今朝、宣伝に出て、少ししゃべっていたら、猛烈な雨。
しばらく様子を見ようと思いましたが、どんどん強くなるので、仕方なく宣伝は中止。
またやります。
さて、昨日、9月町議会が閉会しました。
昨日は、補正予算の審議と意見書が主な議題でした。
午前中は、公明党の竹内議員と、畑議員が質問されて、それで休憩に。
質疑では、いろいろ出されていましたが、ちょっと紹介すると・・・。
まずは「地デジ」対策。KBSの中継局の整備に375万円。それと「既存共聴施設地上デジタル放送送受信調査委託料」で100万。これは、今使用している町営放送の共聴施設でデジタル放送が受信できるかどうかを調査するため。受信可能であれば、3年後の地デジ移行への対応が大きく前進するかもしれないとの話。
住民税の還付で600万。
これは、昨年、国が実施した「税源移譲」で、所得税が減税され、住民税が増税されたわけですが、昨年に所得が大幅に減ったりして、所得税がかからなくなった方などを対象に、住民税を減額する措置がとられた中での還付金です。質疑では、和束での対象は200人ほどで、最高9万円が還付されたとの事。
これは、共産党の佐々木憲昭衆院議院が国会で取り上げて国に周知徹底を求めていたものでした。
景観資産説明看板設置に100万。
教育委員会の予算で、府の補助を半分受けて実施されます。町内の文化財を活かすためのもの。私もこの間、文化財や史跡などを活かしたまちづくりを提案してきたのですが、どんな風に看板が設置されるのか楽しみです。
直接、予算とは関係ない事では、「後期」高齢者の人間ドック受診について竹内議員が質問されていました。後期医療の導入で、75歳以上の方が、人間ドックの対象から外されたのですが、自治体独自のとりくみで受診できるようにする所が少しづつ増えています。私は6月議会の一般質問や、国保運営協議会などで繰り返し要望して、6月議会で町長が「排除しない」と答弁していました。
竹内議員の質問に担当課は「一般財源を使って、日帰りドックを考えている」と答弁していたので、何とか実現しそうで良かったと思います。
しかし、そもそも後期高齢者医療なんてものが出来なければ、こんな問題も起こらなかったわけです。国民の反対を押し切って制度をつくり、人間ドックの受診対象から外したのが、自民・公明でした。今になって、「受診を保障すべき」というなら、はじめからこんな制度つくらなければ良かったのに・・・と質疑を聞きながら思っていました。それだけ矛盾が激しい証拠でしょうが・・・。
いま大きな問題となっている「事故米・汚染米」の学校や保育園での給食、特養などへの影響について、畑議員が質問されてました。今のところ町内施設での使用は確認されていない、今後も鋭意実態把握に努めるとの答弁。
どこまで入り込んでいるのかの全容がまだまだ明らかでないので油断はできませんが、今のところ確認されていないのは良かったと思います。
ただ、この問題の質問の冒頭に、保育園長にむかって開口一番、「園長、よかったですね、お母さんの心のこもったお弁当で」と言われたのは、ちょっと問題の本質からずれているんでは、と思いました。要は、完全給食でなくて、家庭から御飯を持参させていて良かったという事になりますが、そういう問題でしょうか?完全給食だから危険なのでしょうか?一番の問題は、子どもたちの口に入る給食の食材に、なぜ「事故米・汚染米」みたいな危険なものが入り込んでいるのかです。もとをたどれば、輸入する義務もない外国の米を毎年大量に輸入し、しかも汚染されている事を承知で輸入し、業者に買い取らせ、後の管理も業者まかせにしてきた政府の責任です。
完全給食は、「あたたかくて、おいしいご飯を、子どもたちに」との思いから実施され、調理現場の方の毎日のがんばりによって支えられながら実施されているものです。完全給食の安全性を脅かしている今の農政や衛生行政にこそ問題があるのです。そんな事は重々承知いただいているとは思いますが、今度の問題を、単純に完全給食でなくて良かったみたいに受け取れる事を言われた事には、疑問を感じました。
午後の審議になって、質問しました。
まず質問したのは、東部連携に関係して、先日可決された「広域連合」の財政シュミレーションについてです。
連合設立・教育委員会の統廃合で、どの程度の経費節減になるかを試算したシュミレーションは、7月の全員協議会で示され、3町村で年約6000万円の節減ができるとなっています。この事は新聞でも報道されました。公式には、このシュミレーションしか議会には示されていなかったのですが、先日の議案審議の際に、賛成討論をされた議員が、教育委員会の統廃合にともなう分室の設置を見込んだ、最新のシュミレーションがある事を紹介されていました。
私は、そのシュミレーションは、いつ作られ、前とどう違うのかを副町長に、まず質問しました。
副町長は、最初、「7月の説明で、シュミレーションは変更もありうると言っていました」と答弁し、私の質問にちゃんと答えませんでした。
あらためて「私が聞いているのは、いつ試算し、前のとどう違うのかです」と聞くと、町村長・幹事の会議の時で、節減額は5000万と答弁。さらに「具体的にいつですか」と聞くと、「いつだったかは覚えていない。どういう意図でお聞きなのか」と答弁。私は「あなたも出ておられたであろう会議をいつしたのかも覚えていないのですか?9月11日の前ですか?あとですか?」ともう一度聞くと、「前です」とようやく答えました。
財政シュミレーションというのは、連合により財政的にどんな見通しがあるのかを示す重要なものであり、連合の是非を考える上でも大事な要素になります。もちろんいろいろな条件や職員配置によって変わる事はあっても、議案を提案する上で、最新の資料を提示し、説明を行うのは当然のことです。しかも、前に示していたものよりも、1000万円も違いがあり、分室の人員配置も1分室1人という条件で試算しており、教育委員会の統廃合を考える上でも大事な問題です。
11日の朝に全員協議会があったのに、何の説明もせず議案提案を行ったのは、あまりに無責任でいい加減ではないか、なぜ説明しなかったのかを聞きました。
副町長は、職員の配置によって条件も変わるので、と繰り返し、最後は「資料を出しても、またいい加減だと言われるので、きちっと決まるまで資料も出しません」と、最新のシュミレーションを示すことも拒否しました。
町長は、岡本議員はいつもお金より中身が大事と言われているではないか、とか、1000万違いがあるとかは小さなことだ、木を見て森を見ておられない、私は教育をどうするのかを考えてやっている、みたいな事を強調されました。
私は「木を見て森を見ないと言われるが、町長は町を支える土を見ていない。土台である住民の声をいっさい聞かれなかったではないか」と述べ、「教育がどうこう言われるが、具体的には何も言っていないではないか」と反論しました。
このやりとりをめぐり、他の議員から「無責任な提案に議員が応じたような発言はけしからん」などとの声があがり、議長などから「発言を取り消してほしい」と言われましたが、私は拒否しました。結局、町長に「無責任ではない」と答弁させて「名誉」を守られたようですが、私は、今度の連合設立をめぐるやり方は、町行政も議会も、大変無責任でいい加減だったと思っています。住民に説明しない、資料は出さない、踏むべき手続きもすっ飛ばして、形だけでお茶を濁す・・・これを無責任と言わずしてどういうのでしょうか。扱った問題が、子どもたちの教育にかかわる事だっただけに、余計に腹が立ったし、情けない思いをしました。
この問題で予定より時間がかかってしまいましたが、このあと、コミュニティバス運行の実現や、し尿汲み取り車の計量を正確にさせるとりくみ、福祉灯油の実施や、学校給食費値上げはしないよう求めたり、子育て支援情報発信の改善などを質問しました。
最後に、2つの意見書を提案しました。
1つは「医師不足対策に関する意見書」、もう1つは「社会保障予算を毎年2200億円削減する方針の撤回を求める意見書」。
医師不足問題は、山城病院整形外科の診療縮小など、身近でも影響が出ており、大切な問題と考え提案しました。
しかし、私以外の反対で否決。公明党の竹内議員が反対討論をされました。
どんな討論をされるのかと思ったら、医師不足問題は深刻で、喫緊の問題だと。
でも、麻生新内閣ができたばかりで、政局も安定していない、そんな時に意見書を提出するのは時期早尚だから反対。さすがに医師不足問題そのものは否定できなかったようですが、自らの政権が生んだ政局のドタバタを理由に反対されました。
社会保障予算の削減問題は、この間の連続した負担増やサービス低下の元凶なので、これ以上の社会保障制度の改悪は許さないとの思いで提案しました。
これも、私以外の反対で否決。井上議員が反対討論をされましたが、ここでも最後に麻生新内閣云々が理由に。
私は賛成討論の最後に、「麻生内閣の発足や、政局の不安定を理由にされたが、今回の事態は、福田総理の突然の辞任によるもので、自民党と公明党の都合ではないか」と、それを理由にする事の無責任さを指摘しました。
とにかく9月議会が終わりました。
今回の議会では、連合をめぐってのやり方に、とても情けない思いをしました。
同時に、子どもたちの教育さえも犠牲にする、自民・公明政治のひどさを実感し、来る総選挙で、何としても厳しい審判を下して、政治の中身を変えなければ!との思いを強くしました。
おまけ・・・ではありませんが、この間要望していた、地震の際のガラス飛散防止の対策が、保育園で実施されたのを見てきました。
保育室の「天窓」を、飛散防止のシールのようなものを貼っていただいてようです。先生方が屋根にあがって作業していただいたとの事で、ありがとうございました。