こんにちは 岡本しょういです

京都の南部、和束町で日本共産党の町会議員をしています。町や議会などの情報をお知らせしています。

9月議会閉会

2009-09-29 21:34:31 | 議会報告&議員活動

 9月議会が28日に終わりました。

とりあえず、28日の本会議2日目の様子をご報告します。

この日の主な議題は・・・

①補正予算の審議

②意見書の審議、採決

の2つくらいでした。

9月議会の補正の中心は、麻生政権時代の「臨時交付金」の具体化でした。定額給付金が個人への「バラマキ」とすれば、臨時交付金は自治体への「バラマキ」と言えるもので、自公政権の「最後のあがき」とも言えるような大盤振る舞いです。

昨年度の政府予算2次補正に続いて、2回目の臨時交付金で、今回だけで1億5000万円以上、前回分を含めると何と3億円を超えるバラマキだったんです。

選挙目当てのバラマキが実態とは言え、くれる予算は有効に使って、少しでもまちづくりに生かす必要があるのですが、ほとんどがハード面への投資に使われて、住民の暮らしへの支援という点では、かなり不十分な内容でした。

どんな事に予算化されたかと言うと・・・

①公共施設の耐震診断調査 1341万9000円
・対象は、役場庁舎、保育園、福祉センター、人権ふれあいセンター、国保診療所

②「山の家」設備等の改修 911万7000円
・浴場、トイレの改修

③運動公園施設改修 7233万2000円
・「休憩所」の改修(トイレも含む)、テニスコートの改修、子ども用遊具の設置、駐車場の整備など

④公園遊具設置 500万円
・小学校下のバスロータリーの「山村広場」内の遊具取り換え

⑤農道整備 500万円

⑥「命の里」事業(農業用水路整備) 560万円

⑦湯船森林公園施設改修 790万9000円
・園内遊具、水車小屋など

⑧三国林道舗装改良 4960万円

⑨町道維持修繕 1120万円

⑩微量製茶機械(3キロ)購入 270万円

⑪町道新設・拡幅 3490万円
・東部じんかい関係で、下島・銭司線のつけかえに1380万など

⑫災害対策備品 130万円
・テント、備蓄用コンテナなど

・・・と、まあこんな感じなのですが。見事にと言ってよいほど、ハード面ばかり。

井手町や南山城村では、臨時交付金を活用して、子どもの医療費助成を、一気に中学生まで拡充したり、宇治田原では、小中学校の空調整備や学校図書館司書の配置などされていて、ソフト面での充実にも役立てられているのですが、町長は「経常経費につながるものは盛り込まない」方針で、結局、一時的な投資だけで済むハードに偏ったみたいです。今年度内に使い切らないといけないという臨時交付金の性格上、仕方がない面もあるのですが、もう少し検討してほしかったですね。

特に、子どもの医療費助成の拡充を行うには大きなチャンスでした。
経常経費になると言っても、和束の場合、中学生まで広げても年間700万円ほどの追加ですし、小学生までだと400数十万円ほどで可能なんです。臨時交付金を使えば、今年度の分は、まるまるペイできるし、来年度以降は確かに独自の予算が必要ですけど、年間400万から700万円程度の予算増は十分できる範囲です。小学生、中学生の数も今後減る一方ということもあり、予算としては増える心配はあまりないのも実態です。

それに・・・

20年度決算では、一般会計だけで約7500万円の黒字で、そのうち6000万円ほど「貯金」。その1割ほどで中学生までの助成も可能だし、せめて小学生までの助成は十分できるのです。

経常経費というのは、「必要な経費」ということです。

私は、子どもの医療費助成の拡充のための予算は、少子化が急速に進む今の和束には「必要な経費」だと思うんですが、町はそう思っていないようです。

 

実際に質疑で取り上げたのは、学童保育の充実で、特に懸案の協力金の引き下げの問題です。

6月議会で、ようやく町長が「負担軽減を行う」と表明し、7月に申し入れを行った時には、「やるならば、早い方が良い」とまで言われていたので、9月議会の補正で反映されるのか、と期待もしていたのですが、結局なし。

16日の決算委員会での質疑で、課長に「いつから引き下げを行うのか?」と質問したんですが、「答えられない」と答弁拒否。どういうつもりかと後で聞くと、「町長からは来年度に向けてとは聞いているが、いつからとは聞いてない。具体的な時期も町長から指示がないと決められない」とのこと。

仕方がないので、町長に時期を明確にするよう求めたんですが・・・。

課長が言うように、協力金だけでなく、定員の見直しも含め必要であり、それを行う期間は必要ではないか、などと今年度の引き下げは事実上困難といった答弁。

えええーーーーーっ!全然話が違うじゃないの!

7月の時には、来年度からという課長の答弁を、「何であんなこと言ってるんかな」という受けとめで、それで「やるなら、早い方が良い」という話になったんだけど。

それに、定員の見直しが必要なんていまさらよく言えたものです。
定員の見直しが必要ではないか、と前から指摘してきたのに、今までは全然だったではないか。それを今頃持ち出して引き下げを先送りする理由にするのは、あまりに都合が良すぎるし、おかしな話です。

そもそも定員の問題と、協力金の問題は別問題です。

引き下げた協力金の条件で、運営費を計算して、府に申請すれば良いことであり、申請ができなくても、不足分を町が補てんすれば済むことです。

町長にも担当課にも、他の自治体よりも2~3倍もの負担を強いている実態をただちに改善しようとの構えがない表れだと思います。昨年の署名での利用者、住民の切実な思いをどう受けとめているのかが本当に問われます。

何よりも、町長が「負担軽減が必要」と表明し、「早い方が良い」とまで言っている問題が、なぜこんなに遅遅として進まないのか、すごく疑問です。

機敏に引き下げが行われれば、利用者の方はほんとに喜ばれるし、そういう事にこそ行政の仕事の醍醐味があると思うんですけれど。

でも、まだ来年度からとははっきり言わせてないので、一刻も早く引き下げるよう、ねちっこくまだまだいきたいと思っています。やれやれ・・・。

 

他には、結局、新型インフルエンザ対策で、ワクチン接種への公費補助の要求と、対策の現状を確認するだけで質疑が切られてしまいました。

時間はたっぷりあるのだから、質問の意思を示している以上は、時間を保障してほしいものです。また、中途半端に議論を切らないでほしいとも思っています。いつ質疑が切られるかわからない感じでは、十分な審議ができません。

和束の議会では、1つの問題に何回とか、1人につき何回とか、いろいろと質疑に制限をつけたがる傾向があるんですが、議事をスムーズに進めるということも大事なのかもしれませんが、一番大事なのはとことん審議することであり、そのための時間は保障することが基本だと思います。いくら議事がスムーズに「粛々と」進んだとしても、審議が十分にされなければ議会の役割が果たせません。

一般質問も、「議事をスムーズに」という面が優先されて、答弁込みで1時間以内に制限されましたが、町長などの長い答弁で、質問者の時間が大幅に制約されて、十分な議論ができないような弊害が実際起こっています。これでは、行政をチェックすべき議会の役割から見れば、本末転倒です。

いま各地の議会では、審議を活発化し、深められるようにと、様々な改善の取り組みが進められています。和束でも、少しでも改善されるよう求めていきたいと思っています。

余談が長くなり、すみません。

意見書は、今回2つ提案しました。

1つは、「地上デジタル放送への完全移行、アナログ停波の延期を求める意見書」で、もう1つは、「高速道路無料化の撤回を求める意見書」です。

「地デジ」問題への疑問やご意見を、最近、よく耳にします。
「いったい、どうなってるのか?」と。とにかく、住民のみなさんは、情報を知りたがっているし、町は経過も含めて、情報は随時公開して、説明を尽くすべきですね。

同時に、あと1年10か月で、アナログ放送が打ち切られるなんてスケジュールは、あまりに無謀です、今となっては。和束なんか、まさにこれからですから。
みんなの準備が整うまで、打ち切りは延期してほしい、ということで意見書を提案したんですが、他の議員のみなさん、質問も討論もなく、全員反対で、否決。

民主党が打ち出している高速道路無料化には、総選挙の際にも、疑問の声を多く聞きましたし、実際、世論は反対が多数です。無料化で、バスなどの公共交通の衰退や崩壊が懸念されているのも大きな心配だし、高速道路無料化より、バスを便利にしてほしい、負担を減らしてほしい、が和束の実態ではないか、ということで意見書を提案したんですが、これもみなさん反対で否決。

反対討論には2人が立たれて、「自民党も無料化を目指していた。経済活性化にもなる。電気自動車などの普及で環境への影響も少ないのでは」という主張と、全体的には民主党の政策や無料化への疑問を投げかけつつ、「時期早尚」という主張。

明確な賛成・反対は別にして、「時期早尚」という言い方は、ちょうど1年前に麻生政権が生まれた時も「まだ政権ができたばかりだから時期早尚」と使われましたが、ある意味、都合の良い言葉にも思えますね。

 

ちょっと、長くなってしまったので、終わります。

まだいろいろあるのですが、また機会があれば書きたいと思います。


シルバーウィーク

2009-09-23 21:45:01 | Weblog

この間、ずいぶんとんでしまいました。

すみません。

9月9日から、9月議会がはじまって、15,16日には決算委員会も終わり、28日の本会議を残すのみとなっています。議会のことでは、いろいろと報告したいことはありますが、28日が終わってからにしたいと思います。

 

久しぶりの今日は、いわゆる「シルバーウィーク」の話題をいくつかだけ。

シルバーウィークって、はじめ何のことかわからなかったんですが、今年の21日が敬老の日であることのひっかけなんですね。今年は急に5連休と、「秋のゴールデンウィーク」みたいになってましたが、みなさんは、どうお過ごしでしたでしょうか。遅い夏休みをこのウィークで・・・という人も多かったらしいですが、私はシルバーウィークが何の事かも最近まで知らなかったくらいですので、別になんてことのない感じでした。

そんな中で、2つほどの話題をご紹介・・。

1つは、19日にありました、町・社協・商工会共催の「敬老・福祉の集い」で、子育てサロンが感謝状をいただいたこと。

社協のボランティア活動などで5年以上活動しているグループなどが毎年表彰を受けているんですが、子育てサロンの活動も今年6年目を迎えたということで、感謝状をいただくことになり、私が代表していただきました。

Ⅰさんの、あるお母さんへの思いからはじまった子育てサロン。

1年目は、3~5組程度の小さな集まりだったサロンが、少しずつ輪を広げて5年の歩みを記すことができたのは、サロンを支えていただいたスタッフのみなさんのがんばりと、何よりもサロンに足をはこんでくれたお母さんたち、子どもたちのおかげ。

いただいた感謝状は、まさにそんなみんなへの感謝状です。

本当に、ありがとうございます!

これからも、ボチボチ、マイペースでいきたいと思います。

 

2つめは、「きのこの森」パート2。

5月の連休のときに行った、若狭湾をのぞむ高浜の近く、おおい町という町にある「きのこの森」に昨日、再度行ってきました

どうしてかというと、前に行った時に敷地内にある陶芸の施設で陶器づくりの体験をしたんですが、出来上がった作品をもらいに行ってきたんです。

5月は、京都市内の八瀬・大原から朽木村を経て行く「鯖街道」を通ったのですが、昨日は、宇治田原から大津瀬田、浜大津に抜け、国道161号線を北上し、今津から小浜へ抜けるルートで行ってみました。

これが、以外に時間がかかり、家を10時40分くらいに出たんですが、到着が2時半くらいになってました。
それでも5時の終了時間まで、広い芝生の広場で遊んだり、ここの目玉施設である、とってもながーーーーーーーいすべり台、いわゆるスライダーってやつですが、前回同様に堪能しました。この「きのこの森」は、入場料金が大人200円、子ども100円でとてもお手軽で、スライダーも滑るための「おしり敷き」を100円で借りれば滑り放題など、なかなかお得なところで、おすすめですよ。

ということで、作品も無事いただきました。

私が作ったのは、こんな感じのものです。

なんか、変なというか、いまいちーーーーって感じではありますが、いろいろ使いたいと思います。

「シルバーウィーク」もあっという間に終わり、明日から通常モード。

28日の議会最終日に向けて、準備をしっかりしたいと思います。


9月議会

2009-09-07 12:44:13 | 議会報告&議員活動

 総選挙から早や1週間。

本当にこの1週間は早く感じました。

いよいよ新しい政権が現実のものになろうとしていますが、この間、宣伝したり対話をしたりする中で、「建設的野党」としての、日本共産党の役割がとても大事だと感じています。

特に、「良い事には協力し、国民のくらしを1歩でも2歩でも前進させる」という立場と運動がとても大切になっています。

とにかく、この間の自公政権の暮らし切り捨てがあまりにひどかったので、まず切り捨てられたり、後退したものを元に戻すことが大事です。

労働者派遣法の改正や、後期高齢者医療制度の廃止、障害者自立支援法の廃止、生活保護母子加算の復活などが当面急がれますが、これらは民主党や新政権まかせではダメで、これまで以上に声をあげていくことが必要なんです。

と言うのは、自公政権を退場させて、政権交代となりましたが、いわゆる「旧与党」勢力からの「現状を変えるな」との様々な形での圧力がすでにかけられてきているのです。

その具体的なあらわれが、後期高齢者医療制度の廃止問題です。

この制度は、75歳になったら、高齢者ばかりの保険に囲い込まれて、差別的な扱いを受ける、まさに「姥捨て山」で、世界にも例のない、ひどい制度です。こんな制度はそもそも作るべきではなかったし、廃止するしかありません。

共産党は、はじめから反対してきましたし、一貫して廃止せよと要求して、運動してきました。実際に制度が始まる中で、矛盾が広がり、この制度を必要だとしていた民主党や社民党なども態度を変えて、総選挙では廃止を掲げて選挙をたたかいました。

廃止を掲げた政党が多数を占めたわけですから、速やかに廃止して、安心できる医療制度への1歩を踏み出すことが何よりも必要になっています。

 

ところが!

9月5日に開かれた、京都府後期高齢者医療広域連合議会で、「後期高齢者医療制度の堅持及び改善に関する決議」が賛成19、反対8、棄権1の賛成多数で採択されたんです。

決議では「当初は、高齢者の心情に配慮していない面があった・・制度に対する説明が不十分であったことなどにより・・・強い反発を招いた」と、自公政権が言い古した言い訳をまたも持ち出し、「高齢者に・・配慮し、様々な改善策を実施・・広報・周知に努め・・・ようやく制度が軌道に乗り、定着しつつある」などと述べている。

その上で、廃止を掲げる民主党が政権を担当する事になったことに触れ、「廃止された場合、老人保健制度が抱えていた問題の解決を遠ざけ、制度の度重なる大幅な見直しにより高齢者や・・現場に大きな混乱が生じる」「保険料の下がった方の負担が再び上がるなどの問題を発生させ、高齢者の不安を増大させ、高齢者の安定的な医療の確保を困難にする」として、堅持を求める内容になっている。

 

ほんと、あきれますね。

この制度で、どれだけの方が苦しんでおられるか、怒っておられるか、さっぱり理解していない・・・だから選挙で審判を受けたのに。

「度重なる制度の大幅見直し」を余議なくされたのも、まさに自公政権の責任です。自分たちで作った混乱を理由にし、自分たちが与えた高齢者の不安を逆手にとって制度の堅持を求める・・・こんな恥知らずの決議を提案する議員も議員だけど、それを採択してしまう議会にも呆れるというか、本当に恥ずかしいと思います。

広域連合議会が、府民の思いを反映していない証拠ですね。

こんな動きが、全国でやられているのかどうかは、まだ知りませんが、新しい政権がどう対応するのか、まさにこれからが大事だし、国民の立場で実行させる、国民の声や運動こそがカギを握っていることを実感しています。

 

ちょっと長くなってしまいました。

本題は、9月議会でした。

9月議会が9日から始まります。

9日に一般質問(私もふくめ3人)や請願の審議などがあり、15~16日の2日間で、08年度の決算審議、28日が本会議2日目との予定です。

一般質問では

1.「地デジ難民」を生まないために
(1)共聴組合やくに丸投げ、個人責任でなく、「地デジ難民」を生まないために、町行政が最後まで責任を持って対応することが基本と考えるが、町長の考えは?

(2)「地デジ対策」の現状や経過、今後検討している方向性などの住民への情報提供を。説明会の開催や町としての相談窓口の設置が必要ではないか。

(3)政府に対して、アナログ停波時期の延期要請を。

2.命と健康を守るために
(1)子どもの医療費助成制度の拡充を

(2)ヒブワクチン予防接種並びに、肺炎球菌ワクチン予防接種に対する公費助成を

3.コミュニティバスの実現へ、本腰入れたとりくみを
(1)高齢化が進む地域の現状からも、公共交通の充実はますます重要課題と考える。3期目任期において、町長は公共交通の充実へどう取り組む方針か。

(2)コミュニティバスの実現に向けた具体的な方向性の提示を。

について質問します。

意見書の提案も2つ予定しています。

「地上波デジタル放送の完全実施とアナログ停波の期限延期を求める意見書」と「高速道路の無料化の撤回を求める意見書」です。

 

自公政権の退場と新しい政権のスタートという、大きな節目の中での議会です。

和束の議会でも、住民のくらしを守る取り組みを1歩でも2歩でも進めるために頑張りたいと思います。

みなさんのご意見やご要望、ご質問など、ぜひお気軽にお寄せくださいね。

コメントでもけっこうですし、jun-727@orange.plala.or.jpへのメールでもお待ちしています。

 

最後に、ささやかですが、要望が実ったことを紹介。

この写真は、学童保育や教育委員会のある体験交流センターに向かう坂道を上ったところで、ここに安全確認のためのミラーが設置されました。

教育委員会の関係車両や学童の保護者の送迎などで、時間帯によっては車の出入りも多く、学童の子どもたちが上ってくる道でもあるので、ミラーの設置を旧教育委員会の時から要望していたんです。昨年度中に設置するとのお話だったんですが、なかなか設置されず、この間も要望していました。

 


総選挙を終えて・・・新しい政治への1歩と新しい「宿題」

2009-09-02 11:12:47 | こんにちは、日本共産党です!

総選挙が終わりましたね。

結果はご存知のとおりですが、民主の圧勝。

日本共産党は、全体的に比例票を増やす中で、現有9議席を確保しました。

和束では、比例で256票、浜田さんに209票。なかなか難しい情勢の中で、日本共産党を支持いただいた皆さんには、心から感謝したいと思います。

日本共産党の躍進で・・・とは残念ながらいきませんでしたが、自公政権を終わらせた意味は、本当に大きいと思います。とにかく、ここをクリアしなければ政治を変える1歩を踏み出せない状況でしたから、まずは1歩踏み出せた!って感じですね。

この大きな1歩を、2歩、3歩と着実に前に足を踏み出していけるかどうかは、まさにこれからです。

昨日のあるテレビ番組で、民主圧勝に対する街頭でのシール投票があったんですが、100人のうち、妥当が49人、不安が51人でした。民主党に入れたという人でも不安を選んでいたのですが、ここに今回の有権者の思いが表れてますよね。

民主党を積極的に支持しているわけでもない、

民主党の政策が必ずしも良いとも思っていない、

はっきり言って、うさんくさいとも思っている、

でも!

とにかく自公政権はダメだし、終わらせたい・・・・

こんな思いで民主党に投票した有権者が多かったようです。

この思いの裏には、「国民を裏切ったら、次はないよ!」という

主権者の強いメッセージが込められていると感じました。

今回の政権交代は、有権者・国民が、主権者としての自らの力というか、国民の声、選択で政治を変えられる、という自信を深めたんではないでしょうか。

いろいろな意味で、歴史に残る、今後につながる総選挙となりました。

 

同時に、新たな課題というか、新しい「宿題」(積み残しというべきか?)を渡された選挙でもありました。

2年前の参議院選挙に続いて、今回の総選挙でも、有権者・国民の「変えてほしい」との思いの多くが、いろいろな複雑な感情はありつつも、民主党に託され、日本共産党の躍進をかちとることはできませんでした。

全体としては、比例票を増やしましたが、和束では、2年前の参院選挙、4年前の総選挙よりも、それぞれ42票、53票減らす結果になりました。

投票日翌日に発表された「総選挙の結果について」との、党中央委員会常任幹部会の声明の中に、

「党の働きかけが弱いところでは、これまでの党の支持層にもそれ(民主党への支持の大きな流れ)は及び、日本共産党の前進をはばむ大きな圧力となったことも事実」

というくだりがあるんですが、まさにそうだったと思います。

共産党には風は吹かないし、やった分しか結果はでないことを、あらためて実感しました。

とは言え、やはり少し気持ちが落ち気味になったことも事実ですが、投票日の翌日、いつも通りに街頭に立ってしゃべりながら感じたのは、有権者・国民の思いをちゃんと共有しないといけないということ。多くの方は、自公政権を終わらせたことを喜び、不安も持ちつつ、これからの政治がどう変わっていくかに注目しています。ここに遅れをとってはいけないし、「建設的野党」としての日本共産党の役割を果たしていかなければいけないですね。

来年4月には知事選挙、7月には参院選挙が待っています。

来年こそは、日本共産党の躍進をかちとって、新しい政治の2歩目、3歩目を踏み出せるようにしたいと思います。