けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

ネガティブ方向

2008-09-10 21:11:26 | football
怪我のニュースだけではありませんが、どちらかというと良くないなニュースが目に付いてしまうような気がします。個人的な観点では、今日の記事は下へ行けば行くほどネガティブ気分が増していく感じ。

ラウル
ラウルの状態について書いてあった、9日付けのMARCAの記事。
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おそらくレアル・マドリーは、次節、サンチアゴ・ベルナベウでのヌマンシア戦に、ラウルを起用できないだろう。エル・ブランコのカピタンは、8日間に渡ってバルデベバスのピッチ上に現れることができず、ジムで筋肉を活性化させる特別プランを実施している。目標はチャンピオンズリーグのボリゾフ戦での完全な復帰で、このためシュスターはリスクを犯さず、日曜日は彼に休養を与えるだろう。
夏のマーケットが閉まり、レアル・マドリーにはFWの補強ができないことがはっきりして以来、ラウルとファン・ニステルローイが負傷する可能性は、ベルント・シュスターを震えさせている。昨シーズン、「7番」はチーム内得点王でリーガで18ゴールを挙げ、「ファン・ゴル」は16点に上っているのだ。しかしどちらも既に30歳を過ぎ、シュスターはシーズンを通じて彼らを使い過ぎないようにすることになる。

チーム内でこの両者に代わる役割を持つ選手が、イグアインとサビオラになる。イグアインは昨シーズン、100分に1ゴールのペースで得点していたが(794分で8ゴール)、先発で出るときは、シュスターは彼をサイドに置いている。相棒になるサビオラは、シュスターの下では悪いめぐり合わせにあり、昨シーズンはリーガでわずか394分間、8試合のみの出場にとどまっている。その中で3ゴールをあげている。
ここ何年間か、常に議論の対象となっていたにもかかわらず、2007-08シーズンのラウルは、自身のゴレアドールとしての性質を取り戻し、いつものようなゴール数を記録した。リーガでは18ゴール、チャンピオンズでは5ゴールである。しかしながら、このプレシーズンとここまでにこなした公式戦では、ラウルがあげた得点はオーストリアでの親善試合と、スポルティングを招いて行われたトロフェオ・ベルナベウでの2得点のみである。このため彼の状態について再び疑問の余地が持ち上がった。これは主に、イグアインの状態が良かったせいでもある。

しかしラウルはレアル・マドリーにとって非常に重要な選手のままであり続けている。ラウルを失うのは、チームにとって良いものではない。一例が、2005-06シーズン、膝に重傷を負ったために「7番」が離脱せざるを得なかったときのことだ。負傷したのが第12節で、レアル・マドリーはバルセロナに1ポイント差につけていた。3ヵ月後、ラウルが再びピッチに現れたとき、バルサは7ポイントに差を引き離し、これがシーズン終了時に決定的なものとなった。
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「起用しないだろう」はマルカの予想でしかないのでどうなるかわかりませんが、すぐにCLがあることを考えると、確かにリスクは犯したくない。ただ、今日のトレーニングでは、ラウルがようやくバルデベバスのピッチに姿を現し、スナイデルと共にランニングをしたそうです。日曜日の試合までにはコンディションを上げてこられそう。ちなみにスナイデルは、今日からボールに触り始めました。実戦まではまだ遠いかもしれませんが、着実に回復のステップを踏んでいます。




グティだから

昨日のマドリーのプレカン当番がグティでした。一問一答は公式にありますが、要約してあるEl Paisを参照して。小見出しは勝手につけました。
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誇り
「マドリーには行かないと言った多くの選手がいるが、それでも彼らはここに来たいはずだ。僕のチームメイトも僕も同じように、ここにいることを非常に誇らしく思う。厳しい負傷などがなければ、僕たちは3つの大会で勝利を得られると信じている。それ以上に確信しているのは、ここに所属していない選手の多くが、彼らもまたこのようなクラブに所属したいと望んでいるだろうということだ。」
「クラブは重要な選手たちを確保しようと動いていた。それが良い形で実現したのが、ファン・デル・ファールトのケースだ。それ以外の交渉は実現しなかった。そういう状態であっても、僕たちには、近づいてくる問題に対面できるすばらしい選手たちがいる。いつも思っているとおり、どの選手もまだ向上することができるけれど。」

チーム内の競争
「実際のところ、僕たちは2つのポジションを3人で争っている。しかし、全員を守り休ませるために、さらに多くの能力が補充されるだろう。各ポジションを良くしていくために、さらに多くの名前が出てくる。ミステルは選ぶ場所が増えるだろう。」

ロビーニョ
「ロビーニョは、人間としても選手としても、僕のあらゆる敬意を享受する。でも、彼はもはやベルナベウには存在せず、このチームの選手ではない。もう関係ないことだ。彼は、レアル・マドリーのような、9回の欧州の優勝杯と31回のリーガ制覇を手にしたようなクラブにいることを望んでいない。それが彼にとって正しいことだ。」

5000ゴールを挙げるという特別な夢について(次の1点が、リーガにおけるレアル・マドリー史上5000ゴール目。誰がゴールするか注目されている)
「日曜日は、チームが勝つこと以外に関心がない。」

スペイン代表
「監督が誰かということを考えると、自分にも可能性があると思う。もちろん(代表に戻るという)大きな夢と希望を抱いている。でも現時点では難しいことだと思う。EUROで優勝した後で、勝利を収めたのと同じチームを信頼するのは普通のことだからだ。」

第2節、ヌマンシア戦の展望
「ヌマンシアの選手たちは、非常に高い士気でやってくるだろう。ベルナベウであれば、彼らが勝つことは彼らにとって非常に大きく、負けても痛みは小さいだろう。僕たちにとって注意しなければならない試合になる。モチベーションを高く維持しなければならない。どんなミスであっても、僕たちの勝利を難しくするだろうから。」

ボーナス(マドリーの選手たちの勝利ボーナスが報道された)
「どんな仕事であっても、うまく成し遂げれば人はそれに応じた報酬を受け取るものだ。それ以上に、僕たちは勝利したい。特に、ここ何年もうまくいっていないヨーロッパで。」

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例によって一人称が僕でよかったのかどうか悩むところですが、こんな感じで。
このプレスカンファレンスの内容は、マドリー公式に掲載された後にいろいろなニュースサイトに載ったのですが、たいていの場合「皆マドリーに来たがってるんだよ。口ではノーって言ってるけどね」の辺りがクローズアップされて報道されています。MARCAのコメンタリオは、いわゆるアンチグティ、アンチマドリディスタの方々で荒れまくっている感じ。同じことをラウルが言えばまた違うニュアンスになったのでしょうが……。レアル・マドリーへの揺るぎない誇り、マドリディスモを示しただけなのに、どうも言いすぎ感が出てしまうのは、悲しいかな、スペイン中のどのスタジアムに行ってもそれなりのブーイングを頂けるようなグティだからなのか。
僕のすべての敬意を払っている、というロビーニョに対する発言も、嫌味というか批判というか。いろんな意味で、口をきくと損をする印象のグティでした。




詐欺だ
サッカーではない、それ以外の部分でのゴタゴタがあまりにも多いバレンシアですが、再び深刻な問題が持ち上がってきました。バレンシアの公式告知には、Valencia Experienceとのスポンサー契約を解除する手続きに入る、といった内容が出ていました。「Valencia Experience」、今シーズンのユニフォームの胸スポンサーになっている、あれです。このスポンサー、なんとスポンサー料をクラブに払っていないんだそうです。

6月の終わりごろにバレンシアの新シーズンユニフォームのお披露目がありました。その時の記事で、「新胸スポンサーの「Valencia Experience」って何?と思ったのですが、何だか良くわかりませんでした。イベント会社? 裏に何だか大物がいる会社だとか、微妙な噂もあったりで……」と書きました。これが本当に怪しかった。

El Paisの記事をざっと読んだだけなのですが、このスポンサーとの契約は、前会長のソレールが結んだもの。前スポンサーのTOYOTAの、倍近いスポンサー料(600万ユーロ)を支払うという契約だったそうなのですが、クラブ内のスポンサー契約など経済部門を担当する人物は、この契約が結ばれたのを見ていないらしいのです。つまり、ソレールとWollsteinというクラブを牛耳っていた人物(既にいなくなった)が、勝手に結んでしまった契約。しかもValencia Experienceという会社は、バレンシアのスポーツやイベントなどのサービスを行う、という触れ込みだったらしいのですが、どうも実体がないらしい。
次の火曜日まで(9日のこと?)に200万ユーロの支払いがなければ契約を打ち切るということで、スポンサー契約継続の如何に関わらず、バレンシアは既に新しいスポンサー探しに入ったそうです。
さらに問題になるのが、既に売り出してしまったユニフォーム。スポンサー契約が打ち切りとなれば、当然そんな怪しい企業の名前は即座に外したいところです。ところが、すべて作り直すとなると新たに300万ユーロが必要となり、しかもNIKEとの契約上、4ヶ月間は現行のユニフォームでなければいけないし、ファンが「こんなロゴのもの売りやがって!」と文句つけてきたら対応しないといけないし……。ロゴの上に、ビニテでも貼ってしまうっていうのはどうだろう。

経済とか法律関係の用語が多くて、「らしい」ばかりの内容ですが、またも溜息をつきたくなる展開です。借金の額は、現時点で4億3千900万ユーロ。この記事が、エル・パイスの経済のところに出ていることから推しても、バレンシアというクラブの経営状況が問題視されてるんだ、と改めて思わされます。今回の件で、バレンシアはさらにどれだけの損失を出すのか……。
まさに、ソレールの亡霊。いなくなった後まで害悪を撒き散らしていくとは。


さらに悪い
こんな気がめいるような経営上の問題の上に、まだ悪いことがあるのか。あるのです。MARCAから。

「トレーニンググラウンドに姿を現さなかったのは、フェルナンド・モリエンテス。月曜、火曜日には左足首を非常に痛そうにしているように見えていた。」

バレンシア公式の、今日のトレーニングに関する記事は3つ。
1.デル・オルノが全体練習に合流しました。
2.各国代表選手がいない中で、トレーニングが行われました。
3.マルチェナ、バラハ、ビセンテ、クロ・トーレスは、ピッチでリハビリトレーニングを行いました。

名前すら出てこない、本格的に行方不明になったモリエンテスでした。たぶん室内トレーニングだったんだと思いますけど。今回は筋肉じゃなさそうだから大丈夫だろうと思っていたのに…っていうか、まだ今シーズン何もしてないのに、怪我しないでください本当に…。

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2 コメント

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ガーン (ともみ)
2008-09-12 00:16:23
ラウル、そうなのですか。心配です。
グディは相変わらすって感じで・・・。

私はひそかに5000ゴール目を誰がするのか、期待しています。
これって相手のオウンゴールだったらどうなるのでしょう?
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Unknown (本人)
2008-09-12 06:21:22
> 私はひそかに5000ゴール目を誰がするのか、期待しています。
> これって相手のオウンゴールだったらどうなるのでしょう?

一番可能性が高そうなのはやっぱりルートかな、と思いますが、イグアインがおいしいところを持って行きそうな気もします。誰だろう?って考えるのは楽しいですね。OGの場合は、うやむやの中、誰かマドリーの選手が得点したことにしちゃいそうな気がします(笑)
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