9月1日から、子どもの医療費助成制度が改善されます。通院分はこれまでと変更ありませんが、入院分が、小学校卒業まで助成され、月200円で済むようになります。6月26日の町議会本会議で町から条例提案がされ、可決しました。今回の改定は、府の制度の充実を受けてのものです。子どもの医療費助成制度の充実については、「乳幼児医療費無料化ネットワーク」など、幅広い府民、若いお母さんたちのねばり強い運動が少しずつかちとってきたものです。日本共産党の府会議員団は、これらの運動をいつも応援して、府議会に充実を求める請願が提出されるたびに紹介議員になり、支援してきたんです。ところが、この請願は一度も採択されませんでした。どうしてかと言うと、自民党も公明党も民主党も、共産党以外の政党がいつもよってたかって反対して、否決してしまうからです。それでも府が充実せざるを得なかったのは、それだけ府民の願いが強くて無視できないからなんですね。今回の一歩前進をとりあえず喜びたいと思います。
「その気」になれば、できるみたいです
議会での質疑では、今回の充実を歓迎するとしつつ、府の拡充を受けて、すでにさらなる独自の拡充を進めている町もあるので、和束でもぜひ拡充してほしい、と要望しました。例えば、お隣の宇治田原町では、9月から入院だけでなくて、通院も小学校卒業まで助成されるんです。峠を越えたら、そこでは通院も無料なんです。でも町長は「宇治田原は財政力があるからできる。財政難の和束では今は無理」と、つれない答弁。もう一つ聞きました。「でも、前の拡充の時も、拡充するまでは、無理むりと言ってたけど、相楽全体でやるとなったら、簡単に拡充した。もし、相楽でまたやろうという事になってきたら、その時はそうするという事か?」と質問したんです。すると町長は、「もし、そうなれば、和束だけ取り残される事になれば、国や府と相談して、そうならないようにしていく」と答弁したんです。という事は、「その気に」なればできるという事ではないですか。先にやろうが、後にみんなでやろうが、かかるお金は同じですから、要は、和束だけ先にやる「勇気」がない、みんなでなら・・・という事のようです。一体誰に気を使っているのか知りませんが、その気さえあれば可能という事ははっきりしました。大事な答弁だと思います。まわりをキョロキョロせずに、和束の町づくりの立場からしっかり考えてほしいですね。
「自分たちがやった」と言いたいようです。
さて、私は、とにかく、今回の拡充は賛成という事で、「賛成討論」をしました。私が終わった後、議長が「他にありませんか」と聞くと、しばらく間をおいて、公明党の議員の方が「ハイ」と手をあげられて賛成討論をされました。予定になかったのか、あまりまとまった討論ではなく、結局言いたかったのは、「この拡充は与党がやったんだ」「共産党は反対したんだ」という事みたいでした。でも、さきほども紹介しましたが、府議会では、充実を求める請願にはいつも反対してきたのが、公明党をはじめ共産党以外の政党です。これは動かない事実です。彼らがやったのは、知事がやると言ってから、それに賛成しただけ。もし、子どもの医療費の拡充に賛成なら、なぜ反対してきたのでしょうか。和束でも、ちょうど4年前の3月議会で、200人をこえる署名でもって提出された拡充を求める請願に、公明党の方は反対されて、請願は否決されました。議会の一般質問では、充実すべきと質問されていたのにです。充実を求める声には背を向けておいて、いざ充実が具体化されたら、掌を返すように「自分たちがやった、やった」という、大変、都合の良い話をされる党ですね。
いずれにしても、1日も早く、通院分も無料化されるように、これからもがんばりたいと思います。