8月も20日を過ぎて、いよいよ夏休みも終盤ですね。
じゅんは、21日までだった予定を、24日まで延長して、まだおじいちゃんちにいます。
ここ数日、暑さが若干和らいだ感じで、特に夜は過ごしやすくなりました。
この調子で秋になれば良いのにとは思いますが、そううまくいくのかな?
さて、20日に、加茂の文化センターで、「相楽教育研究集会」という集まりがあり行ってきました。
相楽教職員組合の取り組みで、主には先生方のための研修会だとは思いますが、誰でも参加できるので、行ってみました。
内容は、大東市立四条北小の先生、山本智子さんの学校での実践を学ぶもので、「学校は楽しいよ」~学校大好きをめざして~というテーマでした。
山本先生は、もともとはスポーツインストラクターが仕事だったんですが、ご長男が小学校に入学してから、「学校って何かおかしい?!」と感じられたそうです。
その思いを出発点に、33歳の時に教員免許取得を決意して、通信教育を受けて、35歳で免許取得し、1年間講師を務めた後、正式採用され、今年で9年目という、なかなかパワフルな先生です。
山本先生は、初めて担任をされた4年生の体験を皮切りに、この間の実践の中で取り組んだ事、その中で関わった子どもたちや保護者とのエピソードを生き生きと話してくれました。
1つ1つのエピソードの中身は省きますが、お話しの中で印象に残ったのは、「子ども同士がつながらないと、教師ともつながれないし、保護者ともつながれない」という事でした。
クラスの集団をどう作っていくかに大きなエネルギーを割いておられました。
年間の行事も子どもたちの実行委員会で運営し、話し合いを重ねて最後まで取り組ませる。
班を学校生活の基礎に、班を単位にした活動をいっぱいする。
問題が起これば、学年集会を繰り返し開いて話し合う。
このような事を基本に、「学校を楽しくするのは、子どもたち自身」というスタンスを大事にしながら、子どもたち同士のつながりを強め、そこに先生が適切に関わる中で、子どもたち1人1人が大きく変わり、成長し、クラス全体が変わり、成長していく・・・そんな感じがとても強く伝わってきました。
子どもたちの変化を子どもたち自身が喜び、驚き、共有していく・・・
ああ、そういえば、自分が小学生の時にも、そんな事があったなあと思いだしてました。
何年生のときだったか、クラスに全然しゃべらない、一緒に行動があまり出来ない子がいました。
運動会のクラス対抗リレーの練習をはじめたときに、この子はなかなか走ってくれず、どうなるのかとみんな心配してたんですが、当日、この子はしっかりバトンを受けて、走りました。
その時のみんなの喜びようはなかった。勝ち負けよりも、この子がバトンを受けて走った事を、みんなわがことのように喜び、感動したのを今でも憶えています。
今の子どもたちは、そんな体験を学校でしてるんだろうか。
行事はいっぱいあるけど、どれだけみんなで話し合って、こだわってやってるんだろうか。
山本先生は、クラスでの出来事を、子どもたちのいろいろな姿を、学級通信で保護者にいっぱい返して、学校やクラスの中での子どもたちの成長する姿を保護者に伝えておられるんです。
その事が、保護者が学校、クラス、先生方とつながる大きな力になっているようでした。
それと、山本先生のクラスは、「いつでも見に来てください」との事で、よく保護者の方が学校に来られるそうです。毎月、クラスで誕生日会をするそうですが、それにも参加できるそうで、ああ、いいなあなんて、思ったりしました。
そんな中で、子どもと先生と保護者がどんどんとつながっていくんだなあと。
うちの子どもが入学して、もう4年生ですが、正直いって、学校の事、学校での子どもの様子とか、あまりというか、ほとんどわからないというのが実感です。
先生方も、いろいろとご苦労をいただいているし、一生懸命にがんばっていただいているのだろうけれど、残念ながら、その先生方の姿も含めて、なかなか伝わってこないです。
子どもたちは成長過程にあるから、いろいろと問題も多いのは当たり前だし、その一方で、びっくりするような力やきらきらした面を見せるのも子どもたちではないかと思います。
誰にでもあてはまるような一般論のような事だけでなく、良い面も悪い面も、ありのままに、もっと保護者に発信してほしいといつも思っています。
それに、もっと学校を気軽にのぞける場所にしてほしいです。
参観日やオープンスクールもいいですが、いつでも子どもたちや学校の様子を見に来てください・・・というスタンスを、ぜひお願いしたいですね。
山本先生のお話しを聞きながら、そんな思いを強くしました。