こんにちは 岡本しょういです

京都の南部、和束町で日本共産党の町会議員をしています。町や議会などの情報をお知らせしています。

3月議会閉会①・・議会がゴタゴタする中、2つの意見書が採択!

2010-03-23 21:44:03 | 議会報告&議員活動

3月議会が閉会しました。

一般質問や予算審議の事も書きたいのですが、とりあえず最終日の様子、特に今回は、意見書の採択についてを書きます。

3月議会には、2つの意見書を提案しました。

1つは、「子どもの医療費無料化を国の制度として行う事を求める意見書」

もう1つは、「国民健康保険に対する国庫負担の増額、診療報酬の改善を求める意見書」です。

今回は議会前の議会運営委員会に、議会として一致して意見書をあげてもらえるように申し入れ、総務厚生委員会で協議してもらうことになりました。

16日の予算委員会後に開かれた委員会で、私から意見書の中身や趣旨の説明を行い、協議してもらった結果、「子どもの医療費・・」については、委員会として提案してもらえる事になり、「国民健康保険・・」については、意見が分かれたので、いつも通りに私が提案する事になりました。

両方ともとはいかないまでも、「子どもの医療費・・」については委員会として賛同いただいて、提案してもらえることになったのは、大変画期的で、はじめて可決される可能性が膨らみました。

・・で、昨日の本会議で、いよいよ意見書が議題になったんですが、その時、突然に、畑議員、竹内議員、前出議員、小西議員、中井議員の5人の議員が、席を立ち、どやどやと議場から退出してしまいました。

「へっ?どういうこと?」と、ちょっと驚きましたが、議長をふくめ7人の議員で審議は継続されました。

朝の議会再開前から、「議長の辞職勧告を出す動きがある」とか、何かありそうな雰囲気はありましたし、意見書などの審議前の休憩時間には、議運の委員長や特別委員会の委員長などの辞任願が出されたりで、ざわざわし始めていました。
現在の議長が、ちょうど2年間務めた事もあり、交代を求める声があったのかも知れませんが、内実はよくわかりません。

どういう事情があったかは別にして、5人の議員の方は、意見書が議題にあがった途端に議場からいなくなり、ボイコット状態になってしまいました。

こんなドタバタした状態ではありましたが、残された議員で議事が進み、総務厚生委員会の岡田委員長が「子どもの医療費無料化を国の制度として行う事を求める意見書」の提案理由の説明をおこない、私が賛成討論を行った後、採決の結果、議場に残った6人の全員賛成で意見書は可決、採択されました。

ちょっと異常な状態ではありましたが、私の方から提案した意見書がはじめて採択されたのは、本当にうれしかったです。ちょっと大げさではありますが、「歴史的」な瞬間でした。特に、思い入れが強かった子どもの医療費無料化についての意見書を採択できたのは感無量でした。

続いて、「国民健康保険・・」の意見書審議にうつり、私から提案理由を述べ、賛成討論をおこなう、「いつも通り」の流れになり、井上議員の反対討論を聞きながら、「この意見書は採択は今回も無理だな。でも、子どもの医療費無料化の意見書が可決されたし、今回はこれでよしとしよう」とか考えてました。

私の賛成討論が終わり、採決となったんですが、何と賛成4反対2で、この意見書も可決となりました。意外といったらおかしいですが、今回は可決になるとは思っていなかったので、さすがにびっくりしてしまいました。

今回の「異常な事態」が、影響したのかもしれませんが、何はともあれ、どんな形であっても、和束町議会として、以前1度否決されている2つの意見書を採択した事はとても大きな意味があります。本当に良かったです。

それにしても、退出した5人の方、正確には、意見書の審議・採択後に、井上議員も出て行かれたので、6人の方は、その後も帰ってこられず、最後の最後に竹内議員は戻られましたが、「ボイコット」状態のまま3月議会は閉会となりました。

どいうい事情があったかは知りませんが、議案の審議という最低限の仕事を放棄して議場を出るというのは、学校で言えば、子どもたちが、何か気にくわないからと教室を出ていくのと同じで、やはりやってはならないのではないかと思います。

3月議会では、「議会改革が必要だ」と、わざわざ「議会改革特別委員会」が立ち上げられたんですが、こんな事をしてたら、改革どころではないし、ますます住民の方から信頼されなくなると感じます。その場にいても、なぜあんな行動をしているのかわかりかねるくらいですから、テレビを見ている住民の方には、もっと理解できないのではなかったでしょうか。

 

そんなドタバタの中で、3月議会が終わり、明日から、いよいよ知事選挙です。

意見書を採択した、「子どもの医療費無料化」も「国民健康保険」も、知事選挙の大きな争点です。

門ゆうすけさんを、何としても知事に押し上げて、子どもの医療費無料化を拡充し、国保税の引き下げを実現したいですね。

 


 


6年目の子育てサロンが終わりました

2010-03-18 23:25:42 | 子育て安心の町に

  この間、3月9日に議会が開会し、一般質問があったり、15、16日には新年度予算の審議がありましたが、議会の様子は、またお知らせします。 

今日は、子育てサロンの「お別れ会」がありました。

「お別れ会」は、4月から保育園に行く子どもたち、これまで子育てにがんばってきたお母さんたちの門出を、みんなでお祝いする会です。

今回は、けっこう多めの8組が対象でしたが、諸都合で2組が欠席になったので、今日は6組の親子を、みんなで送り出しました。全体では、13組の親子の参加で、スタッフなども合わせて、約40人くらいのお別れ会となりました。

はじめにゲームをして楽しんだ後、子どもたちにお祝いのメダルをかけてあげ、お母さん1人1人から、サロンに参加してきての感想や思いを話してもらったり、みんなに寄せ書きしてもらった色紙や、スタッフからの絵本をプレゼントしたり。「卒サロン」のセレモニーの後は、これも恒例になった、1年を振り返ってのスライド上映で、子どもたちの成長する姿をみんなで確認しました。

スライドの後、参加者で記念撮影をして、これまた恒例のスタッフ手作りのちらし寿司をお昼ご飯でみんなで食べて、お別れ会は終了しました。

今年のお別れ会は、子育てサロンが始まった6年前から、ずっと参加してくれていたお母さんたちがいよいよ「卒業」を迎えて、ちょっとした節目になりました。

2004年度から本格的にはじまった子育てサロンは、1年目は多くて5組程度の、ほんとうにささやかな集まりでした。それが、年々参加者が増えて、今ではとてもにぎやかな場所へと発展してきました。

今日のお別れ会の場でも、お母さんたちが共通して話してくれていたのが、「地域では同級生もいない中で、こんな場があって、いろいろつながりができて、楽しく交流できて、本当に良かった」ということでした。

あるお母さんは「こういう場がなかったら、家でひきこもっていたかもしれない」と言われてましたが、私が思っている以上に、お母さんたちは、少子化の進む地域で、孤立しがちで、しんどい思いをしているし、サロンや「すくすく」などの場が、本当に「救い」になっているんだなあ、とお別れ会で、話を聞くたびに実感し、子育てサロンが存在する意味をあらためて考えさせられるんです。

サロンに参加しているお母さんたちは、本当に感心するほど、おしゃべりが好きで、お母さん同士でおしゃべりしながら、とても楽しそうにしています。

でも、そんなお母さんでも、もしこんな場所に出会わなかったら、違った展開もあるんだと思うんです。最近、子どもへの虐待のニュースが多いですが、そんな事にだってなる可能性もあります。

そんな事を考えると、ほんとに「居場所」って大事ですよね。

サロンは、月に2回ほどしかなく、年間にすればそんなに機会が多いわけではありません。でもサロンの日が「行くのが楽しみ」と思ってもらえる事が、お母さんにも子どもにもとても大事な事なんだと、今日のお別れ会でも、強く思いました。

7年目ももちろん続けるんですが、そんなサロンの存在する意味を、再度かみしめながら、4月から、また新しい雰囲気の中でとりくんでいこうと思います。


中学校卒業式

2010-03-12 12:20:06 | 希望を育む教育を

 今日の午前中は、和束中学校の卒業式でした。

37人の子どもたちが、巣立ちました。おめでとうございます!

彼らは15歳。ちょうど、私が和束に来たころに生まれた子どもたちです。

その子どもたちが、いわゆる義務教育を終えて、社会への1歩を踏み出した場面に立ち会えたこと、とてもうれしいですね。

卒業式では、「希望」とか「未来」とかの言葉がよく語られます。
「希望ある未来」を、彼らだけでなく、特に子どもたちに、みんなに準備してやらなければ、と思います。

でも実際は、希望や未来が、本当に簡単に踏みにじられています。

今日の卒業生の答辞は、彼らの3年間の歩みを凝縮したものでしたが、基本的に「前向き」な内容でした。でも、本当は、なかなか口にはできない、多感な彼らなりの苦しみや悩み、痛みもいっぱいあっただろうと思います。

そして、これからもそうだと思います。

でも、苦しみや痛みのおおもとを見抜き、仲間と力をあわせて乗り越えていく、しなやかな若い力で、新しい時代をどんどん切り拓いてほしいと心から思います。

門出を迎えた彼らに、こんなうたを贈ります。

1曲は森山直太郎くんの「さくら」



このうたを初めて聴いたのは、車のラジオからで、2003年の4月25日の夜です。

何で、そんな細かくおぼえているかと言うと、実はこの時は町議選挙の真っ最中だったんですが、父が危篤との連絡が父が入院していた京都市内の病院から入り、病院へ急ぐ車の中で、たまたま流れてきたのが「さくら」でした。

その時はうたの名前もしらなかったんですが、「いまどき、こんなうたがあるんだ」とけっこう衝撃的な感動を受けたのを憶えてます。

もう1曲はアンジェラ・アキの「手紙~拝啓15の君へ」


これは2年前の全国中学生の合唱コンクールだったかの課題曲だったと思います。
「いま負けそうで、泣きそうで、消えてしまいたい」・・・そんな15歳の心情がとても伝わるものがありますね。

自己責任や勝つことばかりが強調される社会の風潮がまだまだ強いけど、そんな社会のありようを、ごろっと変えてしまう力強さとしなやかさをもって、またがんばってほしいと思います。

 


あれこれ、バタバタの1日

2010-03-12 00:09:15 | Weblog

9日の議会、何とか無事に一般質問が終わりました。

「無事に」というのは、なんか変な言い方ですが、もう15年も議員をさせてもらっているのに、質問はいつも緊張してるので、思わず「無事に」と思ってしまいますね。

一般質問の中身や初日の様子は、またあらためて報告します。

今日は、朝から晩まで、あれこれと忙しい1日でした。

まず、社協に行き、子育てサロンの開催にともなう補助金をいただきに行きました。
18日に、4月から保育園に巣立つ子どもたちや、サロン「卒業」のお母さんたちを送り出す「お別れ会」を予定してますが、台所事情がいまいち悪いので、この間の分を計算してもらいました。これで、何とか行けそうです。

18日は、親子16組の参加で、スタッフとかも含めると約50人くらいの規模になりそうで、にぎやかにできそうです。

社協を出て、役場に寄り、遅まきながら「確定申告」の用紙をもらいました。いつもギリギリの申告になってしまいますが、早く書きたいと思います。

その後、相楽民主府政の会の事務所(山城町にあります。開橋の付近です)でビラとかを受け取り、そのまま京田辺の共産党事務所まで行く予定にしていたんですが、途中で雨が降ってきだして、「あ~~!!ふとんを干したままだ」と車の中で叫びながら、とりあえず民主府政の会には寄って、家までとんぼ返り。

そんなには降らなかったんで、助かりましたが、なんとかふとんを無事に引き上げました。でも、すごい時間のロスです。

再度、家を出て、再出発したんですが、途中で、子どもの医療費無料化を求める署名を、あるお母さんに渡そうと寄り道。いろいろと話している間に、けっこう時間がすぎて、ちょっとやばいなあと思いながら、いよいよ田辺に向かおうとしたら、今度はママから電話がかかり、パソコンのプリンターが調子悪いとのことで、またもや帰宅。

結局、家でちょっと遅めの昼ごはんを食べて、3度目の正直でもう一度出発し、ようやく田辺の事務所まで行けました。
事務所で、来年度の学童保育の申し込みのための書類をもらい、しばらくいた後、今度は、加茂町の南加茂台小学校に向かいました。

9日の議会の際に、町長が冒頭のあいさつの中で、学童保育の場所を学校に移すことを教育委員会と話がつき、8月の夏休み中に工事をして、2学期から使えるようにするという話をされました。あとで課長に聞くと、移す方針を決めたとのことでしたが、学校側との協議はまだこれからで、何もつめられていない事や、そもそも利用者である保護者にはまだ何の話もないのに、決めたとはどういう事かと話しました。

この間、アンケートをとってみたら、学校への移設については、多くの方が良いか悪いか「わからない」と答えておられたんです。それに、いろいろと懸念というか、問題点や疑問も指摘がありました。また詳しくは報告しますが、例えば、「子どもの把握が大変になる」「まだ授業をしている学年もある場合は?」「図書室は使えるのか」などなど、けっこう出ました。

まずは、保護者・子ども、指導員さん、学校、福祉課、それぞれの立場で、学校に移した場合のメリットやデメリットなどを出し合ったり、お互いにつめたりする、そんな場こそ必要だと思うんです。

15、16日に予算委員会があるので、その時に取り上げたいとの思いで、学校の空き教室を利用して学童保育をしている、南加茂台小に行ったわけです。利用者の1人としても、ちゃんと確かめたいですから。

4時の約束でうかがったんですが、はじめ学校の場所がわからず、少し探しました。

何とか着くと、門の前に、ガードマンさんがおられ、事情を話し、「和束の議員の岡本です」と言うと、何と、その方、和束の方だったんです。「よく知ってますよ」と言っていただけて、ありがたいことでした。

そのガードマンさんに教えていただいて、学童保育の開設場所に行きました。
正門から入り、右へ回って、校舎沿いに車を走らせると、まさにどんつきの校舎にありました。もともとは、障害児学級(今は特別支援学級)の部屋だった、教室2部屋分が学童の部屋になってました。

この小学校は、中庭を囲むように、ロの字型に校舎が建っていました。学童保育の部屋から職員室の方向に行く通路は格子のようなもので閉鎖され、行けなくなってました。学年の教室などとも一定の距離があり、校舎内ではありますが、指導員さんいわく、「けっこう孤島のような感じ」でした。

学校施設として日常的に使えるのは、グランドくらいで、図書も市立図書館から借りて文庫のような事をされてました。ここの学童は、定員70人で、今は40人台の登録らしいですが、新年度は1年生が20人ほど来る予定らしく、50人を超えそうと言われてました。それだけの人数を、常勤の嘱託さん2人を含む3人態勢でやっておられましたが、やはり子どもの所在確認が大事になるようです。

詳しくはまた報告したいと思いますが、来週の予算委員会では、拙速な対応をしないように要望したいと思います。

学校を出て、一度和束まで来たんですが、赤旗新聞の日曜版の仕分けを思いだし、加茂まで戻りました。それを済ませて、ようやく帰宅。

本当に、バタバタした感じの1日でしたが、なかなか充実した1日だったかな?

さあ、とりあえず明日も早いので、これから寝ます。


今から議会です

2010-03-09 09:06:33 | 議会報告&議員活動

おはようございます。

今日はあいにくの雨。というか、けっこう雨が多いですね。

ひと雨ごとにと言いますが、今週後半から、また温かくなるようで、やはり春ですね。

さて、今日から3月議会がはじまり、今から行ってきます。

一般質問は2人で、私は2番目なので、もしかしたら午後からかもしれません。

前回の記事で紹介した中身で質問します。がんばります!

今日は他に、国保税条例の改正、東部連合への移管にともなう東部じんかい処理組合の解散などが主な中身となりそうです。

今日の内容や結果は、またお知らせします。

来年度予算の提案は今日されますが、審議は15、16日に予定している予算特別委員会で行います。

今朝の朝刊に、予算の記事が載ってましたが、一言でいって「生活のにおいのしない予算」って感じを受けました。

またよく吟味したいと思います。

では、行ってきます。


3月議会開会、一般質問は9日です

2010-03-05 11:22:38 | 議会報告&議員活動

あっという間に3月に突入。

この間、風邪なのか、特にのどの調子が悪く、いまひとつの状態ですが、3月議会も迫っているので、そうも言っていられないです。

3月議会は、来週9日からはじまります。

そして一般質問も初日にありますが、今回の質問予定者は私も入れて2人とか。

この間、「にわか」に、「議会改革が必要だ」と言う事で、議員同士で何度か協議したりしてるんですが、そんなに大切なら、まずこのへんからではないのかなあ・・・と思ってしまいますね。

さて、今回の一般質問ですが、大きくは2つのテーマです。

1つは、子育て支援の充実です。

2010年度は、「次世代育成支援行動計画」の後期5年間の計画が策定され、実施されるのですが、前期計画の5年の間に、和束の出生数・率は大きく後退してしまいました。

「次世代計画」というのは、全国的に少子化が進む中で、さすがの国も「何とかしないかん」との認識の下、子育て支援の充実に集中的に10年間取り組もう!という事で作られたものなんですが、実態はまったく逆行してます。

和束では皮肉にも、前期計画がスタートした2005年度に、はじめて年間出生数が17人と10人台に落ち込むなど、その後も多くて25人前後、少ないと10人台と、ますます深刻な状況になってしまいました。

それだけに、今後の5年間の取り組みには「本気度」が問われます。

しかし・・・この間公表された「後期計画素案」を見ても、「現状を何とかしよう!」との姿勢は全然感じられず、このままだとますます深刻な状態になりそうです。

質問では、そのあたりの町の考えをまずただします。

その上で、具体的には3つ聞きます。

1つは、「子育て世代の経済的負担の軽減」です。
深刻な経済や雇用、生活の状況の中、お金の心配なく安心して子育てできる環境を前進させることは、子育て支援にとって外せません。
しかし、「素案」では、この点がすかーーーーっと抜け落ちています。これでは、話になりません。

この点で、今回は3点要望します。

1点目は「子どもの医療費助成を、中学生まで直ちに拡充を」です。

 

これは、「京都民報」の記事なんですが、2010年度の予算で、府内では6市(宮津、福知山、舞鶴、綾部、京田辺、城陽)、2町(精華、大山崎)が助成を拡充するとの話です。このうち、宮津、大山崎が中学卒業まで通・入院ともに助成し、福知山、精華が通院も小学卒業まで助成など、通院・入院ともに小学生、中学生まで拡充する動きが急速に広がってます。
すでに、南山城、井手は中学生まで拡充し、宇治田原も小学生まで助成してます。

こんな中で、和束こそ一刻も早く拡充に踏み出すべきであり、お隣の南山城と同様に、中学生まで広げるよう求めます。

いま議会に向けて、府と町向けに署名を集めていますが、「ぜひ、早く拡充してほしい」との声がたくさん聞かれます。いま100人近くまで集まってきていますが、さらに署名も広げながら、実現を迫りたいと思います。

2点目は、「教育予算を増やし、保護者の教育費負担の軽減を」です。

生活が大変な中で、教育費の負担が重くなっています。
「義務教育は無償」と言いながら、実際は給食費やら教材費やらと何かと保護者負担ばかりです。社会見学の費用も保護者が全額負担したり、テストのお金も払うとか、納得できない負担も多くあります。

その上、来年度は給食費が大幅アップになるんです。
月額600円の値上げで、子どもが2人3人おられる家庭などは、年間1万3000~2万円程度の負担増になるなど、馬鹿に出来ない負担です。
一昨日、教育委員会から「保護者様」と変に大書きした封筒に入れて、「お願い」とやらが届けられましたが、これだけの負担を「お願い」するにもかかわらず、保護者には事前の説明はいっさいありませんでした。
2月26日の教育委員会の会議で決められたのですが、教育委員さんからも「ていねいな説明をしてもらいたい」との要望が出されていたそうです。
まさか、あの簡単な「通知」が「ていねいな説明」なんでしょうか。

こんな状況の中で、連合になったとは言え、予算を出しているのは町ですので、連合の「おかげ」で、和束では年間約1500万円もの経費が浮いたそうですから、ぜひ教育予算を増やして、保護者負担の軽減に取り組んでほしいと要望します。

3つ目は、学童保育協力金のさらなる引き下げです。

4月からやっとの事で、月1万円から月7000円に引き下げが実現しますが、それでも高額な状態は変わりません。
この間、学童保育を利用する保護者の方にアンケートをお願いして、これまでで16人の回答がありましたが、そのうち「引き下げはうれしいが、できれば月5000円程度まで引き下げてほしい」との回答が12人と、75%がさらなる引き下げを望んでいます。これらの声をぶつけて、さらに検討するよう求めます。

2つには、「安心して働ける環境の整備」です。

保育園でのゼロ歳児保育、病児・病後児保育、保育園、学童保育での早延長保育の充実を求めます。
子育て支援で、一番大事なのは、実は雇用です。雇用が安定してこそ子育ての環境も安定するし、子どもをはぐくむ前提である結婚とも大きく関係します。根本的には、不安定な雇用状態を国の責任で改善する事が必要ですが、町としては、安心して働ける条件、環境を少しでも広げるとりくみが重要だと思います。

しかし「素案」では、ゼロ歳児保育については、段階的に月齢を引き上げるとはしつつも、病児・病後児についてはニーズ調査では一定の声があったのに反映していないし、保育園の早延長についても「10時間30分までの保育を継続」と現状維持でしかありませんし、学童保育も同様です。

学童のアンケートでは、60%以上の方が延長を望んでいて、夕方でいうと6時半までと7時までという方を合わせて9人おられました。

これらの実態をふまえさせて、早延長などの改善を迫りたいと思います。

3つには、小児医療の充実です。

町のニーズ調査では、安心できる医療体制を望む声が多く見られました。これは前期計画に向けた調査でも同じで、特に町内に小児科医がおられない事や、平日夜間の救急医療体制が未整備で、体制がとられている土日でも待ち時間が長いなどの実態があるからではないかと思います。

今回は、山城病院での小児科医の増員、平日夜間の小児救急体制の整備、町国保診療所に週数回でも小児科医を配置を、の2点を要望します。

 

もう1つの質問は「森林資源を生かしたとりくみ」です。

この間、日本共産党としても、林業問題は大きなテーマになっていて、様々なとりくみがおこなわれてきています。
個人的には、以前から取り上げてみたいテーマでしたが、なかなかきっかけがなく今に至っていますが、とにかく第1歩をと言う事で、先日、森林組合の職員の方にお願いして、和束の山の状況を実際に見てきました。

まず、最近、間伐事業が行われた山に行きました。

府道和束井手線沿いのところなんですが、右側が間伐が行われた方で、されていない左側との違いが明らかですね。
和束の森林組合には、作業員の方が5人おられるとの事ですが、5本に1本の割合くらいで伐採されるそうです。

ここで目につくのが、地面に転がる伐採された「間伐材」です。

本当なら、搬出して活用するなり、販売できれば良いのですが、それが厳しいらしく、放置したままになっているそうです。
間伐は、山の状態を良好に維持するのに必要で、それが環境保全にも貢献するのですが、現状はそれがせいいっぱいで、木材を販売し、活用するまでに到底いかないとのこと。

上の写真は、また違う場所で、和束の範囲ではないところなんですが、まさにマッチをばらまくように放置されていました。

これが、林業の実態なのかと、今更ながら驚きました。

次に、間伐もされず、放置されている状態の森林に案内されました。

見ての通り、枝が横に伸び放題で、木と木との間もつまりにつまって、まさに暗闇の森と言う感じです。日の光がほとんど入らないので、地面には少しの緑も生えていません。こうなると地盤ももろくて、崩れる危険性もあるとのこと。
仮に伐採できても、木自身も枝の生え際の節が穴になるなど、悪い状態だそうです。ここは、植林されて以来、一度も手が入っていないらしく、ある意味どうしようもない状態だと言います。

最後に案内されたのが、湯船地内にある、かなり良好な状態の山林です。

間伐が行きとどいていて、光がちゃんと入り、ずいぶん明るい感じです。
地面に草などの緑がたくさん生えている状態があることが、良い山の状態との事でした。

でも、やはり課題は、間伐材など木材そのものの利活用をどう図るかです。
このすぐ近くに、下のような府内産木材を使用して作られた、水流の勢いを一時的にゼロにし、災害を防ぐ施設があります。

コンクリではなく、このような形で利活用される方法も少しずつ採用されているそうですが、まだまだ少数なのが実態です。

山を案内していただきながら、森林組合の状況などの話をお聞きしていたのですが、実態はほんとうに厳しいものです。
和束には7つの森林組合が活動されていますが、どこも人出不足、高齢化などで、なかなか十分な活動ができず、山にもなかなか入れていないのが現状らしい。
組合は法人なので、法人税とかも負担しなければいけないのですが、さっき紹介したように、間伐がせいいっぱいで、森林を資源として活用して利益を生むなどは「夢のまた夢」のような状態です。間伐事業の補助金を、そのまま税金支払いにあてるといった状態だといいます。

もう1つ驚いたのが、林業関連での産業として、原木を使ったしいたけ栽培があるんですが、それも、生業としてしておられるのは和束では1軒しか残っていないという話です。

いずれにしても、林業振興とか再生とかいっても、なかなか一筋縄ではいかない、簡単なものではない事は、ほんの一部の山を回らせていただいただけでも、よくわかりました。
それでも、何とかしていかないと、将来的にも(というか、今自身)大変な事になっていくのは明らかだし、とにかく1歩踏み出して、とりくみを進めないとと言う事で、今回はじめて質問をします。

まず町自身が、現状をどう考え、どうしていこうとしているかを聞きます。

その上で、今回質問するのは、

①林業に携わる人材の養成、配置に責任を持ち、体制強化に踏み出すこと

②間伐材など地元木材の利活用・循環のとりくみ、しくみづくりを

③湯船森林公園を、年間通じて利用されるエリア・施設として発展させる

を予定しています。

この質問をきっかけにして、とりくみを進めていけたらと思います。

いろいろと良いアイデアがありましたら、ぜひ教えてください。

 

9日の一般質問、がんばりたいと思います。