眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

バドワイザー

2007-04-03 | 
遠い南の小さな話
 空気の中
  魚の影が笑い鳥たちの飛翔が
   まるで夢の続きだとため息をつく
    昔話の石畳は城へと続いているのだ
     いまだってね

    かつて
     海の果ての太陽の登るほうを指し示し
      ニライカナイと呼んだ
       海の幸を神に捧げ
        音楽と踊りで世界に祝杯を挙げた
         遠い昔の物語

         小さな船で海に乗り込んだ
        「海人」と彼等は呼ばれた
        世界は戦火を免れたが
       何故か武器だけがたくさん残された
      戦闘機の爆音と人込みの喧騒
     選挙を告げる演説の声は
    あまり美しくは無い
   黒テントで囁くように唄う
  森田童子の声はあんなに哀しかったのに
 
 バドワイザーおくれよ
  キンキンに冷えた奴を
   
   煙草を揉み消した
    ブーツなんていらない
     さんだるが丁度良い
      アスファルトに刻まれる人間の輪

        屋上の物干しの白いシャツが風に揺らぐ
         空はこんなにも青かった
          雲が知らん顔でゆっくりと流れ行く

           こんな風に暮らせたら

            仲間と浜辺でビールの空き缶を作る

             バドワイザーおくれよ

             こんな風に暮らせたら




  
 

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