けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

走ってる!

2010-10-27 22:18:30 | football

本日、ガゴとガライはピッチでランニングを実施


召集リストの端に載るメディカルリストでは、ずっと「ジムとプールでトレーニング」だったから、まだまだ時間かかるんだと思い込んでました。これは嬉しいなあ。ガライ、いい顔だ。


この日のトレーニングでは、ムルシア戦に帯同した選手たちにはお休みが与えられました。シャビ・アロンソ、エジル、マルセロ、カルバーリョ、それから第2GKでムルシアに行ったアダンは、カスティージャと合同でのトレーニングを実施。また、本来ならお休みして良いはずのペペとグラネロは、結局バルデベバスへ。ペペは室内で調整し、後からピッチに出てきてモウリーニョの傍でミニゲームを観戦。グラネロは別のピッチでランニングをしていたようです。
ムルシアに行かなかったデュデクでしたが、この日は急性胃腸炎と診断され、自宅に送り返されました。お大事に。


1号は誰


あれだけボコボコとゴールを決めていながら、実は今シーズンまだ公式戦でスペイン人選手のゴールがありません、というマドリー。MARCAから「誰が今期一号になると思う?」アンケートの途中経過です。別に誰がゴールしても良いんですが、何となく、ペドロ・レオンにいってほしいなあ(投票しときました)。ちなみに最後にスペイン人選手がゴールしたのは、昨シーズン第37節ビルバオ戦(2010年5月8日)のセルヒオ・ラモス、だと思う。

結果は出ず

2010-10-27 06:59:55 | football


Copa del Rey Dieciseisavos (ida)
Real Murcia 0-0 Real Madrid


GK:イケル
DF:セルヒオ・ラモス、ペペ、アルビオル、アルベロア
MF:ディアラ、グラネロ(62、ケディラ)、ペドロ・レオン、カナレス
FW:クリスチアーノ・ロナウド(69、ディ・マリア)、ベンゼマ(62、イグアイン)

マドリーのポゼッションが70%を超え、ムルシアの攻撃は、何度かあってもほとんどシュートにまでは至らず。とりあえず、守備は問題なかったと思います。ペペとアルビオルで十分対応できていた。アルビオル、この先出場機会増えていくといいんだけど。セルヒオ・ラモスは、また完調じゃないのに戻ってきたのかな、よく動いてましたが精度を欠いていた。アルベロアは右でも左でも安定してますね。

問題は、どうやってガチ引きした相手を崩すのか、だったんですが、できませんでした。ドブレピボーテがディアラとグラネロ、だと思うんですが、特にここからのパス出しで停滞する感じがしてました。ムルシアに引かれてがっちり固められていたので仕方ないのですが、どこに出すか考えて時間がかかり、一方で受け手側の選手たちも、足を止めてしまったりするような。グラネロとベンゼマが60分すぎで下がり、ケディラとイグアインが入って、全体の動きは多少なめらかになったかな、と思います。といっても、2人ともいつもほどの動きではなかった。
クリスチアーノ、ペドロ・レオンは動きが力強くて良かった。ゴールが入るとしたら、セットプレーかこの2人の動きから、と期待したのですが、残念ながらゼロで終了。
ディアラは、久しぶりで不安定な部分もありつつ、けっこうパス出す工夫をしていたと思います。グラネロも、たまにいいパス通してたし惜しいシュートもあった。でも、確かに期待には足りなかったのかな。どうしても、レギュラーで出ていた選手たちとの差は感じてしまいつつ、でも今日出ていた選手たちの底上げをしないと、シーズンがもっと進んでいったところで困る事態が起こらないとも限らない。レギュラーのひとたちもレバンテとかマジョルカとか、0-0で引き分けていました。去年のアルコルコナッソ(4-0)に比べたら、進歩してます。今後どうやっていくのかに期待、と思っておきます。とにかく勝ち上がってください。



試合後のコメント集
ペドロ・レオン
「僕たちはよく仕事をした、でもチャンスを生かせなかった。チームが引きこもっているような状況では、難しいものだ。こういうふうにベルナベウでプレイすれば、確実にゴールは入る。チームにはチャンスがあったし、モウは、僕たちが大きな仕事をしたと言ってくれた。」

グラネロ
「僕たちには勝つチャンスがあった、でもボールが入ろうとしなかった。アルコルコンとは、関係がない。僕たちは精密さを欠いていた。第2戦では勝利しなければならない。マドリーの選手は、姿勢を欠くことは決して許されない。」

ペペ
「姿勢は良いものだった。セグンダBのチームはものすごくやる気を出してやってくるが、でも我々はベルナベウで勝利するはずだ。ピッチの状態は良いものではなかった。ボールをすばやく動かすのは難しかった。」

ラウル・アルビオル
「引き分けたが、チームの姿勢は、アルコルコンのときに比べると良いものだった。それに、少なくとも僕たちは負けていない。」
「兄と対戦するのは初めてのことだよ。彼は素晴らしい兄だし、素晴らしい選手なんだ。」

モウリーニョ(元記事AS
「(試合に臨む)姿勢は非常に素晴らしいものだった。チームは勝つことを望んでいたし、とても真剣だった。私はハードに仕事をした人たちを批判しない、そのケースではない。私の選手たちは、勝利するに十分なことをした。そうできなかったのは、ムルシアのGKがファンタスティックだったからだ。チームを批判はしない。この結果は我々が望んだものではないが、ベルナベウでの試合があり、この姿勢を持って臨めば問題はないだろう。我々は勝利し、勝ち上がる。」
「ラシンはディフェンスを5人置いた。マラガもダイヤモンドの形で守備をしいた。それは問題ではなかった。ムルシアの選手たちは、走り、働き、そしてカレラのGKは非常に素晴らしかった。」

(時間がないので途中で切りますが、試合前の会見で言っていたように、ダメな選手はベンチから追い出してカスティージャの選手を座らせる、ようなことはしないそうです。はりつけになる選手は、とりあえずいない様子。)


兄ちゃんの方が小柄でした。

救えたもの

2010-10-27 02:25:18 | football
26日付、El Paisから。
-----------------------
「ミゲル・ガルシアが生きていると知って、本当に落ち着いて眠ることができた。すべて物事は儚いものだ。」
これは、ベティスのメディカルチームのチーフであり、日曜日の試合でサラマンカのピッチでミゲル・ガルシアの命を救ったトマス・カレーロの言葉だ。昨日、ミゲル・ガルシアはもうプレイを続けられないだろうということが知らされた。
「こういったケースではそういうものなのだろう。彼の心臓は、フットボールのためには準備できていなかったのだ。彼の年齢(31歳)で心臓発作が起きたら、スポーツのトップレベルで戦うことはできないだろう。重要なことは、彼の命が危険ではなくなっていること、今回の危機の原因になった血栓は治療されたということだ。」カレーロは付け加えている。既に元フットボール選手となった彼は、昨日ICUからサラマンカ大学付属病院の施設に移されている。
先に行われた、スペインの心臓血管系疾患の学会では、スペイン国内での年間の突然死が4万人にも上るというデータが取り上げられた。このうち、35歳以下のアスリートの症例は、40~50例と考えられている。こうした例がフットボールで起こると、その重要性から、メディアの注目を大きく引くことになる。
「以前よりもこうしたことが起こっているとは私は思わないが、事態は変化している。私は20年間フットボールに関わっているが、トレーニングや大会で要求されるものは非常に増大している。そういった活動の増強は、リスクファクターのひとつだと私には考えられる。」カレーロはそう言う。

ミゲル・ガルシアの心臓の問題は、遺伝的発生の可能性がある。サラマンカの医師(メディコ?)ホセ・イグナシオ・ガリードは、カレーロに対し、同選手の父親もまた、若年性の心臓発作に苦しんだこと、それが現在の息子とほぼ同じ年頃であったことを伝えた。
「これは、フットボール選手の心臓の問題の予防措置を、大いに高めなければならないということの証拠だ。我々は、心臓の病歴について家族の調査も進めること、そして100%の信頼性のある遺伝子検査ができるよう進んでいかなければならない。」
そう述べるベティスのメディコは、2007年、ヘタフェとのリーガの試合で、数度の心臓発作を繰り返して亡くなったセビージャのDFアントニオ・プエルタの死が、すべてを変えたのだとはっきり表明している。

「アントニオの件から、問題が認識された。彼の死は、間接的にミゲル・ガルシアの命を救った。彼の死以降、プリメーラとセグンダのピッチには、除細動器を置くことが義務になったのだから。」
-----------------------


昨年12月の、同じくEl Paisの記事。以前読んでたのですが、blogに載せてなかったもの。文中に出てくる学会は、今回の記事に出ている(そして先頃デラレが出席したという)ものと同じかな、と思います。
---------------------
2007年8月25日、アントニオ・プエルタはヘタフェとの試合中に崩れ落ちた。数分後、意識を取り戻した後、彼は自身の足でピッチを去った。それと同時に彼は付き添った医師にこう言った。「また最悪なめまいがしたんだ」。プエルタが失神したのはそれが初めてではなかったのだ。既に何度かその経験があった。それは日射病とかストレスだからとされていた。プエルタは9回の心停止を繰り返し、4日後に亡くなった。これは、カメルーンのフォエやハンガリーのフェヘールと同じ、突然死の例となった。
2年以上がたち、我々はプエルタが亡くなったのは、右心室の催不整脈によるものだと知る。心臓肥大の傾向を持つ35歳以下の人間に起こりやすい突然死の原因の1つだ。これは心臓専門医、病理学者であり、イタリアのパドヴァ大学の心臓血管病理学の教授であるGaetano Thiene医師によって確定された。Thiene医師は2008年にプエルタの家族の要請によってセビージャにやって来て、何が起こったのかを見出した。Thiene医師は検死報告書を確認した。その際の写真が、最近マドリーで行われた心臓血管系の学会で発表された。「彼らはその写真について話し合った。プエルタは、右心室の催不整脈によって亡くなった。この症状は、形成不全とも呼ばれている。心臓の筋肉の一部が脂肪の層によって覆われ、繊維症が生じ、心筋を収縮させるのに必要な電気信号の伝達を阻害する。まるでショートしたようになるということだ。このような先天的傾向を持って生まれてくる人たちがいるが、もし負荷の高いフィジカルトレーニングによって心拍が増大するような状態にないなら、おそらくこの病気は生じないだろう」。
プエルタにこれが伝えられていたら。ストレスをかけたことが不整脈の引き金となった。「失神性のめまいは、さらなる検査が必要だということの深刻なシグナルだった。」と言うThiene医師は、パドヴァにて、プエルタの息子を除く全家族の遺伝子検査を実施した。「心電図は異常性を検出できるか、あるいはさらなる発見をするためのスタート地点となる。」
こうしたことは、デラレにも起きたことだ。彼にはドクターストップがかかっている。「それは非常に重大な警告であり、可能な限りのテストをする義務がある。ストレスをかけて失神するのは、選手にとってノーマルなことではない。」とマドリーに住む医師、Luis Serratosaは指摘する。
催不整脈の50%は遺伝的要因、他の50%は感染症によるものだとThiene医師は指摘する。「それ故に、プエルタのケースが遺伝的に生じたものかどうか知るため、家族全員の検査をした。そしてもしこの場合がそうであるなら、いずれにしろ彼らはこの症状を保因しているということだ。」
---------------------