けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

いってらっしゃい

2007-07-04 20:32:21 | football

記念に新シーズンのアトレチコユニを手渡される

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ここ(ビセンテ・カルデロン)では、いつでも自分の家にいるような感覚があることだろう。僕が取った決断は、大きなステップになるけれど難しいものだった。断ることが難しいオファーだったし、誰にとっても良いものだ。相応しい時なのだと思う。クラブにとっては、これでチームをより成長させられる人たちが来ることになるだろう。僕の心は常にロヒブランコと共にある。
ファンの皆が僕にしてくれたことに感謝したい。僕がアトレチコに入った10歳のときから、ファンは僕を熱狂で包んでくれた。たくさんの人たちが悲しんでいることも知っているし、そうでない人は僕のことを喜んでくれていることも知っている。僕がただ言えるのは、それが喜びであり誇りであるということ。いつの日か戻ってきたい。このチームが相応しい地位にあるときに。
これが誰にとっても良い決断になるだろうと思っている。チームメイトたちに幸運がありますように。ここはクラブじゃなく、僕の家族なんだ。
スポーツ選手には新しいチャレンジが必要な時がある。この決断は僕がしたものだ。リバプールは、ここでは得られないような目標を掲げてくれた。クラブは僕の要求を聞き、僕たちは僕にとって最も良い決断に至った。
ファンを騙していたわけではない。会長がオファーは来ていないと言ったとき、僕が唯一話を聞いてほしいと頼んだのがこの件だった。そう決めたのは僕だということをここで言いたい。僕は嘘をついていない。僕の考えはこのチームでやっていくこと。僕を出て行かせると決めたらそう言うだろうし、僕はここで年を重ねていた。オファーがあっても話を聞くようなものではなかった。今、興味のあるオファーがあり僕はそれを受け入れた。僕はここで自分を隠したりはしない。僕は常にすべてをチームのために尽くしてきた。嘘などなく生きてきた。僕はいつも、移籍するときは僕が言うと言っていたんだ
このチームは僕をプロデビューさせ、代表にもデビューさせ、チームのキャプテンマークを与えてくれた。それがプライドであり満足している。人々の熱狂を感じる。僕がクラブに与えられたものが何なのかはまだわからない。時がたつにつれわかるものなんだろう。
家にいるときは、一人きりだという感じがしないものだ。結果が良くないときに僕は言い訳を探したりしない。ここはひとつになった家族であり、ここでは僕は消して一人きりだなんて感覚はなかった。
このクラブは成長している。でもクラブがヨーロッパの大会に出るか否かで話は違う。心にひっかかっているのは、アトレチコをヨーロッパの大会に連れて行けなかったことだ。
リバプールは僕に「9」を提示してくれた。僕に大きな信頼を寄せてくれているということだと思う。リバプールには大きな歴史とレジェンドがある。僕もその高みに届きたい。僕は新しいクラブで冒険を始める。時間と練習とで、その高みに到達でき、さらにその先へと進めるよう望んでいる。
現在リバプールはあらゆる目標を持っている。これは重要なファクターだ。ラファが監督になり、リバプールはヨーロッパの偉大なるチームの地位を取り戻している。できるだけはやく新しい仲間たちがいる高いところまで自分を持っていけるように新しいことに貢献したい。

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のんびり読んでいたらにほんごMARCAにも先を越されてしまいました。英語の記事も出たりするでしょうから正確性はそちらを参照していただくとして、elmundoからフェルナンド・トーレスのお別れの会見
移籍に関する喜びの言葉はリバプールでの会見のときに聞けるのでしょうが、とにかく今はアトレチコのファンを気遣う発言に終始したという感じがします。より高いところを目指したい気持ちと、クラブへの深い愛と、大人の事情がごっちゃになったような、なんというか、迷い決断する若者。


2001年5月21日 デビューのレガネス戦。当時17歳。

MARCAを初めとした各所の特集を見ていると、デビューの頃からの画像がまとめられていたりして、本当に若い頃から(今も非常に若いですが)やってきたんだなあと感慨深い気もしてきます。
デビューが2001年、アトレチコは当時セグンダ。その後プリメーラに昇格し、各年代代表を早足で抜けてあっという間にフル代表へ。ここまでリーガ174試合に出場し、驚くことにそのうち先発が173試合(プリメーラのみの数字。02/03~06/07)。頼りない等とさんざん言われながらも、やはりアトレチコ・マドリーの象徴たる選手でした。会見では「いつか戻ってきたい」と口にしたニーニョ。今は、戻ってくるのが何年も先になるといいね、と思います。


Willkommen

ヒルデブラントのお披露目がメスタージャで行われました。ヒルデブラント、なんと会見はスペイン語。カンニングペーパーありでしたけどね。ピッチの上で披露してくれたリフティングがあまりお上手なほうではなかったのが少々不安ですが、でもGKですし緊張していたのかもしれないし。
昨シーズンはカニサレスにやや不安定な点が見られました。ヒルデブラントはブンデスリーガで優勝したシュトゥットガルトの正GK。どちらがレギュラーの座を掴めるか、切磋琢磨してくれれば良いと思います。ヒルデブラントはスペイン語も多少勉強してきたそうなので、守備陣を操るまでそれほど時間はかからないでしょう。期待したいところです。


後からおまけ

ラファに何かが生えている。


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4 コメント

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Unknown (英二)
2007-07-04 22:00:14
本当に出て行くんですね。デルビでやっとゴール決めた事も吹っ切れた一因になったのかなぁ。

彼のレベルアップを考えると正しい選択なのかもしれないけど、やっぱトーレスはアトレティコの象徴たる存在。いなくなるのは寂しい。お隣さん事とはいえ残念です。
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Unknown (本人)
2007-07-04 22:26:25
より高いレベルを望むことも確かに必要だったと思います。でもやっぱり寂しいものですね。これがマドリーのラウルやカシージャスだったら…。
決まってしまったことですから、あとは彼がどこまで伸びていけるかを楽しみにしたいです。
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Unknown (va)
2007-07-04 23:02:20
とうとう決まってしまいましたね。
移籍は、どんな場合でも複雑な気持ちになります。
ガルシアがいなくなるのは本当に残念ですが、29歳になって、今度は愛するアトレチコのために・・・という前向きな移籍とも思え、頑張ってほしいです!
そして、決まったからには、精一杯リバプールのトーレスを応援しますね(笑)。
このインタを見てると、すごく骨のある選手のように思いますが、実際の性格とかはどんな感じなのでしょう?
代表で見てる限りは、まだまだ幼いような気がしてましたが(笑)。
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Unknown (本人)
2007-07-04 23:17:55
リバプールのルイス・ガルシアは色々な良い思い出、心に残るシーンとの結びつきが強い気がしますね。なかなか代わりになるような選手がいない、特別な選手だったと思います。それだけリバプールのファンからすると、惜別の気持ちは強いでしょう。でもいつか帰りたいと思っていた場所に帰ることができたガルシア、リバプールで得たものを生かしてくれることと思います。
フェルナンド・トーレスですが、性格は…真面目で、ゆえに行き詰ると悩み始めさらに行き詰ってしまう…というようなことがFOOT!で幸谷さんに言われていたような記憶があります。アトレチコという難しくプレッシャーの大きいクラブでカピタンとして数シーズンを過ごしてきたわけですから、実際は芯のある人間だとも思っています。真面目さをポジティブな方に出すことと、行き詰らないようにフォローがあれば…。そういう意味ではアロンソやレイナ、ラファがいるリバプールは良いかもしれません。
できるだけ温かい目で見てあげてください(笑)
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