼしたかはわかりませんが、1票差とは。

3町村のうち、1つでも否決されれば、白紙に戻るので、本当に惜しいというか、残念です。でも、この問題が抱える重大さ、今回のやり方の道理のなさが、大きく反映していると思います。

「朝日」の報道によれば、文科省は「より良い教育サービスを提供するためなら、問題はない」とコメントしたらしい。

本当にお気楽というか、他人事のコメントですね。

そもそも、教育の充実が目的で考えられた連合ではないし、財政難の都合を教育に押し付けただけ。教育にかける予算も人員もカットしておいて、充実なんかできるわけがない。「より良い教育」を真剣に考えるなら、統廃合しようなんて、そもそも考えないのではないでしょうか。

教育という、子どもたちの成長や未来を扱う分野を、お金の都合に巻き込んだ時点で、「より良い教育」なんて言う資格はないと思います。

いずれにしても、連合設立と、教育委員会の統廃合が事実上決まりました。
今後がとても大事になってきます。子どもたちの教育、地域の教育に支障を出させないために、全力をあげたいと思います。


結局、何もしなかったのは・・・

2008-09-29 01:49:25 | 議会報告&議員活動

 ずいぶん、涼しくなってきました。

今年は、秋の訪れが早い感じですね。

さて、昨日は運動会でしたが、その日の新聞に、「南山城村で説明会」とありました。
何の事?と思ったら、広域連合についての住民説明会を28日の夜に開くとの事。
26日の議会で、広域連合の議案が審議されるはずだったようですが、議会が住民説明会の開催を要望し、村長がそれを受け入れたようです。
28日の説明会をした上で、29日の議会で審議されるようです。

運動会の開会式の始まる前、町長に「村では説明会、やるようですね」と声をかけると、町長はちょっと困惑した感じの表情を見せながら、「何か、説明会をやった、住民の声を聞いたという形だけつくるような事に見える」みたいな事を言われ、説明会をするなら、各区を回ってするのが私のイメージ、とか、1日だけ、やまなみホールで説明会をする村のやり方を「批判」されるような口ぶり。

私が「何もしないより、良いと思いますけど」と返すと、ちょっと苦笑いされていました。

笠置町長が、笠置町議会の全員協議会で話された事によれば、はじめは笠置でも住民説明会をやろうと思っていたが、和束と村の町村長に「説明会を開くと、連合がつぶれてしまうから、開かない」との話をされて、急きょテレビでの一方的な説明に変更したらしい。

堀町長にしてみれば、この前、一緒に笠置町の説明会開催を「阻止」した南山城の村長が、議会の要望に簡単に乗って、説明会を開くことが面白くなかったのかも知れません。

確かに、審議の前日に、たった1回だけの説明会を開くことが十分だとは到底言えないし、村議会や村長の思惑はよくわからないけれど、「説明会を開き、住民の意見を聞いた」との「実績」を形式的にでもつくれればとの事かも知れません。

それでも・・・

それでも、何もしないよりはましだと思います。

笠置も、説明会を開くと言って開かなかったのは、いただけないけれど、それでも町営テレビで「説明」は2回したそうです。

 

結局・・・

何もしなかったのは、和束だけ。

事務的なミスもふくめ、ドタバタしておきながら、無理やり議会初日の議案提案を行い、国と府に対する「政治責任」を最優先し、最後まで住民への説明を拒んだ町長。

そんな町長の「暴走」を、同じようにドタバタしながら、あっさり許した議長と多数の議員。私が、様々な問題を置き去りにしたまま連合規約を提案した町長を「無責任」だと指摘したら、「それに賛成した私らも無責任か」と腹を立て、町長に「無責任な提案はしてない」と言わせて面目を保とうとする議会。

「形式的」にでも、住民の意見を聞こうともしなかった町長と、それを求めもしなかった議会。

 

村の説明会開催が、和束の住民無視の姿を、なお一層、浮き彫りにした感じです。

説明会を受けて、29日の村の結果がどうなるかは何とも言えませんが、

「和束だけ、何jもしなかった」という事実だけが残りました。

国や府からは、「高い評価」を受けるのかもしれませんが、

住民の立場から見れば、最低でしかない結果です。


小学校運動会

2008-09-27 16:52:40 | 子育て奮闘中!

 今日は、小学校の運動会でした。

とてもさわやかな天気で、まさに運動会日和。

    

子どもが小学生になって、初めての運動会で、私も保護者としてはじめての運動会となりました。いつもは、来賓として開会式に出席するくらいで、全部を見たことがなかったのですが、今日ははじめて運動会をすべて満喫しました。

1年生の最初の演技は、2年生と合同の「ソイヤ!」の踊り。
うちわを両手に持って、「ソイヤ!」の歌にのって、なかなかかっこいい踊りでした。

次は「とんで、走って、オリンピックへゴー!」という障害物競争。
じゅんは、がんばってトップでゴールテープを切りました。パチパチ。

PTA保護者が参加する競技もありました。綱引きでした。
本当に久しぶりの綱引きで、3回勝負で、2勝1敗で勝利!
けっこう疲れました。体力が落ちてますね。

1年生の午前中最後の演技は、50メートル走。
じゅんは2位で、よくがんばりました。パチパチ。

お昼ごはんをはさんで、午後1番は、応援合戦。
赤組さんも、白組さんも、なかなか迫力があって、とても良かったです。

午後の1年生の競技は、大玉ころがし。簡単そうで、なかなか難しいのか、大玉があっちへコロコロ、こっちへコロコロ・・・。じゅんがいる赤組は残念ながら負けてしまいました。

5、6年生の団体演技は、さすが!って感じ。組立体操を披露してくれたのですが、私が小学生の時にもやった記憶のあるものもしていました。龍の姿を表現したところは、なかなか素晴らしいものでした。

最後は、選手リレー。やっぱり、リレーは燃えますね~。赤組の逆転勝利がかかっていたこともあって、思わず必死に応援してしまいました。

すべての競技が終わって、今年も白組が勝利しました。赤組は、あと23点届きませんでした。ずっとこの間、白組が勝っているようですが、またそのうち赤組も勝てるときがくるでしょう。

とにかく、みんなよくがんばったね!

 

はじめて保護者として参加した運動会。
これから、子どもの成長とともに、毎年の運動会が楽しみになりそうです。

 


9月議会閉会

2008-09-26 11:31:47 | 議会報告&議員活動

 今朝、宣伝に出て、少ししゃべっていたら、猛烈な雨。
しばらく様子を見ようと思いましたが、どんどん強くなるので、仕方なく宣伝は中止。
またやります。

 さて、昨日、9月町議会が閉会しました。
昨日は、補正予算の審議と意見書が主な議題でした。

 午前中は、公明党の竹内議員と、畑議員が質問されて、それで休憩に。
質疑では、いろいろ出されていましたが、ちょっと紹介すると・・・。

 まずは「地デジ」対策。KBSの中継局の整備に375万円。それと「既存共聴施設地上デジタル放送送受信調査委託料」で100万。これは、今使用している町営放送の共聴施設でデジタル放送が受信できるかどうかを調査するため。受信可能であれば、3年後の地デジ移行への対応が大きく前進するかもしれないとの話。

 住民税の還付で600万。
これは、昨年、国が実施した「税源移譲」で、所得税が減税され、住民税が増税されたわけですが、昨年に所得が大幅に減ったりして、所得税がかからなくなった方などを対象に、住民税を減額する措置がとられた中での還付金です。質疑では、和束での対象は200人ほどで、最高9万円が還付されたとの事。
 これは、共産党の佐々木憲昭衆院議院が国会で取り上げて国に周知徹底を求めていたものでした。

 景観資産説明看板設置に100万。
教育委員会の予算で、府の補助を半分受けて実施されます。町内の文化財を活かすためのもの。私もこの間、文化財や史跡などを活かしたまちづくりを提案してきたのですが、どんな風に看板が設置されるのか楽しみです。

 直接、予算とは関係ない事では、「後期」高齢者の人間ドック受診について竹内議員が質問されていました。後期医療の導入で、75歳以上の方が、人間ドックの対象から外されたのですが、自治体独自のとりくみで受診できるようにする所が少しづつ増えています。私は6月議会の一般質問や、国保運営協議会などで繰り返し要望して、6月議会で町長が「排除しない」と答弁していました。
 竹内議員の質問に担当課は「一般財源を使って、日帰りドックを考えている」と答弁していたので、何とか実現しそうで良かったと思います。
 しかし、そもそも後期高齢者医療なんてものが出来なければ、こんな問題も起こらなかったわけです。国民の反対を押し切って制度をつくり、人間ドックの受診対象から外したのが、自民・公明でした。今になって、「受診を保障すべき」というなら、はじめからこんな制度つくらなければ良かったのに・・・と質疑を聞きながら思っていました。それだけ矛盾が激しい証拠でしょうが・・・。

 いま大きな問題となっている「事故米・汚染米」の学校や保育園での給食、特養などへの影響について、畑議員が質問されてました。今のところ町内施設での使用は確認されていない、今後も鋭意実態把握に努めるとの答弁。
 どこまで入り込んでいるのかの全容がまだまだ明らかでないので油断はできませんが、今のところ確認されていないのは良かったと思います。

ただ、この問題の質問の冒頭に、保育園長にむかって開口一番、「園長、よかったですね、お母さんの心のこもったお弁当で」と言われたのは、ちょっと問題の本質からずれているんでは、と思いました。要は、完全給食でなくて、家庭から御飯を持参させていて良かったという事になりますが、そういう問題でしょうか?完全給食だから危険なのでしょうか?一番の問題は、子どもたちの口に入る給食の食材に、なぜ「事故米・汚染米」みたいな危険なものが入り込んでいるのかです。もとをたどれば、輸入する義務もない外国の米を毎年大量に輸入し、しかも汚染されている事を承知で輸入し、業者に買い取らせ、後の管理も業者まかせにしてきた政府の責任です。
完全給食は、「あたたかくて、おいしいご飯を、子どもたちに」との思いから実施され、調理現場の方の毎日のがんばりによって支えられながら実施されているものです。完全給食の安全性を脅かしている今の農政や衛生行政にこそ問題があるのです。そんな事は重々承知いただいているとは思いますが、今度の問題を、単純に完全給食でなくて良かったみたいに受け取れる事を言われた事には、疑問を感じました。

 

 午後の審議になって、質問しました。

まず質問したのは、東部連携に関係して、先日可決された「広域連合」の財政シュミレーションについてです。
連合設立・教育委員会の統廃合で、どの程度の経費節減になるかを試算したシュミレーションは、7月の全員協議会で示され、3町村で年約6000万円の節減ができるとなっています。この事は新聞でも報道されました。公式には、このシュミレーションしか議会には示されていなかったのですが、先日の議案審議の際に、賛成討論をされた議員が、教育委員会の統廃合にともなう分室の設置を見込んだ、最新のシュミレーションがある事を紹介されていました。

 私は、そのシュミレーションは、いつ作られ、前とどう違うのかを副町長に、まず質問しました。
 副町長は、最初、「7月の説明で、シュミレーションは変更もありうると言っていました」と答弁し、私の質問にちゃんと答えませんでした。
 あらためて「私が聞いているのは、いつ試算し、前のとどう違うのかです」と聞くと、町村長・幹事の会議の時で、節減額は5000万と答弁。さらに「具体的にいつですか」と聞くと、「いつだったかは覚えていない。どういう意図でお聞きなのか」と答弁。私は「あなたも出ておられたであろう会議をいつしたのかも覚えていないのですか?9月11日の前ですか?あとですか?」ともう一度聞くと、「前です」とようやく答えました。

 財政シュミレーションというのは、連合により財政的にどんな見通しがあるのかを示す重要なものであり、連合の是非を考える上でも大事な要素になります。もちろんいろいろな条件や職員配置によって変わる事はあっても、議案を提案する上で、最新の資料を提示し、説明を行うのは当然のことです。しかも、前に示していたものよりも、1000万円も違いがあり、分室の人員配置も1分室1人という条件で試算しており、教育委員会の統廃合を考える上でも大事な問題です。
 11日の朝に全員協議会があったのに、何の説明もせず議案提案を行ったのは、あまりに無責任でいい加減ではないか、なぜ説明しなかったのかを聞きました。
 副町長は、職員の配置によって条件も変わるので、と繰り返し、最後は「資料を出しても、またいい加減だと言われるので、きちっと決まるまで資料も出しません」と、最新のシュミレーションを示すことも拒否しました。

 町長は、岡本議員はいつもお金より中身が大事と言われているではないか、とか、1000万違いがあるとかは小さなことだ、木を見て森を見ておられない、私は教育をどうするのかを考えてやっている、みたいな事を強調されました。

 私は「木を見て森を見ないと言われるが、町長は町を支える土を見ていない。土台である住民の声をいっさい聞かれなかったではないか」と述べ、「教育がどうこう言われるが、具体的には何も言っていないではないか」と反論しました。

 このやりとりをめぐり、他の議員から「無責任な提案に議員が応じたような発言はけしからん」などとの声があがり、議長などから「発言を取り消してほしい」と言われましたが、私は拒否しました。結局、町長に「無責任ではない」と答弁させて「名誉」を守られたようですが、私は、今度の連合設立をめぐるやり方は、町行政も議会も、大変無責任でいい加減だったと思っています。住民に説明しない、資料は出さない、踏むべき手続きもすっ飛ばして、形だけでお茶を濁す・・・これを無責任と言わずしてどういうのでしょうか。扱った問題が、子どもたちの教育にかかわる事だっただけに、余計に腹が立ったし、情けない思いをしました。

 

 この問題で予定より時間がかかってしまいましたが、このあと、コミュニティバス運行の実現や、し尿汲み取り車の計量を正確にさせるとりくみ、福祉灯油の実施や、学校給食費値上げはしないよう求めたり、子育て支援情報発信の改善などを質問しました。

 

 最後に、2つの意見書を提案しました。
1つは「医師不足対策に関する意見書」、もう1つは「社会保障予算を毎年2200億円削減する方針の撤回を求める意見書」。

 医師不足問題は、山城病院整形外科の診療縮小など、身近でも影響が出ており、大切な問題と考え提案しました。
 しかし、私以外の反対で否決。公明党の竹内議員が反対討論をされました。
どんな討論をされるのかと思ったら、医師不足問題は深刻で、喫緊の問題だと。
でも、麻生新内閣ができたばかりで、政局も安定していない、そんな時に意見書を提出するのは時期早尚だから反対。さすがに医師不足問題そのものは否定できなかったようですが、自らの政権が生んだ政局のドタバタを理由に反対されました。

 社会保障予算の削減問題は、この間の連続した負担増やサービス低下の元凶なので、これ以上の社会保障制度の改悪は許さないとの思いで提案しました。
 これも、私以外の反対で否決。井上議員が反対討論をされましたが、ここでも最後に麻生新内閣云々が理由に。

 私は賛成討論の最後に、「麻生内閣の発足や、政局の不安定を理由にされたが、今回の事態は、福田総理の突然の辞任によるもので、自民党と公明党の都合ではないか」と、それを理由にする事の無責任さを指摘しました。

 とにかく9月議会が終わりました。
今回の議会では、連合をめぐってのやり方に、とても情けない思いをしました。
同時に、子どもたちの教育さえも犠牲にする、自民・公明政治のひどさを実感し、来る総選挙で、何としても厳しい審判を下して、政治の中身を変えなければ!との思いを強くしました。

 

おまけ・・・ではありませんが、この間要望していた、地震の際のガラス飛散防止の対策が、保育園で実施されたのを見てきました。

保育室の「天窓」を、飛散防止のシールのようなものを貼っていただいてようです。先生方が屋根にあがって作業していただいたとの事で、ありがとうございました。

 



 

 


「お金」ではなく「やる気」

2008-09-22 11:02:44 | 子育て安心の町に

 今朝の「しんぶん赤旗」に、新潟県聖篭(せいろう)町の子育て支援の取り組みが紹介されていました。

 この町では、3~5歳児の保育料が無料。
中学校卒業まで、医療費を助成。
「すこやか子育て誕生祝金」として、第3子まで5万円、4子以降は10万円を支給し、「すこやか子育て支援金」として、第4子以降で就学前まで月5千円を支給。

「へえ~、いいなあ!」と思わず口にしましたが、子育て世代に、ずいぶんと喜ばれているそうです。そして人口も増えているそうです。

聖篭町は、1万4千人ほどの町。
小さな町ですが、町内にある工業団地による税収が大きくて、地方交付税の不交付団体になっていて、財政的には一定の「ゆとり」がある条件はあります。

こんな事を言うと、町長はすぐに、こんな風に言うでしょう。

「財政事情が違う。だからできる話だ」と。

確かに、何をするにも財政は大事です。それは否定しません。

でも、それだけでしょうか。「お金があれば」やるのでしょうか?

聖篭町の渡邊廣吉町長は、次のように言われていました。

「福祉や教育は金があるからやるのではなく、金がなくてもやる気があればできます。いかに優先づけてやるかです」と。

確かにそうです。福祉や教育は、人間が生きていく上で欠かせない事だし、お金のある無しで考える問題ではなくて、優先的にやるべき事なんですね。そういう意味での「やる気」があるかどうかは、とても大きな事だと、あらためて思いました。

和束の行政には、残念ながら、その「やる気」が乏しいのです。
この前も書きましたが、昨年度の状況を見ても、和束の人口は100人近く減少しているし、赤ちゃんも20人しか生まれていない。こんな傾向がこの間ずっと続いている。これは町の将来を考えても、大変危機的な状況です。この現状をどう打開するかは、和束にとって優先的な問題であることは明確です。

でも・・・町の受けとめは、その割には危機感が感じられません。
先日の決算委員会で、「赤ちゃんが年間20人しか生まれなかった、この結果をどう考えているか」と福祉課長に質問しましたが、課長は「少子化は全国的な傾向ですから・・・」と、別に和束だけの問題ではないし、全国的に少子化だから、と、ずいぶん「冷静」な答弁をされました。

ここに、町の子育て支援に対する姿勢が表れていると思いました。
何とか少しでも充実させて、子どもを産み、育てやすい町にして、1人でも多くの赤ちゃんが生まれる町に、との意気込みも意欲も感じられません。

そして口にするのは決まって、「お金がないから町としては何もできない」

本当にそうなのか?と思ったのが、昨年度の決算での学童保育予算の中身です。
当初予算での学童保育の予算は、350万9000円のうち

府補助金 75万4000円
利用者協力金 180万円
町負担 95万5000円   となっていました。

ところが、最終決算では、決算額329万2684円のうち

府補助金 84万2000円
利用者協力金 210万5000円
町負担 34万5684円   となっていました。

町の負担分だけ、当初予算から60万以上も減額していたのです。
課長は「利用者が増えたから」と言いましたが、要は、利用者が増えて協力金が多くなった分、町はさっさと予算の3分の2を引き揚げてしまったわけです。

60万というお金があれば、協力金を月2000円ほど引き下げられるのです。
おやつも、どんな厳しい状況で現場の先生が苦労されているか。
そんな事、さらさら考えもしていないのです。協力金の入金が増えたから、その分、町の出し分が減らせて助かったくらいにしか考えていないのでしょう。

一般会計での5600万円の黒字は、そういう事をやった結果としてなんですね。

「お金がない」からではないのです。お金がたとえあっても、何が大事で、何を優先させるかの観点がなければ、心底、子育て支援の充実が大事だとの気持ちがないかぎりは、何もしないという事です。

 

新潟県聖篭町の記事を読んで、「やる気」の大切さを、あらためて実感しました。

 


ボランティア連絡協議会

2008-09-19 10:04:27 | 小さくても輝く和束町に!

 昨日の午後、町社協のボランティア連絡協議会(ボラ連)の会議があり、参加しました。

和束でもボランティアグループや団体がけっこう数多く活動されていています。

私は、子育てサロンの代表をさせていただくようになってから、ボラ連の活動にも参加しています。

その中で、ボランティア活動の苦労話などを聞かせていただきましたが、地域の中でボランティア活動に対する理解を広げるのに、ずいぶんとご苦労があったようです。
「ボランティアは暇な人がやっている」とか、白い目で見られる事もしばしばあって、初めの頃は、肩身の狭い思いでがんばられたそうです。

日本全体でも、ボランティアが一躍注目を浴びて、認知度が高まったのは、あの阪神淡路大震災での救援ボランティアで、よく「ボランティア元年」などと言われましたが、それまでは、いわゆる「マイナー」な存在でした。

震災以来、災害時だけでなく、さまざまな形でボランティア活動の活躍の場が広がった事は確かだと思います。
ただ、その一方で、本来は行政などが責任を持ってやるべき事を、財政事情の厳しさなどを背景にして、ボランティアやNPOなどを都合よく使っている側面も、特に昨今は強く感じることがあります。

よく町長なども、「これからは行政主体でなく、ボランティアやNPOの力を借りて」などと言われる事がありますが、私はちょっと違うなあと思うのです。単に、お金が浮くとかの発想で、それを「住民との協働」などにすり替えているようにも感じるのです。

そもそもボランティア活動は、自主的なもので、強制でやるものでも、できるものでもありませんし、行政の都合で動かせるものでもありません。行政に求められるのは、ボランティア活動の魅力や意義を広く知らせたり、活動したい人がいつでも参加できる条件整備を進める事だと思います。その上で、行政として協力を求める事を対等の立場の中で要請していく、あくまで行政自身の責任をあいまいにしない姿勢が必要ではないでしょうか。

行政の都合の良いように使うだけでは、ボランティアもなかなか育っていかないと思いますね。
町から社協に委託されている事業を進めるのに、多くのボランティアさんが協力されて、貢献されているわりには、町の活動への評価はあまり高くないというか、関心をもって見ておられないのではないかと感じます。

昨日の会議も、参加者があまり多くなく、なかなかご苦労も多い感じもありますが、一方で、大きなパワーも持っておられます。少しでも、活動の発展のお手伝いをできればと思います。


決算特別委員会

2008-09-18 12:13:43 | 議会報告&議員活動

 16、17日に開かれた決算特別委員会が終わりました。

2007(平成19)年度の和束町の税金の使われ方がどうであったかを審議しました。
07年度の決算では、一般会計で、5666万7004円の黒字。国保、湯船財産区、簡易水道、老人保健、下水道、介護保険の6つの特別会計でも合計5739万7734円の黒字。あわせて1憶1406万4738円の黒字でした。

「財政が厳しい」と言う割に、大きな黒字。と思われるでしょう。
黒字の大きな要因は、大量の退職者が出て、その分を補充しなかったこと。
町長は「それでも厳しい。先行きも不透明だから」と言います。
確かに、単純に黒字だからと安易には喜べない面もあります。この黒字は、予想以上の退職者が出たことが原因で、何か和束町として新しいものを生み出しての結果ではないから。ある意味、住民生活を犠牲にしての結果だから。

実際、07年度中に人口は91人減少。

赤ちゃんは、20人しか生まれなかった。

転入が90人くらいあったけど、逆に120人くらい町から出て行かれた。

0~19歳までの子どもの人口も、どんどん減っている。20代、40代の人口も特に減っている。

町長は「体力をつける年に」と言っていたが、まちの体力は着実に減退したと言える。

しぼるだけしぼって、暮らしへの支援をしないでは、住民はしんどくなるばかり。
07年度は、定率減税が全廃されて、住民税が大幅にアップした年。その分、町には約2200万円も昨年よりも多く税金が入った。別に住民の所得があがったわけではない。税金が上がっただけ。

私は、税収が増えた分を、少しでも住民生活に還元すべきだったと思う。でも、町はなにもしませんでした。

公明党の議員は、賛成討論で、国が税源移譲をしたが、地方への配分が少なく、恩恵がなかった、住民税は約2200万増えたが、地方譲与税が昨年より3760万ほども減っている、と言われた。だから、住民税の税収が増えたからといっても還元するほど余裕はない・・・ということだろうか。

でも、それって、公明党も参加している政権がしたことでしょ。
特に定率減税を「景気が回復した」とかいって、「100年安心の年金財源にする」とかいって無理やり廃止した張本人でしょ。
減税を打ち切って、住民税を2倍3倍にして、地方自治体への財源はけちる、これって最低最悪のやり方。その責任はどう感じておられるのかな、と思いながら討論を聞いてました。

それでも、一般会計で5600万円以上、特別会計含めて1憶以上の黒字なのは事実です。全部使わないにしても、ちょっとくらいは暮らしにまわせたはず。
たとえば学童保育の協力金の引き下げに必要な予算はだいたい150万ほど。
一般会計の黒字分の2.7%ほどです。

いくら黒字が出ても、結局、暮らしを少しでも支援しようとの気持ちがなければ、住民にとっては、何の意味もないです。

 

さて、決算審議では、いろいろと質問しましたが、印象に残った事で、2つ紹介しておきます。

1つは、東部広域連合、教育委員会統廃合の協議の問題。
本会議初日の一般質問や、広域連合規約の議案審議で、住民無視、議会軽視の実態を厳しく指摘しましたが、ますますその実態が浮き彫りになりました。

まず町長。
広域連合の規約案が出されてきたのが、昨年9月頃だったのですが、当時の「れんけい」を読むと、9月25日の協議会では「各議会での議決が必要なものだから、まず各議会議員に示して意見を集約しよう」となり、意見を集約した後、10月10日にあらためて協議会を開いて、集約した意見を町長が説明した、となってました。

しかし・・・いつ議員に意見集約なんてされたのか?
実は、そんな事していないんです。
してもいない意見集約で出た意見を説明って、どういうこと?
という事を聞きましたが、あいまいな答弁。
昨日、町長が寄ってきて、「10月10日の会議では何も決まってないので、聞くに及ばずです」などと言われていた。要は、その時は何も決定していないから議員からも意見を聞く必要はなかったということらしい。でも、「れんけい」では、「意見集約して、その内容を説明した」とはっきり書いてあるのですが。
いずれにしても、形式的に議会から意見を聞いたかのようにごまかしたわけです。いい加減なやり方であることは明らかです。

次に教育長。
先日の質疑で、私が「統廃合の議論から学校関係者を排除した」と言うと、「校長や現場の教職員には事前に意見を求めた。だから排除してない」と答弁されていました。
では、なぜ保護者や、社会教育委員さんなどには意見を求めなかったの?保護者や社会教育関係者は、なぜ排除したの?と聞きました。
すると、正式には聞いてないが、教育委員会に来られた時とかに、話をしたりしてお聞きしたりしているので、排除しているのはあたらない、と言われました。
たまたま教育委員会に立ち寄られた時に話題にしたから「意見を聞いた」とされてるらしい。でも、教育長も認めておられたけど、保護者などは「たまたま」立ち寄るのもめったにないし、「たまたま」立ち寄る事がなければ意見も聞いてもらえないと言うことのようです。

私はあらためて、「ついでの話でなく、正式の話としてお聞きしている」「なぜ、校長先生などには正式に意見を求められたのに、保護者や社会教育関係者には正式に意見を求めなかったのか、をお聞きしている」と聞きました。

教育長は、統廃合が決まってから「正式に」説明する。だから排除してないみたいに言われました。

なかなか話が通じないな・・・と思いつつ、「事前の段階で、なぜ校長先生などには意見を求めて、保護者などには意見を求めなかったのか、をお聞きしている」と再度質問しましたら・・・

教育長は、学校の先生が直接もっとも学校、子どもたちの事を大事に考えてくれているから、「とりあえず」(と思わず口にされた)、校長先生や先生方に意見を求めたといった事を答弁されました。

この答弁に、正直、失望しました。
学校運営や子どもたちの教育・子育てに関して、保護者を対等な存在として考えておられない、と感じました。
学校の先生方が、教育や子どもたちの事を第一に考えて、がんばっていただいている事は十分わかりますし、感謝もしています。
でも、学校の先生と保護者は、共同で子育てをし、子どもたちの教育に責任を持つ、対等・平等のパートナーだと私は思っています。学校現場だけで教育は成り立たないことは、教育長もよくご存じのはず。学校関係者といった場合、保護者が入ることは当たり前のことです。
同じ学校関係者なのに、一方には意見を聞き、一方には聞かない。これは、学校の先生方と保護者を、対等平等の関係とみておられない証拠だと思います。「そんな事はない」と言われるでしょうが、実際の行動に表れるものです。

私は、事前に保護者などに意見を求めるべきだったし、求めなかったのは、教育委員会の誤りであり、怠慢だと指摘しました。

教育長は、最後には「考え方の相違」と、「岡本議員は、事前に意見を聞くことが正しい事だと言われるが、私は、決定してから正式に説明する方が良いと考えた」と、考え方の違いであって、教育委員会としての怠慢ではないといった事を言われました。

結局はっきりしたのは、教育委員会の統廃合という重大なことであっても、保護者や社会教育関係の方には、事前に説明し、意見を求める必要性はない、決定したことを説明すればそれで良い、という立場を「正しい」とされている、という事でしょうか。

私は、そんなやり方が、子どもたちのクラスでされれば、どうなんだろう?と思います。対等平等であるはずなのに、大事な問題について事前に話をされる人と、されずに決まったことしか伝えてもらえない人とに区別・差別される。教育委員会がされたことは、そういう事だと思います。

 

2つ目は、保育園に関係して。

07年度の決算に関係して、その年度に保育園で取り組まれた「夏祭り」の際の、子どもの安全を基準にした判断について質問しました。
この年は、私も保護者で、保護者会の役員として関わった行事でした。
この年の夏まつりは、台風が直撃との予報が出ている中で当日を迎えました。
他地域の幼稚園や保育園では、安全を第一に考えて、早々と中止や延期を判断された所が多かったようですが、和束保育園は決行されました。
行事の開催を判断する基準は、警報発令でした。当日は確かに警報は出ていませんでしたが、単なる雨ではなく、台風が直撃するという事態だったので、どんな不測の事態が起こるかわかりません。子どもたちの安全を第一に考えたなら、たとえ警報が出ていなくても、延期の判断をするべきではなかったのか。幸い、事故もなく終えられたが、「終わり良ければ」でなく、最悪の事態を考えて判断すべきとの観点から見れば、適切な判断ではなかったのではないか?と園長先生に質問しました。

しかし、園長先生は、「適切だったと考えています」と答弁されました。

あの判断が適切だったら、一体何が不敵切なのか・・・ちょっと唖然とした思いになりました。何も事故がなかったから適切だったとでも言われるのでしょうか。事故が起こってからでないと適切かどうかの判断もできないのでしょうか。
同じ年に、食器乾燥機で子どものご飯を温めようともされましたが、その時も、メーカーにも保健所にも安全確認もせずに、「大丈夫」との根拠のない思い込みで実行しようとされました。これも根は同じです。

保育園の場合、事故が起こってからでは、取り返しのつかない事にもつながるだけに、安易な判断はやめてほしいものです。

腹が立ったのは、というか呆れたのは、そんな園長先生の答弁に「よし!」とか声をあげてエールを送っていた某議員の姿。議会がそんなんだから、あんな事も「大した事がない」ように扱われるんでしょう。

 

ずいぶん長くなってしまい、すみません。とりあえずそんなところです。

議会は、25日が最終日です。

 

 




 


最後まで「いい加減」・・・広域連合議案が可決

2008-09-14 19:07:57 | 議会報告&議員活動

 11日の本会議で、「相楽東部広域連合」の規約が可決しました。

賛成8(奥田、井上、籠島、畑、竹内、前出、中井、山口の各議員)、反対3(岡本と小西、岡田の各議員)でした。

 11日の朝、本会議開会前に急きょ設定された全員協議会がありました。
以前示された規約案になかった項目が入っていた事に対する説明でしたが、2日前まで副町長などは説明する必要も否定していたのに、さすがにまずいと思ったんでしょうう。でも最終的な確認を連携協議会でしていない状況は変わっていませんでした。

「連携協議会を開いて、最終確認をしてから提案するのが筋だ」と指摘しましたが、「大筋は確認している」などとごまかして、提案は取り下げず。規約というのは、内容の是非はともかく、連合の根拠になる重要な法律みたいなもの。その内容に変更があれば、ちゃんと責任ある会議を開いて確認するのは当たり前です。自分たちのミスのくせに、議会にしりぬぐいをさせるな、とずいぶん指摘しました。しかも、提案する日の朝になって、やっと説明。町長は、自ら申し出て説明の場をもったみたいな事を言われたけど、とんでもない。さっきも書いたように、ほんの2日前でも説明する気ゼロだったじゃないの。議会に議案を出したのは9月4日。その時には変更について何も言わなかったし、こちらから指摘して、やっと説明したのが実際ではないか。要は、何にも考えてなかったのだ。これほど議会を馬鹿にしたやり方はない。

本来なら、こんな状況で、そのまま提案なんかさせないのが議会としてとるべき態度だと思う。せめて最終日まで提案を遅らせることくらいできたはずだ。全員協議会の後、議会運営委員会が開かれたので、それくらいの判断はするのかと思ったら、あっさり提案を認めてしまったから情けない。これだけ議会をないがしろにしているのに、おとがめなしでは、議会の役割放棄もいいところではないか。

町長は、最後まで、住民の声を聞くことを拒否した。

「住民に声を聞いて、住民が嫌だと言ったら、やめる。その方が無責任になる」と何度も何度も言う。町長は説明したら、住民は嫌だと言うと決めつけているが、それは町長自身が住民に理解されない「暴挙」と認めている証拠ではないか。住民に理解してもらうだけのものを持たないから、説明そのものをしないだけ。自分の思いどうりにならないから逃げているだけ。そう思われたくないから、「政治責任」という重々しい言葉を乱発して、いかにも自分は責任ある姿勢だと必要以上に強調しているだけ。自分のしている事が本当に住民のためだと思うのなら、堂々と説明すれば良いし、何を言われてもやればよいのに。

結局、町長は一番楽な方法を選んだ。町長が誰に向って「政治責任」を果たそうとしたのか・・・どうやら国と京都府のようです。

そんな町長をただすどころか、一緒になって支え、後押しした議長と多数の議員。

いい加減なやり方で、教育委員会を統廃合して、結局迷惑するのは子どもたちです。町長は「岡本議員は、子どもにまで説明しろと言われる」と変に強調したが、そんな事は当たり前だ。一番影響を受けるのは子どもたちである以上、子どもたちにもわかるように説明するのが町長の仕事だし、「子どもの権利条約」を批准している日本では常識です。それも出来ないなら、やめるべきなんです。

11日の議会での町長と議会の姿は、とても子どもたちに胸を張れない、「教育上、よくない」、ひどいものでした。

まだ笠置、南山城の結果がわからないので、決定ではありませんが、たとえ広域連合ができ、教育委員会が統廃合されても、子どもたちの未来を傷つけないために、がんばらなければと思っています。


いい加減な話

2008-09-09 23:38:26 | 議会報告&議員活動

 今朝、あれから宣伝活動に出て、診療所付近で訴えました。

その後、議会事務局に寄り、しばらくすると議長が来られたので、「連合規約」に追加項目がある事を話すと、議長も「知らなかった」との事。4日の議会運営委員会の際にも行政から一言の話もなかったらしく、さすがに議長も問題があると感じたらしく、町長に話して相談すると言われたので、そこはおまかせしました。

ただ、私も少し直接聞いておきたいと思ったので、その足で2階の町長室に行ったのですが、来客中だったので、ちょうどおられた副町長に話をしたんです。

が・・・・・・・何の問題意識もない様子。

私が「この前の議員全員協議会の時にはなかった項目が入っている。これは明らかに変更ではないか。何の説明もないのに、こそっと変更だけするのはダメではないか」と言うと、「別に大きく変わらないし」問題ないとの答え。「この変更は、連携協議会で確認されたのか」と言うと、別に協議会のメンバーからは何も言われてないと言い、協議会のメンバーでない岡本議員に言われることではないみたいな事を言われたので、「私ら議員は、この議案を審議して採決しなければならないし、大きく関係ある」と言い返しました。とにかく、全協の時の最終案とは違うんだから、ちゃんと説明すべきだと言うと、「全協のときは、あくまで案ですから」と、変更しても問題ないと、あくまで言い張られました。そんな事がもし許されるのなら、いくらでも勝手に変更できる事になってしまい、全協で説明する意味もなくなるではないか!と思うんです。

そして、この変更を連携協議会で図ったのか、図って、確認してから提案するのが筋ではないか、と言ったら、「もう、いいです」と急に感情的になられて、説明を切られて、部屋を出て行ってしまわれたんです。

説明を尽くせないとなったら、感情的になって逃げ出す・・・・こんな人たちに、子どもたちの教育を語る、云々する資格はないと思うんです。

とりあえず、11日の本会議開会前の30分を使って、全協をする事になった事が電話で連絡がありましたが、そこで事情を説明したからといって、何の解決にもなりません。最低限、連携協議会を開き、そこで確認されたものを示すのが筋だと思うんです。そんな事もできないのであれば、提案するな!と言いたい。


なぜ「まずは、教育委員会の一本化」なの?

2008-09-09 09:02:23 | 議会報告&議員活動

 おはようございます。

9月議会の開会が11日にせまっていて、その準備に追われていますが、がんばりたいと思います。

さて、今朝の「京都」の山城版を見ると、「10議案提案へ 和束町会、11日開会」との小さな記事がありました。笠置、村との広域連合設置に向けた規約案や、共同浴場料金の値上げ、19年度決算など10議案を発表した、とありました。

堀町長は、広域連合について、「まずは教育委員会の一本化だが、相楽東部じんかい処理組合のゴミ処理なども連合としてやっていきたい」と述べたそうです。

でも、なんで「まずは教育委員会の一本化」何でしょうか?

教育委員会は、子どもたちの教育をあずかり、命や安全を守る大きな役割と責任を持つ重要な機関。地域の文化やスポーツの振興にもおおいに関係があります。
教育委員会が一本化、つまり統廃合されれば、3町村の教育にたずさわる職員は半減し、一方で、責任範囲は大きく広がります。これまでより、きめ細かさがなくなり、目が届かなくなるのは目に見えています。特にこの間、子どもの安全や命を守る事が大きな問題とされてきて、その取り組みの中心になってきたのが、教育委員会だったのではなかったのでしょうか?それなのに、その教育委員会の体制を大きく縮小するのは、あまりにも矛盾していると思いませんか?

少なくとも「まずは・・」などと、真っ先に手を出す分野ではない。

仮にそうしたいとしても、学校や保護者、子どもたち、社会教育の関係者はもちろん、すべての住民に、「まずは」説明を尽くし、意見を聞く中で、慎重には慎重を期して検討すべき問題です。

なんら説明もなく、意見を聞くこともなく、勝手に決めるなどは言語道断、問題外のやり方です。

前にも書きましたが、検討委員会の報告でも、連合によって、子どもの安全や命に関わるケースで対応が遅れる恐れを指摘しているのに、それをまったく無視して、統廃合を強行しようとするなら、それはあまりに無責任がすぎるし、もし大事が発生したとき、町長はどう責任を取るつもりなんでしょうか。

11日の本会議に、早速、広域連合の規約が提案されるようですが、昨日配布された議案には、この前の全員協議会のときにはなかった項目が挿入されている事に気づき、いま議長に確認をしてもらっています。明らかに内容の変更なのに、なんらの説明もなく、こっそり入れるなどはもってのほかですし、こんなすさんな議案は提案すべきでないと、とことん追及したいと思っています。

このまま提案されても、議場でもとことん問題点を明らかにして、議会として否決となるよう、最後までがんばりたいと思います。