サイヤ社長のブログ

福島県南相馬市で青果食品惣菜スーパー「Saiya」を経営しています。
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南相馬市から7月19日夜

2011-07-19 19:39:51 | 日記
近くに避難所になっている、学校があります。そこでボランティア活動をしている方から話を聞きました。

この避難所には、小高区の方たちと浪江の海側に住んでいた方たちが避難しているそうです。もう4ヶ月になる避難所生活では、いろんな事があるそうです。最近では、朝はパン、お昼と夜は弁当の食事では、飽きてしまい、また炊き出しに多くの団体が来ていただいているそうですが、最初のころは有難く美味しくいただいていたそうですが、これもやはり、プロの味だったり、外食のような食事だったりのように感じてきて、あきているようです。
贅沢を言っているわけではありません、やはり皆さんご家庭の味に飢えているようです。
市からは、避難所から出るように言われているようですが、皆さん今はお金が(仮払金など)入って少しは余裕があるそうですが、この先の見通しが立たないから、出るのを躊躇しているようです。

今年はスイカが高騰しています。やはり暑さのせいですが、こんなに高くなるのは近年にないと思いますが、福島産のミスピーチ桃、放射能検査ではセシウムは基準以下で問題はないようです。一安心ですが、このまま『あかつき桃』が7月下旬から出荷が始まりますが、買っていただけるでしょうか。毎年当店から送っていただいているお客さんも気にしていましたが、何とかなりそうかな、これだけ暑い日が続けば甘さは抜群に甘くなるのは間違いないのですが、安全が保障されても、どうなるか心配です。
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南相馬市から7月19日朝

2011-07-19 05:17:48 | 日記
そういえば、震災後。しばらくして店を再開し営業しているときに、地物のタケノコが市場に出てきました。大丈夫か?と皆で言っていましたが、市場でも出荷制限が掛かっていないとのことで、販売していました。県の農業関係の所にも電話して確認しましたが、出荷制限はしていないとのことで、返事をいただいたので、大丈夫なんだという認識でいました。あのころは放射能の危険なことの認識や知識が皆薄く、どう対応したら良いのかわからない状況のようでした。肝心の行政の指導が徹底していなかったのも事実だと思います。

その後、いわきのタケノコから基準以上のセシウムが検出されたとの報道があり、ここは大丈夫かと言いつつも、タケノコは市場に出ていました、そしてすぐに隣りの相馬市からのタケノコからも検出されたと報道があり、これはまずいと、市場では自主的にタケノコの販売をやめました。その後しばらくしてから、南相馬市のタケノコからも検出され出荷制限が掛かりました。

行政の対応を見ながら、危険を判断していたのでは、遅いという事に、この時気づきました。今では、これほど放射能が広い範囲に降り注いでいたことがわかりましたが、あの時にもっと早く政府が放射能の野菜、作物、への汚染の情報を出していたのなら、販売することも無く、危険を防げたのに、これも人災ですよね。これでは私も加害者になってしまいます。

当時、タケノコご飯を作って食べました。東京にいる息子にも作って送ると言って家内が作ってパック詰めにして送ろうとしているときに、タケノコの出荷制限を知りました。どうだろう、ダメかな、でも俺たち食べたよな、このタケノコどこのだっけ、山側でなく海の方だから大丈夫かな、でも内部被爆が心配だから、送るのはやめよう。そんなやり取りがありました。
そして、市場に県の係の人たちが来ましたが、いう事がタケノコはセシウムを吸収しやすいから危険だと言いました。どうして、検査する前にでも、そういった情報を出さなかったのか、セシウムを吸収しやすいと言っていただいていたのなら、早くに自主的に販売などしなかったと思います。

今、牛肉が騒がれていますが、多分このことと、同じですね。行政に知識も配慮も繊細さも無く、食の安全についてこれほど無責任では、どうしようもないですね。
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