台風一過・・・とはいえ、まだ少し雨が残る感じですっきりしませんが、晴れてほしいですね。
東北の被災地は大荒れのようで、何とか被害がない事を祈るばかりです。
さて、先週の木曜日の話ですが、午前中は子育てサロンの企画で、「おもちゃライブラリー」にとりくみました。
宇治で絵本とおもちゃの店をされている岩城敏之さんに来ていただいて、たくさんの魅力的なおもちゃで遊ばせていただくとともに、子育てや子どもをめぐるいろいろな問題について、話していただきました。
特に幼い子どもたちの発達にとって、テレビやゲームなどが及ぼす影響がいかに危険なものかはけっこうショックな話でしたが、そういう危険について、企業も行政もほとんど野放しである実態の方が恐ろしく感じました。「良い事」ばかりを大宣伝して、リスクについてはよっぽど注意しないと見逃すような扱いしかせず、結果的に野放し状態にしているメーカーの姿は、「安全神話」を振りまいて、危険性については何も言わず、今回のような重大事故を引き起こした電力会社と共通するところがありますよね。
岩城さんは、そういう重そうな話も、ユーモアたっぷりに笑いも交えて伝えてくれる方ですが、見習いたいですね。
今回の企画には13組の参加があり、お母さんたちも真剣に聞き入っておられました。
岩城さんの企画は、サロンでは3回目でしたが、またこんな企画もしていきたいなとお母さんたちの様子を見ながら思いました。
この日の午後からは、小学校に出向いて、今年度から配置された図書館司書の方にお会いしてきました。
この間、学校図書館に専門の司書をぜひ置いてほしいと要望してきたんですが、今年度から相楽東部教育委員会として1人の司書を雇用し、3町村の小学校を巡回する形で、まずスタートする事になったんです。
和束には週1回、木曜日に来ておられて、現在は主に図書館の本の整理にとりかかっておられます。
子どもたちに本を紹介するにも、学習の支援をするにも、まずはどんな本や資料があるかを把握しなければいけない事から、今はそこに力を注いでおられました。それを主にしつつ、中間休みの時間を利用しての絵本の読み聞かせも初めておられました。
学校では司書教諭の先生がおられて、これまではその先生を中心に図書活動が行われてきました。
ただ、司書教諭の先生は、担任などを兼任されていたので、どうしても活動には限界がありました。
図書館は、昼休みくらいしか開館できず、ほとんどカギが閉まった状態で、まさにもったいない状態でした。
週1回とはいえ、専門的に図書活動に従事できる司書が配置された事は、大きな第1歩ではあります。
以前、学校図書館や自治体図書館の活動の全国的な研修と交流会があり、それに参加した事がありました。
その時に、「学校の図書館に司書がおられる事で、何が一番良いのでしょうか」と質問したんです。
すると、ある県の司書の方が「いつでも図書館が開いている事が一番です」と話されていました。
図書館は子どもたちが学校にいる間、ずっと開いているところ、それが当たり前になるようにしたいですね。
司書の先生は、「図書館が子どもたちの居場所にもなってほしい」と話されていたし、今後、地域やPTA保護者の方にも呼び掛けて、図書活動をサポートするボランティアも募りたいとの話もありました。
1日も早く、司書の方が毎日おられ、「いつでも開いている学校図書館」になるように、今後も働きかけていきたいと思います。