バタバタしているうちに、久しぶりの投稿になってしまいました。
もう間もなく4月ですが、最近、ちょっと寒いというか、冷たい感じですね。
3月議会が25日に閉会しました。
3月議会がどうだったかを書くと、ながーくなってしまうので、その事は、後日発行する「和束民報」で報告したいと思います。
あえて3月議会での「成果」をあげるとすると・・・
1つは、福祉センターの改修。国の2次補正関係で財源がついたものですが、具体的にどう改修されるのかはありますが、子育てサロンなどでよく使わせていただいている立場からも、少しでも改善される事は良かったと思います。
2つ目は、「解放新聞」の「まとめ買い」をやめさせた事。以前は公費で18部も買い込んで、それを役場各課の全職員に回覧されていたんです。一運動団体の機関紙を特別扱いする事はおかしいし、個人で購読するのは自由だけど、税金で買い込むのはやめるべきと、この間追及していたもので、今年度は10部に減って、来年度は他紙と同様に1部のみになりました。これだけで年間7~8万円してたから、良かったと思います。
3つ目は、学童保育の部屋がもう一つ増えて、広くなる事。今の部屋の隣の部屋を開放して使用する事になりました。実際どんな感じになるかは確認したいと思いますが、一応前進かな?一番切実な協力金の引き下げ等は今回も実現できなかったのが残念ですが、再度チャレンジです。
さて、閉会した25日は、本会議の2日目で、主にはいろいろな条例の改定が議題になったんですが、その日の議論の中で特徴的な事を紹介しておきます。
介護保険条例が改定になって、65歳以上のお年寄りの保険料が値上げが決められました。これまでは、基準額の月額4660円でしたが、4月から月額5175円になります。月額515円の値上げは府内最大の値上げで、府内で一番高額になりました。5000円を超えるのも府内初です。
今回は、保険料の段階が9段階になり、保険料率も一定細分化されました。これは私も繰り返し要望してきた事なので、一定の評価はしつつも、基準額が値上げされると低所得者にはさらに負担増になる事から、値上げに反対しました。
そして、①なぜ和束の保険料が異常に高額になるのかを真剣に分析・検討し②保険料を抑制する上で大事な、高齢者施策や介護予防事業を充実し③それを支える保健師などの人材を確保する事を強く要求しました。
私以外の議員は何も質疑も討論もなく、賛成されました。
「雇用対策の強化を求める意見書」を提案しました。
3月末で40万人以上とも言われる非正規労働者が失職すると言われる中、今までになく雇用不安が拡大しているだけに、大事な問題と思うのですが、他の議員の反対で否決になりました。
意見書の提案に対して、井上議員と竹内議員が私に質問されたのですが、ちょっと紹介しておきます。
井上議員は、
①労働者派遣法の改正は、政府与党も検討している。
②「現行法の厳守」をうたっているのは、法改正の立場と矛盾するんではないか。
③「内部留保」は、企業の設備投資や経営赤字の穴埋めに使うものであり、労働者の雇用のためのものではないのではないか。
といった事を主に聞かれました。
私は、国民の運動や世論に押されて、政府与党が労働者派遣法の改正を言いだし、検討している時だからこそ、声をあげていく事が重要である事。
現行法の厳守は、現行法を肯定していると言う事ではない。現行法自身さえも守られておらず、違法に解雇されている状況がある中で、法改正の以前にも、法を厳守させる事で、雇用を守るケースもある事。
この間の内部留保は、非正規労働者を都合よく使ってため込んできたものであり、こういう時にこそ、雇用を守るために活用すべき。それは政府も言及している。
などを「答弁」しました。
井上議員が言われる事は、政府与党や経済団体などがよく使う「言い分」で、労働者の雇用を守る立場とも、私の考えとも相いれませんが、立場や考えの違いはあって当然でもありますし、まだ、まともな議論ができたと思います。
続いて、竹内議員が質問され、こんな事を聞かれました。
つまり、雇用状況が危機である事は確かですが、それを改善させるために政府与党は多額の予算を計上して努力している、その関連で、緊急雇用創出のための予算が町にも配分され、来年度の町予算にも盛り込まれている。
しかし、岡本議員は、そういう雇用対策が盛り込まれた町予算に反対して、そんな事は必要ないと反対された。それなのに、雇用問題での意見書を提案するのは矛盾するのではないか、と。
要するに、「雇用対策の予算が盛り込まれている町予算に反対したくせに、雇用対策の強化を求める意見書を提案するのは、おかどちがい」と言う事らしい。
私は、質問を聞きながら、「またか」と思いました。
「予算に反対した共産党は、無責任だ」「予算に反対した共産党に実績、成果はない」・・・・2年前の地方選挙の時、公明党は、全国各地でこんな宣伝を行い、和束の選挙でも、さんざん言われてました。
でも、これはまさに「天に唾する」なんです。
公明党は、今でこそ国政与党ですが、かつては野党でしたし、その際には、予算にも反対していました。今の公明党の論法からすれば、「無責任」で「実績なし」になります。
でも、実際は、予算に反対していた時でも、自分たちが主張していた事などが予算に盛り込まれていたら、「公明党の実績だ」と宣伝しているのです。
自分の言っている事がいかに矛盾しているか、ちょっと考えればわかる事です。
そもそも予算に対する判断や評価というのは、様々な施策を総合的に判断して決めるものです。予算の中には、必要な部分、評価できる部分も当然ながらあります。一方で、不必要な部分、評価できない部分、改善すべき部分もあります。それらを総合的に見て、賛否を決めるものです。
「賛成しなければ無責任」となれば、賛成しか選択肢がなく、議会で採決を行う意味もなくしてしまうのではないでしょうか。「賛成しか認めない」みたいになれば、戦前の大政翼賛会と一緒です。
その事に対する私の「答弁」には、特に「反論」もありませんでしたが、このような話は、これきりにしてほしいものです。
竹内議員は、井上議員同様に、「法改正に政府与党も努力しているところ」と言われた上で、「もう少し様子を見たらよい」とも言われました。
これは、今の政府与党の立場や考え方、今の雇用問題への認識がよく表れているなあと感じました。
この3月末でもって、職を失う人が未曾有の規模で生まれようとしているのに、「様子を見る」とはどういう事かと。そんな呑気な状況ではないと思うのですが。
何はともあれ、こんな質疑があったわけですが、意見書は否決され、今回も、国に声をあげる事はできませんでした。
・・・結局、ながーくなってしまいました。
今回の議会でも、いろいろと課題が山積してしまいましたが、いよいよ任期も折り返しと言う事もあるので、少し整理して、あと半分の任期に向けてがんばりたいと思います。