今日から7月。
テレビを見ると、画面の左下にデカデカと「アナログ放送終了まで、あと23日」の表示。
あと22日、21日、20日・・・と毎日カウントダウンしていくらしい。
そして、「準備はもうお済みですか?」「準備はお早めに」と矢の催促。
人の都合を無視して勝手に期日を決めておいて、「あと何日です、準備を急げ」って、一体どういう感覚してるのか。
準備ができないまま、アナログ放送終了となると、テレビ画面は砂嵐状態になって、何も映らなくなる・・・そんな危険性のある世帯が、未だに数%も残されています。
総務省は、100%いけるみたいな事を強調しているみたいですが、総務省のデータには、80歳以上の高齢者世帯は除外されているし、対応世帯の確認も、アンテナが立っているかどうかくらいのサクッとしたものなので、本当はもっと未対応の世帯があるらしい。
そういう状況を見て見ぬふりをして、いかにも問題なしという事ばかりを強調している姿は、原発の「安全神話」と何ら変わらないですよね。
対応の準備ができていないのを、期日を知っていないからとか、よくわかっていないからとか、「準備が出来ていないのは、あんたの責任です」と言わんばかりの姿勢が、国から町まで目立ちます。
町も、一般的な啓発はしても、個々の具体的なケースを把握しようとはしないし、非課税世帯に対する国の支援策の周知も、個別には絶対にしようとしない。
もし、期日が過ぎて、テレビが見れない方が生まれても、「周知はしてました」「前から決まっているのに、何で準備されないんですか」とか簡単に言いそうです。
テレビを見ていて、気づいたんですが、「あと〇〇日」の表示は、CM中は消えるんですね。
番組放映中はずっと表示して、字幕部分なんかがかぶって見えない状態があって、めちゃめちゃ邪魔なんですが、CMになった途端に、キレイに消えてしまいます。
それに気づいた時、「企業の広告には、ここまで気を使っているのか!」と思ってしまいましたね。
番組の内容には、どんなに支障が出てもおかまいないのに、企業のCMには細心の注意を払っている・・・こんなところにも、企業や経済中心の国のあり方が透けて見える感じです。
いずれにしても、表示にはもう少し配慮が必要だと思いますね。
さて、昨日の事ですが、教育委員会に出向いて、学校での暑さ・熱中症対策について文書で要望してきました。
要望した内容はつぎのとおりです。
1.小中学校の普通教室にエアコンを直ちに設置してください
2.学校での給茶の実施を
3.プール学習等での暑さ・紫外線対策の強化を
4.運動会等の日程についての再検討を
1のエアコン設置については、6月から温度調査が実施されていますが、この間の猛暑で実態は十分把握できるとして、早急に設置を具体化し、1学期は無理にしても、夏休み中に工事を行い、2学期から稼働できるように、と要望しました。
しかし教委は、あくまで予定している9月までの調査を行い、その結果をふまえて検討したいとの事で、今夏の設置はしないとの答え。私は、今夏も厳しい暑さが予報されている中で、どういう状態になるかは十分想定できるはずであり、迅速に対応すべきだと重ねて要望しました。
2の学校での給茶については、可能ではないかとの話がありましたが、学校とも早期に協議して、学校でもお茶を出していただくようにしてほしいと求めました。
3のプール学習等での対策については、体調不良での見学のあり方についての配慮と、紫外線対策の強化を要望しました。暑さとともに、紫外線から子どもたちの身体を守る事も、本来重要な事です。しかし学校現場ではあまり、というかほとんど無関心で、何もされていない状況があります。
プールに簡単な屋根を設ける事や、ラッシュガード水着の着用など、環境省が示すガイドラインも参考にして、今夏からでも徹底してもらうよう要望しておきました。
4の運動会や体育大会の日程については、この間の異常な暑さが続く環境では、子どもたちの健康や学習の本来の目的から見ても、適切とは言えないし、特に中学校は、今年も9月10日と、2学期が始まって間もない、しかも一番暑い時期の開催となっています。準備期間の制約もあり、内容的にも制約され、教育課程上も意味が問われるのではないか、と日程の再検討を求めました。小学校についても、数年前に1週間延ばす措置がとられましたが、それでもなお1週間は延ばすべきではないかと指摘し、再検討を求めました。
日程を変えるというより、どういう対策を打つかを考えているというのが教委の答えでしたが、無理な日程を繕うために不合理な「対策」を考えるのは、結局は子どもに無理をさせることであり、子どもを中心に考えていない、あくまで子どもの身体や健康、本来の学習の目的から見てどうなのかを考えてほしいと要望しました。
今日は、ひさしぶりに雨がで、少し涼しい感じもありましたが、熱中症にはお互い気をつけたいものですね。