サイヤ社長のブログ

福島県南相馬市で青果食品惣菜スーパー「Saiya」を経営しています。
新鮮な話題をお届け!

南相馬市から9月30日夜

2011-09-30 19:20:31 | 日記
ある時『浄土って本当にあるのですか』ある人がお尋ねになりました。住職さんが『あります』とお答えになりました。

そしてすぐに『家庭ってあるのですか』と聞き返されました。その方はあ、分かりましたと言われたそうです。
浄土と家庭を同じ次元で語ることはもちろんできません、ただ浄土も家庭も『願い』ということを抜きにしては語ることはできません。

家庭とは、家族が生活を共にする集まりとか、その生活の場です。しかし、家庭の意味はそれだけではなく、帰りたい所、安心できるところ、
一歩を踏み出す意欲を生み出す場でもあることが大切ですよね。そういう場を求めているのが私たちであると思います。

家庭を成り立たせているのは、まさしくいろいろな願いであり、自分を静かに見つめる余裕を持つことの出来る場が温もりのある家庭であると思います。この地の多くの家庭は願いをかなえられる状況にあるのでしょうか、その場を成り立たせている願いに問題があるということでしょうか、場は願いによって自ずと作られていくものですが、今いる場が真実でないならば、それを成り立たせている願いそのものがかなえられるのかが疑問ですが。

避難区域が解除になりました、願いをかなえられる家庭が増えていくことを願わずにはいられません。
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南相馬市から9月30日金朝

2011-09-30 05:08:38 | 日記
『人に迷惑をかけるな』

小さいころによく親に言われましたよね、自分も子供に言っていたかもしれません。多分言っていたでしょう。

でもこの年になって勘違いだったことを知りました。本当は(おまえは人に迷惑をかけて生きている。ただそれを周りに許してもらっているだけなんだ)という事に気が付きました。みんなが許してくれている。そのことに気づけなかった自分には優しさを感知するセンサーが無かったのかな?優しさの中にいるのに、優しさに鈍感になっている自分に気づかされました。
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南相馬市から9月29日夜

2011-09-29 19:52:52 | 日記
今日は、福島市でお惣菜勉強会でした。帰ってきたのは夕方6時頃になりました。原町、川俣線飯館を通って福島市にいく道ですが、夕方結構な交通量です。大型トラックが多いような気がしましたが、前にトラックがいたので今日は遅くなりました。

原町中央青果市場の今の現状です。地物野菜の少しづつ増えてはきていますが。下り物は月、水、金の一日置きに多く取っています。








本来ならこの場所にもたくさんの野菜が並ぶのですが、今はこんな状態です。
この市場は畑から直接コンテナに入れて、そのまま出荷して市場に並べてセリにかけて、お店でもコンテナのまま売る商品もなります。
結構エコですよ。産直ですし、余分な資源を使わずにいますから、省エネだし、農家もお店も助かります、ただ難点は野菜の品質、レベルが一定でないので、いつもその時々でばらつきがあります。荷主によってもすごくばらつきがあるのが少し困りますが。価格は安いですよ。
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南相馬市から9月29日木朝

2011-09-29 05:20:14 | 日記
最近、地物野菜の出荷が少しづつではありますが、増えてきています。ハウスではなく路地栽培品です。場所的には海側の農地で出来たものですから、検査してもNDとして結果がでています。数か月前は地物野菜が明らかに売れませんでしたが、最近では茨城産チンゲン128円、福島産(南相馬市産)98円で販売していますが、地物のチンゲンの方が先に売れてしまいます。ある人が会津の大根、白菜を持って来てくれたので買って売り場に並べましたが、すぐに売れました。福島産でも会津ですから安心でしょうが、やはり安いと売れます。当たり前のことですが。北海道の大根248円会津198円ですから。しかも会津の大根は大きさが倍以上ありました。
この現象をどう捉えるべきなのか?サイヤへ来て下さるお客さんは年配の方たちが多いからなのかな。だんだん放射能、内部被爆について意識が薄れているのかな。しかし原発震災後に営業を再開してたとえば牛乳を販売していましたがしばらくしてから、乳牛の乳から基準を超えたと言って出荷できなくていましたが、牛乳は販売できていたわけですが、放射能がどうだったかはわかりませんでしたよね、地元の松永牛乳が唯一、牛乳の内容はこうですという書類を持ってきましたが、他の牛乳メーカーがそうしたことをしたとは記憶がありません。
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南相馬市から9月28日夜

2011-09-28 19:50:31 | 日記
今日は仏前(お内仏)にケーキ、を供えました。私と同じように甘いものが好きだったので、必ずそうしています。お花は義理の姉がいつものように活けてくれています。義姉のおかげで仏前からお花が無い日はありません。
そして、今日は親鸞聖人の月命日でもあります。

『今、私たちはどこに向かえばいいのか』

私たちは一体何を求めてこの社会を作り上げてきたのでしょうか。現代は大きな曲り角にきているように思います。
『死』を見つめることが大切なのかも、今どういう人たちが、どのようにして亡くなっているのか。これをつぶさに見ていく、それだけでも
私たちがどこに向かっていけばいいのかという事が、おぼろげながら見えてくるのかもしれません。
社会は続いても、いのちには必ず終わりがあります。その当たり前のことを実感するだけで、おそらく他者に対する向き合い方や自分の人生に対する考え方が変わっていくのではないでしょうか。

工業化によって予測可能な計画を立てることが重要になりました。しかし人としての個性やかけがえのなさという気持ちなどの予測不可能な存在は社会を機能させるにはやっかいですよね、その人がいなくなったら、社会が機能不全に陥ってしまいます。だから、企業は誰でも出来るようなシステムを作りだす。社会を運営するためには必然だし必要だけれども、それだけだと人はなぜ生きているのかわからなくなってしまう。
社会のうねりに飲みこまれないように、負けないようにしなくては、そして人には必ず死が訪れること、そしてその死をどう迎えるべきかと、
私たち一人ひとりがしっかりと考えていかなければならないと思います。
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