こんにちは 岡本しょういです

京都の南部、和束町で日本共産党の町会議員をしています。町や議会などの情報をお知らせしています。

伊根町との交流事業に参加しました

2014-10-20 13:20:06 | 議会報告&議員活動

10月19日付けで発行した「活動報告ニュース こんにちは岡本正意です」の内容です。

10月10~11日に、府北部の伊根町を訪れ、まちづくりの交流や研修を行いました。伊根町とは昨年「友好交流の推進に関する協定」を結び、職員・議員間をはじめ、小中学生の交流など様々な交流がこの間行われています。

 今回は、町長や管理職、議員が伊根町を訪問し、共通する課題の交流や伊根町でのまちづくりの取組みの研修を行いました。

伊根町ってどんな町?

 京都府の北部に位置する伊根町は、人口約2350人。「舟屋の郷」として有名な海と山に囲まれた静かな町で、昨年和束町も加盟した「日本でもっとも美しい村連合」にも名を連ねています。1993年にはNHKの朝ドラ「ええにょぼ」の舞台にもなりました。それ以来、観光の町として全国に知られるようになり、年間約25万人の観光客が訪れるそうです。

 一方で、和束町と同様、若者の流出や出生数の低下、高齢化、人口減少などが深刻な課題になっています。

 

空き家対策、観光振興で意見交換

 一日目は、まず行政、議会、教育委員会が各々のメンバーで意見交換を行い、議会同士の意見交換では、空き家対策と観光振興がテーマとなりました。

【空き家対策】

伊根町ではこの間実態調査が行われ、195件が空き家と確認し、結果を踏まえた取組みの具体化が進められています。岡本議員は、空き家の活用を進める上での困難や課題、移住者を受け容れる地域の意識や課題等について質問し、伊根町でも個人財産である家を他人に貸す事への抵抗感が強くなかなかバンク化が進まない現状を伺いました。また下水道など生活様式を整備する事も必要との話も。一方、田舎暮らしを希望する方の問合せから定住につながったケースもあり、今後の取組みの重要性が感じられました。

【観光振興】

伊根町では、平成4年にNHK朝ドラ「ええにょぼ」でロケ地になった事を契機に観光客が増加し、ピーク時は年間30万人を超えた時期も。現在は約25万人ほどで、50万人を目標に取組んでおられます。

 具体的には、①舟屋の活用促進②景観の保全③町の魅力を発信する啓発④地域資源(漁港めし、「幻の小豆」作り等)を活かす、を柱に取組まれています。観光協会も設立され情報発信の拠点が整備されています。

 茶畑景観を生かした観光振興に手を付けはじめたばかりの和束の現状からすれば、伊根町はかなり先を走っておられますが、地元議員からは「25万人から先が難しい。50万人と言っても受け皿の見通しがない」等の厳しい意見も出されました。観光での地域振興が決して簡単ではない事を実感しました。

道の駅、舟屋景観を見学

 意見交換の後に向かったのは、「道の駅・舟屋の里公園」。道の駅は伊根町観光の起点であり拠点になっていて、ここに観光協会事務所も置かれています。観光協会には常時2~3人の方がおられ、小さい規模ながら情報発信の基地として役割を発揮されていました。

展望台からは伊根湾が一望でき、雄大で素朴な景色を楽しめました。

 その後、舟屋の景観や散策が楽しめる景観保存地域を歩きました。散策地域には、観光客が立ち寄れるトイレを確保するために舟屋や寺社に依頼し、トイレを借り上げ、利用できるようにされていました。和束でも参考になりそうでした。

 

中学生の案内で舟屋群、伊根浦の町並みを学ぶ

 二日目は、伊根中学3年生のみなさんによる舟屋群・伊根浦案内でスタート。伊根町の小中学校では総合学習の一環で、ふる里学習が行われていて、案内は学習の総仕上げとの事でした。この日は土曜活用の取組みとして、私たちをはじめ観光客に手分けして案内をされていました。男女3人の中学生が「マイ・ノート」を活用し、散策しながら、ポイントでていねいに説明をしてくれます。少し緊張気味でしたが物怖じせず、自分たちの町について自分たちの言葉で話す中学生の姿がとても新鮮でした。

「幻の小豆」で地域おこし

 散策を終えた後は、ある地域の公民館に向かい、「地元産材を使った地域おこし」をテーマに、薦池(こもいけ)という地域で生産される小豆を「KOMOIKE大納言」のブランドで売出し、地域の活性化や雇用の創出に挑戦されている経験をお聴きしました。

町議を務めながら「小豆の会」のメンバーとして活動されている男性は、町外で仕事をされた後、伊根町に戻り、地域の希少種だった小豆を活かした事業を手掛け、年々生産量を増やしながら、加工品開発にも取組んでおられました。男性は「しっかりした雇用がなければ若者も戻ってこないし定住しない」「小豆の生産や販売をさらに伸ばし地域を元気にしたい」と意気込んでおられました。岡本議員は「地域おこしをリードする人材を育てるには?」「物産開発で大事な事は?」と質問。男性は「一度町外に出て広い世界を経験する事」「専門家の力を借りる事」と答えていました。

 

  研修を終えて・・伊根町は「平成の大合併」が吹き荒れた際、宮津市との合併協議がありましたが、「伊根町を残したい」との住民多数の声が合併を阻止しました。それ故の様々な困難もあると思いますが、その経験がまちづくりの原動力になっている印象を受けました。受け身でなく主体的に「伊根町」を選んだ自負とエネルギー・・そこにこそ私たちが学ぶべき事があるように感じました。

こぼれ話 

静かな漁村にも残る  戦争の歴史

 1日目の最後に遊覧船で伊根湾を回った際に、町の教育長さんが「伊根湾に浮かぶ青島には戦争中、向いの舞鶴湾にむけた魚雷発射口があったんですよ」と説明してくれました。

魚雷は「海の特攻」と言われた「人間魚雷」で、出撃訓練はされていたようですが、幸いにも実戦はなかったとの話でした。また伊根湾に停泊していた軍艦が米軍機の空襲を受け大破、多くの犠牲者が出たそうです。どこでも戦争の歴史が刻まれている事を実感しました。


台風19号接近中

2014-10-13 15:34:36 | 議会報告&議員活動

台風19号が、四国に再上陸し、近畿地方に接近中です。

現在、和束町にも、暴風・大雨・洪水警報が発令中で、まだ雨は弱いですが、暴風が吹き荒れている状態です。

下の写真は、午前中のものですが、どんどん雲行きが怪しくなっていきました。

それでも、まだ比較的空は明るめです。

先ほど、午後2時45分に、和束町に避難準備情報が出ました。

これを受けて町では、町内6か所の公民館、公共施設を避難所として開設しました。

避難所が開設されたのは、

湯船中・五の瀬集会所、

体験交流センター、

B&G海洋センター、

人権ふれあいセンター、

社会福祉センター、

白栖公民館

の6か所です。

土砂災害や浸水の危険がある区域、高齢の方、障害者の方など避難に時間を要する可能性が高い方などは、明るい時間帯に早めの避難を町は呼びかけています。

避難される際は、風が非常に強いですので、お気を付けください。

詳細については、町の災害警戒本部にお問合せ下さい。

電話番号は、0774-78-3001(代表)まで。

また、各地域などで気になる情報などがありましたら、情報をお寄せ下さい。

 


土砂災害警戒区域の箇所数 和束では133か所&ゼロ歳児保育の利用はじまってます

2014-10-04 13:03:56 | 議会報告&議員活動

10月5日付けで発行した「活動報告ニュース」の内容を、そのまま紹介します。

 

この夏も各地で豪雨による浸水や土砂災害が発生し、福知山や広島では甚大な被害となりました。和束も土砂災害や水害の危険が大きい地域であり、決して油断できません。

 9月議会で岡本議員は土砂災害等への対策の現状について質問し、これからの台風や秋雨の時期への備えの強化を要望しました。

 

8月の広島市での土砂災害被害は、あらためて土砂災害の怖さと対策強化の大切さを明らかにしました。この間、府土木事務所で確認したところ、和束町では、土砂災害警戒区域の箇所数が133か所にものぼる事がわかりました(府のホームページで具体的な箇所数や箇所を確認できます)。

 

 警戒区域内の家屋は178戸

 また、警戒区域内にある住宅家屋の戸数は、178戸である事を、9月議会で総務課長が明らかにしました。

 

 町指定の避難所の半数以上が、浸水や土砂災害の「危険」

  災害の危険が迫った時に、安全を確保する場所が避難所です。和束では、町内8か所(中・五の瀬避難所、小学校、体験交流センター、保育園、社会福祉センター、B&G海洋センター、人権ふれあいセンター、白栖公民館)が避難所に指定されています。

 しかし、町が作成した「洪水・土砂災害ハザードマップ」を見ると、8か所中5か所の避難所が浸水や土砂災害の危険がある地域にあります(下の表参照)。また、この間町が第1次的な避難所として位置づけている各区の公民館も、被害を受ける可能性の強いものがあると思われます。

 

警戒区域や危険地域等の住民への周知、出来る限りの対策を求める

 山間地の町である以上、100%の安全は望めない面はありますが、「危険」をしっかりと認識する事が重要です。そのためにも、自分の住む地域や住宅、避難所などがどういう場所にあるのかを具体的に知る必要があり、住民への具体的な情報提供や周知を図るよう要望。避難所も再度点検を行い、安全性を高める対策を早急に行うよう求めました。

 

ゼロ歳児(6か月児~)の利用はじまってます

 

4月から6か月児から受入れ可能になった保育園で、初めての利用が・・・先日、保育園に行かせていただいた際、園長先生から「9月からゼロ歳児の利用が2名ではじまりました」とのお話をお聞きしました。他でも「私も利用します」との声が聞かれ、今後、利用が進みそうです。実現を求めてきただけに、うれしいですね。

台風18号が、明日からあさってにかけて、近畿地方に接近しそうです。

昨年9月の台風18号では大きな被害がでて、まだ復旧工事もすべて終了していません。

何とか被害なく通過してくれたらと思います。

 


「14ひきのあさごはん」

2014-10-02 11:42:36 | こどもの本

ひさしぶりに

子どもの本の紹介です。

紹介するのは

いわむら かずお作

「14ひきのあさごはん」です。

かなり有名で、おなじみの絵本です。

うちの子どもがまだ2歳くらいの時の版で、78刷なので、今ならもっと版が進んでいるでしょうね。

実は、今度、子育てサロンの「ぴあのコンサート」で、この絵本の読み聞かせとのコラボをやることになったので、あらためて読んでみました。

「おとうさん おかあさん おじいさん おばあさん そしてきょうだい10ぴき。ぼくらはみんなで14ひきかぞく」

で扉が開く、いわむらかずおさんの「14ひきシリーズ」の第一弾がこの絵本。

森の中で生活するねずみの家族の朝の様子を描いています。

とにかく森を描いた絵がほのぼのとやさしくて、とても美しいというかほっとしますね。

10ひきのきょうだいが、それぞれの個性をもっていて面白いんですが、

この絵本では、にっくん、ごうくん、くんちゃんがとくに面白いです。

2番目のおにいちゃんのにっくんは、しっかりしてそうないっくんとはちがって、何となくひょうひょうとしてユーモアが感じられます。

5番目のごうくんは、「真ん中」らしく、とてもちゃめっけがあって、野イチゴをこっそり食べたりしてたり。

2番目に小さい、くんちゃんは、小さいけど「わたしもいく~」とばかりに、野イチゴ取りに張り切ってついていきますが、さいごはやっぱり疲れて、べそをかきながら帰ってきます。

そんな姿、私たちの子どものときや、自分の子どもでも同じ事がありますよね。

まあるいおおきなテーブルの上に、とってきた野イチゴや、焼き立てのパン、スープ、ジュースのジャムが並びます。

どこにすわっても、みんなの顔が見える、まあるいテーブルにみんなが座って、朝ご飯を食べます。

朝はどうしてもバタバタしがちで、ゆったりした雰囲気はなかなかですが、こんなゆったりあたたかな雰囲気の朝ごはんにあこがれてしまいます。

とっても短い文で、あっという間に読めますが、描かれている森の様子や、ねずみたちの表情や動き、短い文章に感じられるあたたかさややさしさを、ぜひじっくり味わいたい、そんな作品です。