こんにちは 岡本しょういです

京都の南部、和束町で日本共産党の町会議員をしています。町や議会などの情報をお知らせしています。

子育て支援関係予算の充実求め要望

2008-02-29 14:05:44 | こんにちは、日本共産党です!
 一昨日の事ですが、子育て支援関連の予算要望を行い、福祉課長に対応いただきました。申し入れした要望の内容は次のとおりです。

和束町所管理事 様
同 福祉課長  様
同 保育園長  様
                     2008(平成20)年2月27日
                     日本共産党和束町支部
                     日本共産党和束町会議員 岡本正意

   2008(平成20)年度子育て支援関係予算についての要望書

(1)子どもの医療費無料制度のさらなる拡充を図り、通院についても小学校卒業まで助成対象を拡充する事。国の制度創設、府の制度拡充を引き続き強く求める事。

(2)乳幼児のインフルエンザ予防接種への補助を行うこと。

(3)妊婦の検診費用への公費負担の回数を増やす事。厚生労働省は、望ましい健診回数を14回程度としており、基本的に全回数分の補助の実施を検討する事。

(4)小児救急医療について
①山城南医療圏に365日24時間受け入れ可能な体制を整備する
②情報提供の強化
③平日夜間の小児救急体制の整備を山城南医療圏でも早期に整備するよう京都府や関係機関に求める、など小児救急医療体制の整備・充実に努める事。
また、町診療所に小児科医を配置(週に数回でも)する事を検討する事。

(5)節目(4ヶ月、10ヶ月、1歳半、3歳)健診、保育所での健診に小児専門医を配置する事。

(6)保育サービスの充実を次の点で図ること。
①保護者の願いに反し、次世代育成支援行動計画とも逆行する保育料の値上げはしない事。
②ゼロ歳児保育の実施、早延長保育(現在:早朝7時45分から、延長6時15分まで)の充実を早期に行う事。通勤時間を考慮し、早朝7時から、延長7時までの早期の具体化を
③一時保育の本格的な実施を行う事。当面、回数の改善を直ちに行うこと
④通園バス料金を無料にする、もしくは値下げすること。
⑤年末年始や年度末・年度始めの保育を通常保育とする事。
⑥給食、おやつのさらなる充実を図る事。食材の調達ルート、産地などの情報を保護者に提供する事。3歳児以降の給食では、米飯は各家庭持参となっているが、園において炊飯し、あたたかいご飯が食べられるよう改善する事。夏期のお弁当の保管は、「お弁当日」だけでなく、通常から保育室でなく、冷房機のある別室で行う事
⑦子どもの集団編成は、機械的に「保育士配置最低基準」をあてはめるのではなく、「より豊かな保育」「子どもの発達保障」を基準に、より行き届いたものにする事。そのためにも、最低限、職員の欠員補充を必ず行う事。
⑧東保育園の休止により生まれた余剰財源を保育予算に生かし、「統合によりサービス充実を図る」との方針を着実に推進する事。東保育園の休止後の有効活用を検討する事。
⑨保育用品の保護者負担を減らし、町支給を増やす事。
⑩施設の清潔を日常的に保持するためにも、用務職員を配置する事。

(7)学童保育の充実を
学童保育を、児童福祉法に基づく事業としてふさわしく位置づけ、この間発表された「放課後児童ガイドライン」に基づき充実を図る事。
具体的には①利用料負担を軽減する事。
②障害児の受入れを行う事。
③指導員には教員や保育士などの専門資格を持つ人材を最低1人は配置する事。指導員に対し、「ガイドライン」の内容を周知・徹底し、研修機会を保障するなど保育内容の改善・充実を進める事。
④利用時間の延長を行う事⑤施設の修繕や整備は速やかに行う事。⑥放課後子どもプランの実施後も、学童保育の独自の役割・目的を踏まえ、さらなる充実に努める事。

(8)児童虐待防止の取り組みを強化する事。法に基づいたネットワーク体制を確立し、情報交換や相談体制の整備を進めると共に、児童相談所の新設・充実強化を国や府に強く求めること。

(9)「子育て支援センター」のさらなる内容の充実をはかること。各種の取組みに参加できていない在宅親子の実態把握、地域に出ての取組み強化、「すくすく」開催日以外の部屋開放日の設定、独自の情報発信など、支援センター独自の取組みを強化する事。そのためにも、支援センター業務に専任であたる職員を配置し、保育園業務から完全に切り離す事。

(10)親子が安心して遊べて交流できる「遊び場」づくりを進める事。当面は、地域の簡易遊園の点検・整備、運動公園内のスペースや遊具の改善、保育園の園庭開放日の充実など、できる事はすぐに行うこと。

(11)「和束町次世代育成支援行動計画」の着実な推進に責任を持って取り組むこと。子育て支援の推進や子育て世代の実態把握を日常的に行うために、行政や関係機関、サークルなどが連携できるネットワークづくりを進める事。

(12)児童扶養手当や生活保護における母子加算のカットなどは母子家庭の子育てを困難にするものであり、政府に対しやめるよう求め、さらなる充実を図るよう要望すること。

(13)子育て支援に関する情報を子育て家庭に積極的に提供する事。町ホームページに独自のサイトを設ける、情報冊子を作成し配布する、母子手帳手渡しの際に情報を提供するなどあらゆる取組みを強化する事。

 なかなか前向きな答えは返ってこなかったのですが、その中でも前向きな内容だったのが、妊婦健診の公費助成の回数を増やす事で、当初予算では反映していませんが、医師会との調整ができれば、現在2回のところを、5回程度には増やしたいとの事でした。国は、14回の健診が望ましいとしているので、それでも不十分ですが、とりあえず早く充実をしてほしいと重ねて要求しました。もう一つは、一時保育の充実。これまで月2回の指定制だったのですが、来年度から原則として利用者の都合に合わせた受け入れを行う内容になります。繰り返し要望してきたことなので、これは大きな前進です。受け入れ体制の面で、少し問題があると感じましたが、とにかく良かったです。
 子どもの医療費無料化や学童保育の充実の面では、変化がなく、引き続き要望を強めたいと思います。
 今日は、夕方に教育予算についての申し入れを行う予定です。

文教産業委員会

2008-02-27 11:41:05 | 議会報告&議員活動
 昨日、私が所属している文教産業常任委員会が開かれました。この委員会では、学校の教育や教育委員会が担当しているとりくみ、お茶や農業、観光など農業振興、道路や上下水道事業など建設関係事業などについて議論します。議論の進め方としては、最初に役場や教育委員会の担当の方からそれぞれ、事業の進み具合などについて説明をうけ、それから審議を行います。昨日は説明だけで1時間以上もかかり、少しイライラ気味。予算書を朗読するのではなく、必要な説明を適切に行うよう審議の冒頭に要望しました。委員会で私が質問した事を中心に以下、紹介したいと思います。

●ガソリン税の暫定税率、道路特定財源について
 堀町長が、委員会のはじめの挨拶でこの件について触れ、国道163号や府道など生活道路整備を進めるためにも、暫定税率や特定財源の維持が必要との立場をあらためて表明。これに対して少し質疑を行いました。
 まず、2月5日から町ホームページ上に「住民のみなさんに緊急アピール」を掲載し、暫定税率維持の立場の情報を発信している事について質問。「この問題は国民の中でも、いろいろな意見がある。町長がどういう考えかは別として、住民の税金で運営し、公共のサイトである町ホームページを利用して、一方的な情報を流すのは公平性に欠くのではないか」との私の問いに、町長は、事実を紹介しているだけで公平性に欠けるものではないとの考えを答弁。私はさらに「町長は、これまでは高速道路中心だったが、これからは地方の生活道路に力を入れる方向で、と言われたが、そんな保障はどこにあるのか」と述べて、政府与党が暫定税率の維持・延長を前提に作った10年間で59兆円もの「道路中期計画」は、高速道路建設が中心で、地方が望んでいる歩道整備や踏切対策、防災対策などは1割ほどしか占めていない事、1万4千キロにも及ぶ高速道路計画だけでなく、それに付随した高規格道路がさらに7千キロも予定されている事、採算性を無視した海峡横断道路なども計画されている事などを紹介し、「政府与党は今後も高速道路中心の道路建設に税金をつぎこもうとしている事は明らか。町長はこんな計画を妥当と考えるのか」と質問。町長は「腹立たしく思う内容も確かにあるが」とは言いつつ、これから第3者機関などで見直しを行うなど、真に必要な道路建設に使われるようになればとか、一般財源化されても、道路予算が確保される保証がないなどを理由に、暫定税率維持が必要との立場を繰り返しました。私は「暫定税率を維持すれば生活道路整備が進むとかは歴史的に見ても間違いであり、中期計画も同じ。暫定税率を維持するという事が大事という事は、無駄な道路を作り続けても結構という事にもなる事を自覚すべき。そういう面も含めて情報を載せないと公平とは言えない」として、改善するよう重ねて要求しました。
※暫定税率や特定財源についての日本共産党の国会論戦は、問題点が良くわかり、なかなか面白いです。ぜひご覧下さい。

●湯船地区でのバイパス建設現場を視察
 午後1時半から1時間ほど、湯船五の瀬地域で建設が進むバイパス道路の現場を視察しました。暫定税率が廃止されると、この工事にも影響がでると町長らは皮肉っつぽく言われていましたが、無駄な高速道路をやめれば何の問題もなく出来るものであり、道路行政の矛盾を実感します。
  

●活性化センターの見直し、山の家等の修繕は?
 12月議会の一般質問でも取り上げたのですが、来年度の見通しを質問。課長は予定している和束茶カフェの取り組みなどを通じて事業の改善を進めたいとの答えがありましたが、根本的な見直しはないようでした。私は「ここ数年のセンターの事業状況を見ても、町の活性化に資しているとは到底言えない。センターを維持するにしても、根本的な組織や事業の総括が必要ではないか」と指摘し、重ねて見直しを要求。山の家等の修繕については、予算も確保しながらしていきたいとの答えがありました。また、町では来年度「観光マップ」を作成する予定です。

●原油高騰による農家経営への影響は?
 原油高騰は、農家経営にも影響が出ており、この間、肥料や重油の高騰の話もお聞きしています。そのことにも触れながら、町としての現状認識を聞きました。担当課長は「影響については、これから出てくるのではないか。今のところはまだそういう話は聞いていない」との答弁。私は「今後、町として影響の実態をつかみ、必要な支援を国や府に求めるべき」と重ねて要望しました。

●ゴミの減量化、リサイクル・再利用の促進のとりくみは?
 町のとりくみの現状の報告を求め、担当課長は、人口減の中での減量はあるが、住民1人当たりは増えている、粗大ごみや瀬戸物、焼却した残渣などを除き、何らかのリサイクルの流れに乗っている、との答え。私は、粗大ゴミの再利用や生ゴミ
の堆肥化などを進めるシステムづくりが必要と指摘し、具体的な取り組みを求めました。課長は粗大ゴミの再利用について、自転車や応接セットなど、まだ使える「粗大ごみ」もあり、衣服なども含め、再利用して販売できるようなスペースを確保するなど、今後検討していきたいとの答えでした。

●来年度のクラス編成はどうなる?
 40人前後の人数となっている来年度の小学6年生と中学2年生のクラス編成を2クラスにとこの間要望していますが、教育長は現在も引き続き学校と協議しているとの答弁でした。また、現在1、2年生で31人以上のクラスに補助教員が府の制度で配置されているが、2年生になると1学期のみで限られた時間しか入ってもらえない実態であり、町独自にでも教員を配置し、厚い体制が確保されるよう要望しました。教育長は「もう少し柔軟に対応してもらうよう府にも要望している」など、出来るだけ厚い配置となるよう努力したい旨の答えがありました。

●放課後子どもプランはどうなるの?
 子どもたちの放課後を豊かにする取り組みとして、今年度からスタートしている「放課後子どもプラン」ですが、本格的に実施するとしてきた来年度もあまり変化が見られません。福祉サイドで実施している学童保育、教育委員会の事業としての補習事業や遊び塾などをどう充実させていくか、検討しているとの答弁にとどまりました。私は、もう少し具体的に事業内容を示すよう求めると共に、現在行っている補習事業について質問。現在会場は生き生き子ども館だが、学校を会場にした方が、特に学童保育に行っている子どもには合理的であり、学校を会場にすべきとあらためて要望。しかし教育長は学校を使うことはまだ困難との見解で、来年度もこども館で行う意向を示しました。

●ベネッセの冊子を学校が配布したのは「適切ではなかった」
 この間、入学説明会参加者や在校生家庭に、受験産業大手企業のベネッセが発行している冊子を、小学校を通じて配布された件について教育委員会に確認しました。教育長は「教育委員会として把握できていなかった。冊子の内容はともかくとして、やはり適切ではなかったとして、学校にも指導した」と答弁し、問題であったと認めました。私は「冊子についている返信はがきには、住所、電話番号、子どもの氏名、生年月日、性別、さらには兄弟姉妹の名前まで書けるようになっている。来年度の全国学力テストは子どもの氏名を書かない方式がとられるが、これでは、個人情報保護の措置も意味がなくなる。学校が配布したとなれば、それがお墨付きになる。二度とないようにしてほしい」と重ねて強調しました。
 下の写真左が冊子の表紙、右が冊子についている返信はがきです。
  

●学校図書館に専門の司書配置を
 学校には図書館がありますが、専門の司書さんがいません。司書のおられる学校図書館では、いろいろ魅力的なとりくみもされ、子どもたちの学力を支える役割も果たしています。ぜひ和束でも、と要望しました。しかし教育長は「休み時間は開けていますし、授業中も必要があれば教師と一緒に活用しています」「人の配置は今は困難」と司書の配置には消極的な姿勢に終始しました。

●修学旅行費用の補助拡充を委員会として要望
 私は、昨年の9月議会で「義務教育は無償」との原則に立ち、保護者の教育費負担の軽減を要求し、その際に求めた中学生の通学費全額補助が、来年度から実現する事になりました。9月議会以降、他の議員からも「そうすべき」との声があがり、委員会としての要望にもなり、実現にこぎつけました。これまでもPTAのみなさんが要望してこられた事でもあり、良かったと思います。
 そして今、修学旅行の補助についても委員会としての要望となり、委員会の最後で委員長からその旨が町長に伝えられました。現在、小学校の場合は1万7~8千円の経費のうち1万円、中学校の場合は約5万円の経費のうち1万4千円が補助されています。子どもの数が減る中、全額補助も十分可能な状況にあります。特に小学校は、30万円程度上乗せすれば全額補助が実現できます。
 修学旅行も教育の一環の活動である以上、義務教育は無償との立場で、公費で実施すべきです。ぜひ、一刻も早く実現していきたいと思います。

 3月議会は、11日開会予定で、その日に一般質問があります。3月議会は、来年度の町予算を審議する大事な議会です。ぜひ、いろいろなご意見や要望をお気軽にお寄せくださいね。 
 

予算要望書を提出しました

2008-02-24 23:38:53 | こんにちは、日本共産党です!
 2月22日の夕方、役場を訪れ、「2008年度和束町予算に対する要望書」を堀町長宛に提出し、申し入れを行いました。町からは、森脇副町長と奥田総務課長が対応され、1時間ほど懇談しました。
        
 予算要望書の提出は毎年行っているもので、今回は17分野109項目にわたる内容となりました。昨年の要望書に追加・肉付けした主なものは次の点です。
①平和を守る行政・・・海外派兵「恒久法」に反対する事。平和祈念の取り組みを行うこと②郵政民営化にともなうサービス低下を直視し、充実を要望する事③原油や小麦の高騰対策、デジタル化対策、後期高齢者医療についての対策を新しく追加④下水道料金、汲み取り料金の値上げをしない事⑤同和行政の終結・・・解放新聞のまとめ買いや職員回覧の中止など⑥子育て支援・・・妊婦健診への補助回数の増、保育園の保護者負担軽減、学童保育の充実などを追加⑦教育・・・全国学力テストに参加しない、教育費負担の軽減、少人数学級編成などを追加⑧文化・スポーツ・・・図書室の改善、運動公園の改修、文化活動スペースの確保などを追加。

 懇談の中で「来年度の予算で、新規や充実する事業はあるのですか?」とお聞きしましたが、副町長は「教育委員会で中学生の通学費を全額補助にするとの話しはあるが、それくらいです」との答えで、あまり変化のない予算との雰囲気でしたが、今後、負担増やサービスの切り下げ等がどうなっているのかよくよく調査したいと思います。中学生の通学費が全額補助となるのは、昨年9月議会の一般質問で取り上げた問題で、大きな成果です。わずかな予算で充実できる事はまだまだあるので、おおいに充実を迫りたいと思います。

「豊かな保育」を望む

2008-02-18 13:25:02 | 子育て安心の町に
 連日、雪が舞う天候で、本当に寒いですね。今朝も起床して外を見ると、うっすらと白い雪景色でした。今年は雪の日が多い冬です。
 先日、新潟県刈羽村の村長さんから写真のようなはがきが届きました。
                
一瞬、「どうして?」と思いましたが、中身を読むと、昨年7月の中越沖地震災害に対する支援への御礼のはがきでした。あの地震が発生した時は、参議院選挙の最中だったのですが、2回ほどローソン前で救援募金に取り組んで、集まった募金を送金していました。このはがきはその御礼でした。はがきに「中越地震から3年を経ずに発生したマグネチュード6.8の大震災により、震災復興の道半ばにあった我が村のおよそ9割の家屋に被害」とあり、その深刻さがうかがえます。「わたしたちは負けないを合言葉に頑張っている」との言葉に力強さを感じると共に、あらためて頑張ってほしいと思いました。わざわざ、ありがとうございました。
 
 さて、本題ですが、先週の金曜日に保育園に行き、園長先生とお会いし、この間園が出された、「ご飯温めの中止について」のお知らせについて話を伺いました。
1月に食器消毒保管器という用途外の機器を使用して、子どもたちに持たせているご飯を温めようとした事について、すべての保護者に知らせた事は当然とはいえ、良かったと思いましたが、内容を読むと、園として、今回の事を根本的に間違いだったとの認識をされたのか、大変あやふやな文章だったので、再度お聞きしたわけです。でも、園長先生は、そもそも間違いだったとはお認めになりませんでした。「まだ心の中では、何とか使えないかとの思いがある」と。愕然としました。お知らせを出した後、「何で温めてくれないのかとの声がありました」と園長先生は言われました。だから、中止はしたけれど、園がやろうとした事は間違ってはいなかったとでも言うのでしょうか。お知らせでは、使用を予定していた食器消毒保管庫は「保温の専用機ではありません」とは言いながら、なぜその機器を使用できないかには触れず、「保護者から心配の声が寄せられるなど不安を与える結果となりましたので、・・中止させていただく事とします」としています。最後に、温風式消毒保管庫についての説明が書かれていましたが、「消毒との名称がついていることから薬品でも使用するイメージがありますが、薬剤等は一切使用せず、洗浄した食器等を・・90度以上の熱風を、一定の時間当てることにより、雑菌等を死滅させ、そのままの状態で保管する密閉式の保管庫です」と、これではまるで、この機器は安全なんですと言わんばかりです。これを読んだ保護者が「大丈夫ではないのか?」と思っても不思議ではありませんし、心配の声を寄せた保護者のせいで中止になったと思われかねません。これでは正しい情報が保護者に伝えられたとは到底言えません。園が保健所やメーカーに安全確認を全く行わずに使用しようとした事や、何を使用して温めようとしたかを保護者に伝えないまま実施しようとした事にはまったく触れていませんし、園では結局、メーカーへの確認をしていませんでした。「お弁当の保温に使用する機器や中止の経過等の説明が充分にできなく・・」とも書いてありますが、説明など一切なかったわけで、これも正確ではありません。そういう意味でも、このお知らせは大変不十分なものといわざるを得ません。
なぜそうなるかと言えば、結局は、根本的に間違いを認めていないからです。園長先生は、安全確認を怠ったのも、「大丈夫と信じきっていた」と言い、保護者に伝えなかったのも「特に隠そうとしていたわけではない」と言われました。仮に確信犯的にやるのはもちろん問題ですが、安全確認や保護者への説明といった、ごくごく基本的な事をしていない事に、園も行政も誰も疑問に思わず、やってしまう事も違った意味で怖い事ではないでしょうか。もし、何かあった場合でも「大丈夫と信じてました。他意はありません」ですむとでも言うのでしょうか。あまりに考えが浅いというか、軽いと感じるのです。その上、今になってもそもそも間違いと考えていただいていない事に唖然とするのです。これでは、子どもを預ける親の立場としては、安心できません。
 私は園長先生に「乾燥機でご飯を温める事を、子どもたちに言えますか?」と聞きました。そんな事を保育と言えるのか、豊かな保育とは何かと思うのです。温まりさえすれば、何を使っても良い・・・こんな事を子どもたちに堂々と言えるのでしょうか。子どもたちを大切に考えるのであれば、というか、大切に考えてくれていると思うからこそ、今回の事をちゃんと間違いだと総括してほしいのです。子どもたちにこそ、「深くお詫び」をしてほしいとうのが、私の本音です。

 昨日は、京都市長選挙と八幡市長選挙の投票日でした。京都は、中村さんが、わずか951票届かず惜敗。本当に残念でした。八幡も日名子さん及ばずでしたが、本当にご苦労様でした。

「ちりとてちん」に思いが重なって

2008-02-15 11:14:47 | Weblog
 昨日はバレンタインデーでしたね。我が家の息子も、例にもれず、「チョコレート、チョコレート」と母にせがんでいましたが、昨日、「無事」にチョコレートをもらって、めでたし、めでたし。私もとりあえず今年もいただきました。みなさんのバレンタインはいかがでしたでしょうか?
 いまNHKで「ちりとてちん」という連続テレビ小説をやっていますね。これが結構人気があるようですが、私も朝の支度の合間とか、家で仕事している時の昼ごはんの時とかに見ています。それで結構はまっている感じです。今朝の話は、主人公をはじめ徒然亭草若の弟子5人がいよいよ高座に臨もうとしていた時に、師匠の草若が危篤に陥って・・・というもの。弟子でもあり、1人息子でもある小草若がいたたまれなくなって、「高座は何回もある。でも親父はたった1人や」と病院に向かおうとしますが、兄弟子の草原が「もし行くなら、俺がお前の分もやる。でもほんまにそれでええんか」と諭します。それで小草若は泣く泣く思いとどまる場面がありました。その場面を見ていて、自分の経験が重なりました。
 5年ほど前の4月、私は3期目の町議選挙をたたかっていました。その時分、私の父は末期のガンで闘病していて、選挙戦のさなかは、すでに意識がない状況で、いつ亡くなってもおかしくない状況でした。選挙4日目の夜、病院から電話があり、いよいよ危ないかもしれないと言われて、病院に向かい、そのまま朝まで病院にいました。本当なら、朝まで眠らないでついていてやらないといけないと思うのですが、疲れもあってか、不謹慎にも病室で寝てしまいました。「こんな時でも、よく眠れるな」と父に思われたかも知れません。そして朝になり、主治医の先生と話し、先生は「もうすぐ亡くなるかもしれないし、まだもつ事もあるかもしれない」と言われ、私が選挙中という事も知っておられたので、「残られるか、帰られるか、どちらでも判断してください」と言われました。ここで帰ったら、本当に最後かもしれないし、死に目にあえないかもしれない、と思うと正直どうしようかと迷いました。でも結局、帰りました。父に「やっぱり帰って選挙たたかう。そやし、もう少しがんばってや」と手を握りながら言葉をかけました。父は意識がなかったので、伝わったかどうかはわかりませんが、何となく握った手に力が伝わったような記憶があります。私の都合の良い解釈ですが。病室を後にしたとき、思わず涙が出てきました。父はその後、私が和束に帰りつくまでに亡くなりました。ちょうど京都市内をいでかけたあたりで携帯電話に連絡が入りました。自分で決めた事なので、特に後悔とかはないのですが、やはり親不孝をしたかなと思います。父は、母が私が小6の時に亡くなって以来、20数年にわたって、一人でがんばって育ててくれて、ずいぶん苦労させたからね。でも、投票日の前の日に亡くなるなんて、意地が悪いというか・・・。最後の最後で、私の仕事への決意を試したのかもしれませんね。それと、父なりの存在感の示し方とでも言うのかもしれません。
 私事をつらつらと書いてしまい、すみません。今朝の「ちりとてちん」を見て、ついつい思い出してしまいました。ドラマとはいえ、明日の高座、小草若がんばれ、って感じです。

八幡市長選挙の支援に行って

2008-02-14 11:43:38 | Weblog
 昨日の午後から、八幡市長選挙の支援で八幡市に行きました。私たちが応援しているのは、「市民の会」の日名子大介さん。元中学校の先生で、日本共産党の市議を2期8年つとめた人です。その日名子さんを何としても押し上げようと、昨日は「政策宣伝カー」の弁士として3時間半ほど市内を駆け巡り、13回の訴えをしました。途中、訴えているときに、激しい雪が降ってきたり、一転、さわやかに晴れたり、変わりやすい天気。とにかく冷たい日でした。
 市長選挙の大きな争点に、同和行政があります。八幡市では、今なお予算に1億3千万円も使われていて、まだまだ「特別扱い」が続いています。特別法が切れてもう6年にもなるのに、あらためて驚きます。
 振り返って、和束のことを考えました。昨日、保育園から「たんぽぽ会」の行事の案内がありました。たんぽぽ会というのは、特別法がある時代に、園が主導して「差別に負けない子育て」を支援するとして、つくられた会で、「」地域の保護者と子どもを対象にしています。法が切れた後も継続されていて、昨年たまたま存在を知りました。この会は、保護者の自主的な会ではなく、支援センターの先生が担当し、会の運営にも深く関わっています。園になぜ、このような特別対策をいまだに継続しているのか、とお聞きした事がありますが、「まだ差別が残っているし、困難を抱えているから」と言います。でも、特別法がなくなった今は、そういう特別な支援をする根拠はありませんし、それを続ける事は同和問題の真の解決にもつながらないと私は思います。今年度は、すべての保護者に呼びかける形をとられましたが、そういう問題ではないと思います。今、保育園に求められているのは、すべての子どもたちや保護者に対する支援です。何よりも、子どもたちや保護者を、かでないかで区別するやり方は、おかしいと思います。
 市長選挙の支援から帰って、そんな思いをあらためて強くしました。

入学説明会で思う、あれこれ・・・そして園からのお知らせ

2008-02-13 11:08:19 | 子育て安心の町に
 今朝起きたら、そこは雪国・・・とまでいきませんが、またまた銀世界。今も少し降っています。今年はやはり寒い冬みたいですね。
 先週の金曜日に「今日は入学説明会」と書きましたが、その日の事を少し書きたいと思います。入学説明会では、教務主任の方から学校の概要や教育方針などが紹介され、学校生活の準備物などについて、現在1年生の担任をされている先生から話があり、養護の先生から学校での健康や安全について話がありました。話をうけて、特別支援教育やアトピーなどアレルギー対策などについて質問しました。実際は学校が始まれば、おいおいわかってくると思いますが、保育園に入る時とは、雲泥の差で、緊張感がありますね。じゅんぺいは、上級生のお兄ちゃんと遊んでもらって、ご機嫌でしたが。
 ちょっと気になったのは、説明会の資料の中に、ベネッセの冊子が入れられていた事。ベネッセは、受験産業大手の企業で、今年度から始まった「全国学力テスト」を文部科学省から委託されていました。昨日、小学校に行き、校長先生とお話した際に、その事をお聞きすると、「国などと教育問題について連携もしていると聞いている」などとちょっと苦しい話をされていましたが、さすがに「営利活動につながるとなれば問題」と話しておられ、今後は検討したいと言われました。民間企業が、自助努力で営業されるのは自由だけど、学校を通じてああいう冊子が配布されれば、事実上の「お墨付き」になり、学校がベネッセをおすすめしていると思われても仕方がありません。こういう形で、受験産業が公教育の場に進出しているのか、とあらためて実感しました。
 入学説明会の日に、保育園から1月の「食器乾燥機でご飯温め」騒動についてのお知らせが入れられました。園が何を使用して温めようとしていたのか、という点が全保護者に知らされた事は良かったと思いますが、中身は甚だ不十分でした。文面を読むと、保護者から不安の声があがったから中止したという事になっていますが、そもそも用途外の機器を使用しようとした事を誤りと考えられたのかがわかりません。また、用途外の機器を使用しようとした事も問題ですが、最低限の安全確認もせずに使おうとした事や、保護者に温めるとしか伝えなかった事などに対する問題意識が何もありません。これでは、何が問題だったのかが明確になっていません。1ヶ月もかかってから出された文書にしては、大変お粗末としか言い様がありませんでした。金曜日に園長先生とお会いする事になっているので、その時にこちらの思いを伝えたいと思っています。
 今日は、午後から八幡市長選挙の支援です。がんばるぞー。

大雪

2008-02-12 12:11:08 | Weblog
 9日の土曜日は、本当によく降りましたね。私が和束に来て13年ですが、これほどの大雪は初めてです。「これは、積もりそうだなあ」と思っていたら、みるみる真っ白になってきて、午前中のうちにずいぶんな積雪になりました。ひどくなる前に少しでも新聞を配ろうと思って車で出ましたが、ノーマルなので、早くも限界な感じで、早々に帰宅し、あとは雪が降るのを眺めるだけに。

 
 町は、上の写真のような状況になり、どこかの雪国みたいになりました。
でも、こういう時に元気なのが、じゅんぺい。雪がどんどん積もるのと比例して、ワクワク感もどんどん大きくなって、「早く遊びたいーー」と気持ちが抑えられない状況に。土曜日は、まだ雪が降る中で、家の前に積もった雪で雪だるまを早速作ったり、車に積もった雪を下ろしたりと大忙し。
              

 翌日の日曜日は、雪がやんで、いよいよ本格的な雪遊び。私が、新聞を配りに行っている間に、母とせっせと製作活動。あこがれの「かまくら」をつくり、大喜び。その横に、番人のような雪だるまも。「かまくら」の斜面を使って、滑り台遊びもしていました。

     

 昨日のうって変わったような晴天で、雪は一気に溶けてしまいましたが、冬の自然がくれた、素敵なプレゼントで、いっぱい楽しんだじゅんぺいでした。
 
 でも、今度の大雪で、大変な思いをされた方も多いと思います。雪の重みでハウスが壊れた話もお聞きしています。お困りの事がもしありましたら、お知らせください。

今日は入学説明会

2008-02-08 12:09:49 | 子育て奮闘中!
 今日も朝からずいぶん冷え込みました。新聞配達に出た午前6時半ころは、道路も凍結しているところもありました。昨日、府道で事故があったとの話もありますので、気をつけたいですね。
 さて、今日は午後から、和束小学校で「入学説明会」があり、行ってきます。子どもは5年生の子どもらと遊んでもらうなど、体験入学で、その間に、保護者は学校からいろいろ話をお聞きするようです。はじめての事なので、やはり少し緊張しますね。それにしても、子どもが生まれてから、あっという間です。こんなに早く学校に行く時が来るんだなあと。これから、どんなドラマが待っているのかわかりませんが、子どもが本当に大事にされる学校、教育となるように、保護者としてがんばらないと!と感じています。まだ入学ではありませんが、その第一歩となります。また説明会の様子とか書きたいと思います。

続・道路特定財源を考える

2008-02-06 12:26:56 | こんにちは、日本共産党です!
 和束町のホームページに、「住民の皆さんへ緊急アピール」という文書が昨日掲載されました。何の事かと見てみると、昨日のブログに書いた道路特定財源関連の事でした。「ガソリン税などの暫定税率が廃止されると国道163号線等の整備促進にも大きな影響がでます」と題し、「このまま暫定税率が・・廃止となると・・地方自治体は大幅な財源を失い、現在計画中の道路整備事業を継続できなくなるだけでなく、財源不足のため・・福祉や、安全・安心なまちづくりなど・・住民生活に大きな影響を及ぼす事が想定されます・・・単にガソリン代が安くなるだけの問題ではないことへのご理解を心からお願い」としています。要は、町としては、このまま廃止されたら道路整備が進まなくなるから暫定税率の廃止には反対だ、という事を住民にアピールしているわけです。みなさんは、どう思いますか?
 この問題を解決するカギは、昨日も書きましたが、やはり道路特定財源を廃止し、一般財源化する事にあります。そして無駄な道路計画を根本的に見直す事です。町が言うように、特定財源を残したまま、暫定税率だけを廃止すれば、上乗せしていた分の財源がなくなるわけですから、当然「財源不足」になります。でも、特定財源が全部なくなるわけではなく、あくまで50年も続いた「暫定」をなくすだけだから、そんなに大騒ぎする必要はないんじゃない?と思いますが、そこでネックになるのが、政府与党が暫定税率の維持を前提に作った「道路計画」です。昨日も書きましたが、特定財源や暫定税率による税収は、高速道路や巨大な橋梁など大型公共事業に主に使われてきたもので、国民が本当に望んでいる生活道路や歩道などの整備はとことん後回しにされてきたのが実際です。今後10年間で59兆円を使うとしている計画の中心も、「国際競争力の確保」を口実にした大型事業で、約4割にあたる24兆円を占めています。その中に「基幹ネットワークの整備」として「拠点的な空港、港湾からインターチェンジへのアクセス改善」という項目があります。つまり空港や港から高速道路のインターチェンジまでの所要時間を現在より数分短くする事に、「国際競争力の強化」を理由に多額の特定財源を使おうというのです。1月20日に放映された討論番組で、日本共産党の市田書記局長が、その実態を紹介して厳しく批判しています。政府与党が「財源不足になる」と大騒ぎしているのは、そういう道路の整備が駄目になる事であって、生活道路の整備の事は頭にないのです。政府や与党は、仮に暫定税率が廃止となっても、計画の4割を占める「目玉」事業をやめようとはしないでしょうから、そうなるとわずかながら確保していた生活道路関連の予算にしわ寄せが来ることは必至です。その意味では、町が「大きな影響を及ぼす」と言うのも一理あるとも言えます。
 しかしこの問題は「ガソリン代の値下げか、道路整備か」といった狭い問題ではなく、結局は税金の使い方の問題ではないでしょうか。暫定税率を廃止しても、先ほど紹介したような不要不急の事業をやめれば、予算に穴があくことはないし、本当に財源不足を言うなら、そういう点を改めるように政府に要求すべきです。それに、すべての道路が特定財源で作られているわけではなく、一般財源も多く使われています。京都府で言えば、特定財源の占める割合は3分の1程度との話です。本当に必要な道路などは一般財源でも作れるわけで、特定財源がすべてではありません。今のしくみでは、影響がでるのは確かかもしれませんが、暫定税率が廃止されたら何もできなる式の言い方は、誤解を生む恐れもあるのではないでしょうか。
 根本的には、冒頭に書いたように、特定財源をやめて、一般財源化し、道路だけでなく、社会保障などにも使えるようにし、その中で、本当に必要な道路整備の予算を確保するべきではないかと思います。特定財源や暫定税率を維持する事は、生活道路の整備を保障する事とイコールではない事を、しっかり押さえる事が大事と思うのです。
 アピールでは「ガソリン代が安くなるだけの問題ではない」事へのご理解をと言いますが、負担増続きの庶民の生活にとっては、ガソリン代の値下げは切実な問題です。町はそこをしっかり理解すべきです。しかしアピールでは、原油高等の影響で負担増を強いられている住民生活よりも、道路整備の方が大事といわんばかりです。これまで、医療や介護、年金などの負担増、住民税増税などが繰り返され、すでに「住民生活に大きな影響を及ぼす」事態になっています。でも、そういう事については今まで、アピールを出すほど行政が大騒ぎした事はありません。福祉や介護、医療などの予算が削られても、住民の負担が増えても、「少子高齢化が進む中で、財政が大変なので仕方がない」などとあっさり言うことがほとんどです。道路の場合だけ、なぜ「財政が大変だから」の言葉が出ないのか、不思議です。人間が人間らしく生きるための社会保障の予算は「財政が大変だから無理」と予算を確保しようともしないのに、道路だけは必死になって確保しようとする姿に、とても違和感を感じます。
 生活道路も大事です。福祉や医療も大事です。本来、どっちを取るかという問題ではないのに、そうなってしまっているのは、結局、税金の無駄遣いにこそ問題があります。そこにメスを入れる世論こそ両立の保障ではないでしょうか。

※「しんぶん赤旗」1月22日付「2分短縮に巨額税金。道路中期計画のムダを市 田書記局長が指摘」