けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

Jornada 35

2009-05-10 13:44:44 | football

08/09 Liga Espanola 1a division Jornada 35
Valencia C.F. 3-0 Real Madrid C.F.

バレンシアの得点:マタ(29)、シルバ(32)、バラハ(68)

バレンシア
GK:セサル
DF:ミゲル、アルビオル、マドゥロ、アレクシス
MF:マルチェナ、バラハ、ホアキン(62、パブロ)、シルバ(55、ミチェル)、マタ(76、ビセンテ)
FW:ビジャ

マドリー
GK:イケル
DF:セルヒオ・ラモス、カンナバーロ、メツェルダー、エインセ
MF:ガゴ、ハビガルシア(57、ファンデルファールト)、ロッベン、マルセロ(82、ドレンテ)
FW:ラウル、イグアイン


絶賛
バレンシアは、今シーズンのベストに数えられるような試合だったと思います。何日も前からクラブがこの対戦を盛り上げてきて、メスタージャの雰囲気も良かったし、選手たちのモチベーションも高かった(いつも高ければ文句ないんだけど)。決まったゴールはどれもゴラッソで、誰が良かったとかいちいち言わなくても良いくらい。ビジャがどうしてもゴールが決まらなかったのは残念でしたが、動きの良さ、他の選手にパスを出す勘所とかはまったく文句なし。クロスを狙う、中へ切れ込む、左にも行く、といろいろな動きをしていたホアキン、マタの短い迫力のあるドリブルとか、途中から出てきてアシストを決めたパブロとか、攻撃の選手たちのキレは本当にすばらしかった。シルバも、既に脚に違和感があったであろう状態で、あのシュート、ゴール。でも脚(もしくは鼠径部?)の状態が心配です。
バラハが決めた3点目は、その前にも何度か似たようなポジショニングをしているんですよね。サイドがボールを持って、小さいのがバラバラとエリア内へ飛び込み、エリアのやや外にフリーでバラハがスタンバイ、という形。パブロが気づいてバラハを狙ってパスを出し、それがアシストになりました。いつになく、バラハの攻撃参加が効いた試合になりました。マドリーが中盤を切り崩してくるような攻撃ができなくて、その分この試合のバラハ、マルチェナは守りが楽だったこともあるかと思います。
マルセロをケアしつつも、攻撃が生き生きとしてたミゲル。負傷から戻って以来しばらくイマイチな感じを受けていましたが、完全に復調したかな。対面がセルヒオ・ラモスとロッベンで、守備に気を遣わなければならないのが第一だったアレクシスは、ロッベンへの危険なファウルが1つありましたが、あとはよく守れていたと思います。マドゥロが安定してボールを跳ね返しているのに、ちょっと感動した。

ということで、バレンシアは4位をキープできる結果を残しました。今夜はとりあえず、カタルーニャの皆さんに心からのエールを送ります(バルサ vs ビジャレアル、アトレチコ vs エスパニョール)。次節(アトレチコ戦)、シルバとマルチェナのサスペンション、特にマルチェナがいないのは痛いですね。アルベルダは、さすがにまだ無理だろうし…どうだろう、間に合ったりしないかな。




絶望
マドリーは、もうヨレヨレでした。試合開始直後に何手か良い感じの攻撃はあったけれど、その後は押し込まれるだけで、守れない、パスもつながらない、攻撃のバリエーションがない。勝利へのモチベーションに欠けていたとは思いませんが、今シーズン最後の目標がほぼ到達不可能になり、18戦無敗ですっ飛ばしてきたことが無意味になった。弱ったメンタルから1週間では回復できなかったのか、気持ちが統率されていなかったと思います。弱ったメンタルって、こんなにも身体、プレイに影響するんだな…と改めて実感。
失点はカンナバーロが着いているところでやられましたが、総じて最終ラインは、まだしっかりしていたと思う。ダメだ、と思ったのは、解説にも指摘されていたガゴとハビガルシアのドブレピボーテ。ガゴはボールロストもパスミスも多く、攻撃の組み立てでも有効なことはできなかった。ハビガルシアは存在が薄く、何をしていたのかさっぱり。開始からしばらくの間は、ハビガルシアがいたことを忘れ、ガゴひとりでバタバタしているように感じてしまったくらいです。ガゴを補うように守れるのでもなく攻撃を作れるのでもなく。極端にマイナスなことはしていないけれど、何かプラスになるものは感じられなかった。これは、ガゴとハビガルシアの相性とか経験の問題なのか…。ラスの欠場は大きかった。
中盤からの攻撃の組み立てはほぼなし。試合開始直後のラウルと、個人で何かしようとしたマルセロとロッベン、イグアインは何度か目に付くシーンがありましたが、結局単発だし、落ち着いて待ち構えているバレンシアのディフェンスに跳ね返されるだけ。唯一良かったと思ったのは、途中出場のファンデルファールトだけでした。

マドリーが意地を見せるところを期待しつつも、張り詰めていたものが切れたチームというのはこういうものか、と思った試合でした。残り3試合、何を目標にどういう試合をしていくのか。選手のメンタルをどうまとめるのか。それをファンデ・ラモスはできるのか。次節はビジャレアル戦で、ガゴとマルセロは出場できません。ラスの復帰と、あとやはり、中盤で攻撃を作るグティが間に合えば。先週同様、今週も外野がうるさくなっていくとは思いますが、残りの試合で最大限良い結果を出せるように、気持ちを取り戻してほしい。


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