昨日の午後、町社協のボランティア連絡協議会(ボラ連)の会議があり、参加しました。
和束でもボランティアグループや団体がけっこう数多く活動されていています。
私は、子育てサロンの代表をさせていただくようになってから、ボラ連の活動にも参加しています。
その中で、ボランティア活動の苦労話などを聞かせていただきましたが、地域の中でボランティア活動に対する理解を広げるのに、ずいぶんとご苦労があったようです。
「ボランティアは暇な人がやっている」とか、白い目で見られる事もしばしばあって、初めの頃は、肩身の狭い思いでがんばられたそうです。
日本全体でも、ボランティアが一躍注目を浴びて、認知度が高まったのは、あの阪神淡路大震災での救援ボランティアで、よく「ボランティア元年」などと言われましたが、それまでは、いわゆる「マイナー」な存在でした。
震災以来、災害時だけでなく、さまざまな形でボランティア活動の活躍の場が広がった事は確かだと思います。
ただ、その一方で、本来は行政などが責任を持ってやるべき事を、財政事情の厳しさなどを背景にして、ボランティアやNPOなどを都合よく使っている側面も、特に昨今は強く感じることがあります。
よく町長なども、「これからは行政主体でなく、ボランティアやNPOの力を借りて」などと言われる事がありますが、私はちょっと違うなあと思うのです。単に、お金が浮くとかの発想で、それを「住民との協働」などにすり替えているようにも感じるのです。
そもそもボランティア活動は、自主的なもので、強制でやるものでも、できるものでもありませんし、行政の都合で動かせるものでもありません。行政に求められるのは、ボランティア活動の魅力や意義を広く知らせたり、活動したい人がいつでも参加できる条件整備を進める事だと思います。その上で、行政として協力を求める事を対等の立場の中で要請していく、あくまで行政自身の責任をあいまいにしない姿勢が必要ではないでしょうか。
行政の都合の良いように使うだけでは、ボランティアもなかなか育っていかないと思いますね。
町から社協に委託されている事業を進めるのに、多くのボランティアさんが協力されて、貢献されているわりには、町の活動への評価はあまり高くないというか、関心をもって見ておられないのではないかと感じます。
昨日の会議も、参加者があまり多くなく、なかなかご苦労も多い感じもありますが、一方で、大きなパワーも持っておられます。少しでも、活動の発展のお手伝いをできればと思います。
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