こんにちは 岡本しょういです

京都の南部、和束町で日本共産党の町会議員をしています。町や議会などの情報をお知らせしています。

公費による妊婦健診の拡充&有害鳥獣被害対策特別委員会

2008-05-30 16:00:31 | 議会報告&議員活動
 この前の常任委員会の話で、抜けていましたが、公費による妊婦健診の回数が4月から2回から5回へと拡充されました。委員会のときに、福祉課長から報告があったのです。この事については、けっこう以前の一般質問でも取り上げていて、ここ数年も、予算要望の際に、繰り返し要望していました。3月議会の一般質問で取り上げた時に、町長が「相楽でトップクラスの水準にする」と、珍しく気前の良い答弁をしていたので、拡充はされると思っていましたが、結果は5回まで公費で助成するものでした。これまでと倍以上の回数への改善ですから大きな前進には違いありませんので、この点はおおいに評価したいと思っています。
 ただ、厚生労働省は、「望ましい健診回数は14回」としており、本来なら望ましい回数分は公費で保障し、誰もが安心して健診を受けられるようにするのが筋です。国は「望ましい」と言うだけでなく、財政的な保障も含めて、望ましい回数について責任を持つべきですよね。自治体としても、10回以上公費助成しているところもあり、これで十分とせず、さらに回数増をするように、これからも引き続き要求していきたいと思います。
  
 昨日は、有害鳥獣被害対策特別委員会がありました。
昨年つくられた委員会で、今回の「構成変え」で、初めて所属する事になり、副委員長となりました。
 初めてなので、どんな感じなのかと思っていましたが、行政から資料も出ないし、何を議論するのかの柱もはっきりせず、みんな言いたいことを言ってる感じで、何となくまとまりのない印象でした。
 資料もないから、何もしていないのかと思ったら、それなりに、いろいろしているようで、「ちゃんと資料を出してください」と要望。
 いろいろな意見があったけれど、私は、短期的・即応的な対策と中長期的な対策を柱にして取り組むこと、短期的な課題としては、「追い払い隊」やパトロールにしても、常勤で取り組む人や部隊をつくる事、長期的には、この間広報されつつある、サルなどがいつかない地域づくりを進めることに粘り強く取り組む事を、行政に要望しました。
 和束では特にサルの被害がこの10年くらいで深刻な事態になってきていますが、銃器での追い払いや駆除では、限界があり、「いたちごっこ」である事が証明されつつあります。銃器での駆除等もやりつつ、一方で「サルが来にくい、被害を受けにくい地域、環境づくり」を粘り強く進めることが、最近の対策の主流になりつつあります。これらの対策の定着に力を尽くす事が、委員会の大きな役割でもありょうな気がします。
 サルをはじめとする鳥獣被害問題は、もともと自然を破壊し、野生動物の餌場や生活の場を奪ってきた人間の責任でもあります。だからといって、被害を放置できませんが、人間の自然の中でのあり方を、しっかり考えていかなければいけない課題だと思います。

総務厚生常任委員会 午後の部 町長、後期高齢者医療制度をかばう

2008-05-28 11:40:30 | 議会報告&議員活動
 昨日の午後から引き続き委員会。
最初に、府が進めている「税務共同化」について収納対策課長が説明。
「税務の共同化」とは何か。
今は、町が責任を持って府町民税や固定資産税を課税、徴収していますが、それを府と市町村が「広域連合」をつくり、一緒にやってしまおうというもの。
 いろいろ問題ありです。個人情報はどう守るのか、府の計画では、市町村窓口の人員を現在より4割程度まで減らすことになっているけど、そんな事で窓口サービスが後退しないのか、納税者の生活を、福祉などと連携して総合的に支えるきめ細かい行政はできるのか、などなど。
 はっきり言って、「取る側の論理、効率」が優先されて、納税者の生活の観点がない。府は今年度中にも広域連合をつくって、共同化をスタートさせようとしているらしいが、府下でも、「拙速だ」などの声が出ている。でも、和束町はあまり問題意識がないようだ。それを一番感じたのは、納税が困難な人を、福祉課などと連携して支える総合的な行政ができるのか?との私の問いへの町長の答え。税務と福祉は連携していないらしい。それの方が問題だと思うけど。
 この間、税負担が増える中で、払えない人、困難な人が増えている。本当なら、負担を減らす、せめてきめ細かい相談などを強化することが必要だけど、共同化の目的は、容赦なく徴収し、「滞納を減らす」ことのようです。
 もう少し、町として問題点を検討し、慎重に考えるよう要望。

次に「山城人権ネットワーク」について。
これは、これまであった「山城地区市町村連絡協議会」など、南部の市町村が税金を出し合って、解放同盟山城地協に補助金を工面していた団体が「解散」して4月から新しくできた団体。和束町も30万円の分担金を支出。
 4つ聞く。1つ・・・ネットワークの予算で人件費270万円。会長職の宇治市で雇用。会長職の自治体が変われば、また再雇用?なんと不合理な。
2つ・・・会員の事業助成に450万円。解放同盟地協などの主催する集会なども対象になる。講師料とか会場費とか限度額を決めて助成するらしいけど、結局、形を変えただけじゃないの?3つ・・・不祥事で社会的にも問題になっている解放同盟の参加は、税金を原資にしている団体運営にふさわしくないのでは?町長は「山城地協は不祥事を起こしていないから問題ない」と。そういう問題ではないと思うけど。4つ・・・「山連」の多額の繰越金の返還はいつ?6月くらいに70万程度返ってくるらしい。

 関連して「解放新聞」のまとめ買いの件。
18部も買い込んで、各課に回覧しているが、人権課長は「減部する方向」と。で、何部にするの?今朝、電話で確認すると「10部以下に」。要は半分くらいにするとの事。でも、資料としてなら1部で十分じゃないの?もう一押しが必要。

 次に学童保育。利用料の引き下げと嘱託職員の配置など指導員体制の充実を要望。引き下げにあくまで後ろ向きの町長。1万円も利用料をとって、子どもたちを保育する体制は、すべてアルバイトで、資格も問わない。近隣自治体では、3000円~5000円が相場。こんな状態は早く変えないと!

 チャイルドシートの貸し出し状況について聞いた。チャイルドシートが義務になったときに、国が「子育て支援」と言って補助金を出し、町はそれで20台買っている。課長の報告では、平成12年度から19年度の、それぞれの年度の貸し出し実績は、4・2・3・5・1・3・3・5との事。稼働率はかなり悪い。この制度の広報をもっとやるように言い、役場と社協で違う貸し出し規定を統一するように求めた。役場では非課税世帯でないと1人目の子どもは対象にならないけど、社協では制限がない。どちらに行っても同じ扱いにしないと利用希望者にとっては不合理な話だと思うので、改善させたい。

 以上が主に質問した事ですが、他にも、子育て支援センター、保育園(意見箱の設置→置く方向。夏期のお弁当箱を冷房の別室で保管を→検討)、デジタル化問題、災害対策(保育園や福祉センターなどの耐震化、街頭での避難場所等の掲示)年金保険料未納者から国保保険証を取り上げ、短期証明書の発行が可能になった件(取り上げはしないよう要請→しないと回答)などを質問。

 最後に、後期高齢者医療制度について町長に「廃止をとの世論が高まっているが、住民の命と健康を守る自治体の長として、廃止を要請すべき」と聞きました。
が、町長は「国保の財政が大変な中、廃止で制度が元に戻れば、国保税を値上げしなければいけない」と廃止を求める世論を敵視。国保財政は厳しいのは事実だが、それは国が国保への財政をカットしてきたからであって、75歳以上の高齢者のせいではないし、予防の取り組みを怠ってきた町の責任でもある。せっかく国保から75歳以上の高齢者を出して財政が助かってるのに、元に戻すなんてとんでもない・・・お金勘定でしかものを考えない町長の発言には情けない思いがした。
 高齢者を怒らせている、75歳で医療内容を差別する医療のやり方についても、「差別だとの立場はとらない」。じゃあ、何なのか。「これまでも保険は一緒でも、老人保健制度で別枠でやってきた」という。これも根本的に間違い。老人保健制度は、高齢者の命を守り、健康を増進する事を目的に行われてきた制度で、最近は改悪されたけど、負担を低く抑えるなどされてきた。後期高齢者制度は、保険も別にし、受けられる医療も他の世代と差をつけた。しかも悪い方で。それは、法律を変えて、目的を「医療費の適正化」、つまりは医療費の削減を目的にし、命や健康は二の次、三の次にしたからです。そんな事もご存知ないのかな?
 挙句の果てには、「悪い面ばかり取り上げられている。改善、見直しもされようとしている」などと言い、私が街頭で宣伝している事を引き合いに出し、不安をあおっているかのような見当はずれの話をされる。不安を作り出したのは、一体だれ?自民党、公明党、政府でしょう。
 「廃止して元に戻すなら、国保税値上げだ」・・・こんな脅し文句で、これほどの悪法をかばいだてする首長も珍しいのではないかと思うんですが。
 
 6月議会は、6月13日開会予定で、明日は有害鳥獣対策特別委員会、6月4日には国民健康保険運営協議会があります。また、随時、ご報告します。


総務厚生常任委員会 午前の部  「広域連合」の協議に住民は邪魔?

2008-05-27 12:12:14 | 議会報告&議員活動
 今日は午前中から、私が所属する総務厚生常任委員会が開かれ、さきほど休憩になり、いったん戻りました。
 9時半から始まりましたが、町長のあいさつと各担当課からの「説明」だけで、10時40分くらいまでかかり、午前の審議時間はほんのわずか。「説明」とは名ばかりで、予算の執行状況の数字を朗読しているだけ。「朗読でなく、説明をしてほしい」と要望しておきました。
 午前の限られた時間で質問したのが、「3町村の広域連合」について。この間の新聞報道では、来年4月スタートをめざし、9月議会にも関係議案を提案するとの話だったので、そのへんの事を聞く。議員への説明は、6月議会の開会中にできればとの話。議論になったのは、「住民への説明はどうしていくのか?」という点。
私は、これまで非公開の広域連携協議会の公開を求めた。3町村の業務連携協議会は、住民の税金で経費をまかなっているんだから、協議の中身をありのまま公開して当然じゃあないでしょうか。でも町長は公開を拒んでいる。「決まったことをお伝えする」「何でも住民に公開する方が無責任」などと言われる。なぜ?
思わず町長の口から飛び出したのが「秩序が乱れる」「まとまるものも、まとまらん」・・・結局、自分の思い通りに事が運ばなくなるから嫌なようです。「住民代表の議会を重視。議会制民主主義だから」・・・議会は都合の良い「かくれみの」か?議会にも住民にも両方ちゃんと説明したら良いだけではないのか?
 極めつけは「府の未来づくり資金をうけているのに、このままだらだら決めていかなかったら、サギになる」・・・どういう事?府の未来づくり資金は、広域連合を立ち上げる事が条件なの?そんな話聞いた事ない。町長は府に義理立てするために「広域連合」をやろうとしてるのか?と思ってしまいます。
 結局のところ、広域連合の話に、住民は邪魔のようです。住民に協議の中身を公開すると、何かまずい事でもあるのかもしれませんね。・・・と思ってしまいます。住民を邪魔者扱いして、住民のためになる事は、まずないと思うけれど。

 午後は、1時半から再開です。また報告します。

じゅんぺい、初めて釣りをする

2008-05-26 11:41:08 | 子育て奮闘中!
 昨日、大津市南郷町にある「しがけん南郷水産センター」に行きました。
ずいぶん昔に行った事があるところで、大変なつかしい感じでした。
 このセンターは、金魚つりやます釣り、ザリガニ釣り、魚のつかみ取りなど、いろいろ楽しめるところで、じゅんぺいは初めての「釣り」を体験しました。

 500円で20分、小さな釣竿をかしていただいて、金魚釣りに挑戦。1回目は、1匹の成果でしたが、結局3回やって、自身で5匹釣り、みんなで10匹釣れて、家に持ち帰りました。なかなか面白かったようです。
 次に、「ひっかけ」というえさなしで魚をひっかけて釣るのをやってましたが、なかなか難しくて、私がザリガニ釣りをしているところにやってきて、「じゅんちゃんもやるーー」とザリガニ釣りをしてました。これもえさなしで、ひっかけて取るのですが、なんとか1匹をゲット!
 最後に、金魚のつかみ取りをして、冷たい水の中を追い回して、8匹ほどとってきました。
 そんなに人でごったがえしているわけでもなく、十分楽しめました。案外近いので、また行きたいと思っています。この日は時間がなく出来ませんでしたが、ニジマス釣りができて、釣れた魚をその場で炭焼きなどにして食べることもできるんです。今度は、それに挑戦したいと思っています。

6区後援会の連絡会が発足

2008-05-26 11:19:11 | こんにちは、日本共産党です!
 土曜日の夜、城陽市の文化パルクで京都6区の日本共産党後援会の連絡会発足の集いが開かれ、参加しました。京都6区は、衆議院選挙の小選挙区の一つで、宇治市から南山城村までがそれにあたります。この6区で活動する、地域や職場、団体などの党後援会の方々が一堂に会して、府下でも初の連絡会が発足することになりました。
 集いでは、6区の予定候補である、浜田よしゆきさんをはじめ、国会対策委員長の穀田恵二さん、参議院予定候補の成宮まり子さん、元衆議院議員の寺前いわおさんなどがあいさつされました。
 
 浜田さんは、96年、2000年の選挙につづいて、3度目の挑戦。浜田さんは、私が高校生の時に、民主青年同盟に加盟した頃に京都の民青同盟の委員長をされていて、ずいぶん昔から、いろいろとお世話になっていました。あの頃から、理論に強くて、わかりやすい話をする人でした。小選挙区での勝利は並大抵ではないけれど、ぜひ国会で活躍してほしいし、即戦力間違いなし!の人です。
 寺前さんの話を久しぶりにお聞きしましたが、力強くて、ユーモアのある語り口は健在でした。年をとられても政治を変えたいとの情熱が衰えを見せない寺前さんの姿には、本当に脱帽し、励まされる思いでした。
 6区は、民主党が強い地域でもありますが、何があってもぶれない日本共産党を伸ばして、国民の声がさらに政治を動かす状況を広げたいと思います。

※浜田ゆしゆきさんのブログをぜひご覧下さいね。

はじめての日直

2008-05-20 14:50:37 | 子育て奮闘中!
 昨日、じゅんぺいは、はじめて日直を経験した。
前日から、いやもっと前から「日直いやや。やりたくない。恥ずかしい」などとごねていた。そして前日に「休みたい」と言う。「休んでも、次の日にまわさはるだけやし、結局しなあかんと思うよ」の言葉に、ちょっと観念したのか、「早く終わりたい」に変更。
 ・・・で、日直当日。夕方、学童保育に迎えに行くと「日直、面白かった」と笑顔。それは良かったね~としか言いようがありませんが、本人には、日直が面白いものだとわかるまでは、大変どきどきだったのでしょう。
 とにかく、ご苦労様でした。日直が気に入って、本当に良かったね。

くみ取り手数料の値上げ

2008-05-19 11:08:23 | 議会報告&議員活動
 少し前の話ですが、5月12日に開かれた、広域事務組合議会し尿くみ取り手数料特別委員会(委員長・山口勝己和束町議)で、手数料を1割値上げする議案が、日本共産党の3議員(青山まり子南山城村議、酒井弘一木津川市儀、坪井久行正精華町議)以外の賛成多数で可決されました。正式には、26日の臨時議会で採決されますが、特別委員会は組合議員全員で構成されているそうなので、可決される見通しです。
 1割値上げを具体的に言うと、現在10リットル当り100円を110円にすると言う事です。「なんだ、10円か」と思われるかもしれませんが、例えば、現在月2000円の場合は2200円になり、年間だと2400円の値上げになり、5000円の場合は月5500円で、年間6000円の値上げになります。1月分以上の負担増となり、10円値上げといっても馬鹿にできません。
 この値上げ話は、昨年11月頃に事務組合から提案されたそうですが、住民生活に影響するとして、継続審議になり、この間、4回の特別委員会が開かれ、検討されてきたらしい。この間、増税や物価高が相次ぐ中、さすがに即決は出来なかったようです。でも、先日、議論に参加していた党議員から話をお聞きする機会がありましたが、活発な議論はあまりなかったようです。住民生活への影響というなら、昨年の秋頃よりも、ますます生活は厳しくなっているのだから、本来なら値上げはすべきではないと思いますが・・・。なぜ、党議員以外の議員の方は賛成されたのでしょうか?賛成討論をされた木津川市議は「住民にはくみ取り以外にも、合併浄化槽など選択肢はある」と言われたそうですが、そんな事ははじめからわかっている事だし、「値上げが嫌なら、くみ取りをやめれば良い」とでも言われるのでしょうか。あまりに他人事のような言い分であり、腹が立ちます。
 し尿処理の経費は、日常的な必要経費であり、「調整」は困難です。これだけ生活が圧迫されている中であり、行政にも議会にも、もう少し考えてもらいたいものです。先日、事務組合に問い合わせたところ、和束町の値上げによる影響額は、今年度で言えば、83万4500円と試算できると回答がありました。これは半年分での計算ですが、年間にしても170万程度です。値上げしなければ対応できない金額では決してありません。
 26日の臨時議会で「追認」されたとしても、町にはまだできる事はあり、6月議会でおおいに追及し、対策を求めていきたいと思います。

5年目の子育てサロン

2008-05-14 15:29:34 | 子育て安心の町に
 昨日、子育てサロンのスタッフ会議をして、昨年度のとりくみのまとめと今年度の取り組みについて話し合いました。
 子育てサロンは、「独りぼっちの親子をなくそう」「ホッと一息つける場所を」と2004年から本格的にスタートし、今年で5年目を迎えました。
 昨年度の参加者をまとめると、大人がのべ307人、子どもがのべ354人、親子でのべ661人が参加してくれました。実数にすると、一度でも参加してくれたお母さんが30人、子どもが40人でした。1年目は、実数で12組だったので、ずいぶん定着したんだなあと感慨深い感じです。
 私は、子どもたちと遊ぶのが大好きなので、スタッフと言っても、子どもたちと遊んで、楽しんでいるようなものですが、参加されるお母さんたちにとっては、私が思っている以上に、サロンの存在は大きいみたいです。以前、町外から嫁いでこられた、あるお母さんが、知り合いもなくひきこもっていた時にサロンを知って、友達も出来て本当に良かったと話しておられた事が、今も印象深く記憶に残っています。
 今年も、お母さんたち、子どもたちが、少しでもホッとできる、いっぱい遊べる場所として、子育てサロンを広げていきたいと思います。

母の日

2008-05-12 10:59:52 | Weblog
 昨日は「母の日」でしたね。
私の母親は、私が小学校6年生の終わりごろに亡くなったので、もう28年にもなります。42歳でしたので、もし生きていたら、ちょうど70歳でした。
 母は、私を出産してから病気を患い、よく入院していて、家にいない時期がよくありました。特に、小学校にあがる前の幼児期に長期に入院していた事があり、父親の知人宅に預けられたり、富山からおじいちゃんが家に来られて、しばらく面倒を見てもらったりしていた事を、なんとなく憶えています。幼稚園の運動会の時も、入院はしていませんでしたが、走ったりするのが無理だったので、親子競技に園長先生が代わりに走っていただいたのを憶えています。
 母が通院していた第二日赤病院に、一緒について行った事もあり、当時は地下鉄もなかったので、近鉄電車とバスを乗り継いで行きました。お出かけ気分で喜んでいて、病院でも待合いで遊んでばかりで、当時の看護婦さんに相手をしてもらったりしてました。
 小学生の時は、少し安定していたのか、あまり入院もなく、一緒にいる時間が多かったように思います。亡くなってからの時間の方がはるかに長くなってしまったので、母との思い出がなかなか思い出せないのですが、病気がちでしたが、けっこう度胸のある方だった印象がありますね。
 母の死は、けっこう突然でした。私が急に熱を出して寝込んで(いま考えると、高熱が何日も続いたので、インフルエンザだったのかも)、しばらくして母にうつってしまい、母もダウンしてしまいました。母の病気は難病のような感じで、難しい病名でしたが、風邪をひいたりするのは厳禁だというのを何となく聞いて知っていました。私の風邪が感染して重篤になったのですが、ある日の夜中に救急車が来て、日赤まで運ばれました。私は寝ていて気がつかず、朝起きたら誰もいません。
その日に、病院に行きましたが、危篤状態で集中治療室に入っていたので、会えませんでした。夕方に、少し持ち直したとの話があって、一度帰宅。でも翌朝に亡くなりました。私が風邪をひいてから1週間くらいの事でしたので、あっという間でした。
 不思議に涙ひとつ出ず、通夜だったか葬儀の終了後だったか忘れましたが、父親が号泣していたのを、何か他人事のように見ていたのを、今もよく憶えています。母親の死を、どう受け止めてよいか混乱していたのかも知れませんね。
 あれから28年。年月がたつにつれて、母のいない状態に「なれて」いた感じでしたが、結婚した時や、子どもが生まれてからは、何となく母親が生きていてくれたらなあ、と感じる事がけっこうありますね。子どもの相手をしてもらえる・・との都合の良い思いも少し・・いやだいぶんありますが
 でも、母が私を産んでくれたおかげで、私も存在し、大切なパートナーと出会い、子どもにも出会えた事には、本当に感謝しています。
「お母さん、ありがとうございました」

あるおばあちゃんの話

2008-05-10 09:14:48 | 小さくても輝く和束町に!
 昨日、新聞の集金に回っていた時に、あるおばあちゃんから、こんな話をお聞きしました。
 「最近、お身体の調子はどうですか?」と声をかけると、「あんまり良くないんです。ちょっと血圧が高くなって」と言われ、「今日も午前中に南医院さんに行ってきました。前は山城病院やったんやけど、遠いので」とのお話。そして、「南医院さんまで、どうやって行ったはるんですか?」と聞くと、「手押し車押して、歩いて行ってます」と。このおばあちゃん、もう80歳をこえておられているし、自宅から医院まで、かなり距離があるので、思わず「歩いてですか?」と聞き返してしまいました。
 おばあちゃんの話では、今はお茶の時期で、家族の方も朝から大変忙しくて、なかなか送迎ができる状況でないので、と。「暑い日とかは、途中の日陰で休み休み行ってます。なかなか着きませんわ」と笑いながら行っておられましたが、本当に大変なことだと思いました。
 和束では、高齢化が進む中で、同じようなケースのお年寄りが増えているんではないだろうか。送迎サービスの充実や、コミュ二ティバスなどの整備の必要性をあらためて強く感じました。