けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

非常時

2009-03-04 22:07:27 | football
Money, money money……
やっぱりお金がない、バレンシア。メディアプロやカッパとの契約は取り付けたものの、すぐにお金が入るわけではなく、選手の給料もスタジアム建築会社にも、支払いは滞ったまま。あれこれと金策を講じてきたソリアーノ会長ですが、突破口は見つからないまま、今夜再び役員会に臨むようです。場合によっては、ソリアーノ会長の辞任もあり得るとのこと。経済面を担当していた副会長のミゲル・ソリオは既に辞任を決めました。
どの記事を読んでも、悲しいもしくはむなしい気分になること間違いなしの内容満載なので、それ以上詳しくは書きませんが、この記事のタイトルはちょっと面白かった。

まずは選手、それから女子供だ

月曜日に、クアトロ・カピタネス(勝手に名づけた)がチームメイトたちに伝えたところによれば、メディアプロからバレンシアに支払いが行われた場合、最初に給料を受け取ることができるのは選手たちだ、とのことです。

例えば。城壁内に閉じこもって兵糧攻めに遭っている兵士と町の人々。補給部隊が、外からようやく、わずかな糧食を持って戻ってきました。
「我慢しようね、まずは兵隊さんたちからだよ」

マルチェナを始め、選手たちはクラブの状況を理解しています。少なくとも、表立って文句を言ったり騒ぎ立てる選手は(今のところ、たぶん)いません。でも、昨今の試合結果やオドオドと腰の引けたプレーぶりを見ていると、やはりメンタル面が弱っていると言わざるを得ない。となると、解決方法は給料の保証をしてやることか……。
個人的には、若手は別としてトップの選手たちは贅沢をしなければ食うにも寝るにも困らないだろうに、とも思うのですが。とはいっても、チームが落ち着いて試合に臨めないことには、やっぱり好成績を出せとは言いづらいしなあ。
さらにカピタネスはチームを鼓舞し、何が何でもCLのポジションを確保しよう、CLに出ればクラブにお金が入るんだ、さもないとシルバやビジャどころか、アルビオルもマルチェナもイングランド方面の人買いに身売りしないといけなくなるんだ…と。まさにドナドナ。
ほんと、選手の結束だけは高まりそうな気がする。選手がクラブの現状をどうこうできるものではない以上、選手にできることは、ただ勝つだけです。この際、失点しても許すから、勝って。


ということで本日のバレンシアのトレーニング
火曜日は休養で、本日トレーニング再開。一応ドブレセッションとなってますので、現時点では朝のトレーニングのニュースが入ってきています。スーペルより

--------------------
ウナイ・エメリは、今週末、ソリアでのヌマンシア戦に向けて、ミゲル・ブリートとミゲル・アンヘル・アングロを戦力とできるだろう。
ミゲルとアングロは、午前中のセッションで通常通り、全体トレーニングをコンプリートできた。ヘドウィグ・マドゥロが勤めていた右サイドで、プレイできることだろう。また、エドゥも全体とともにトレーニングを行うことができたが、現時点でヌマンシア戦でいけるかどうかはわからない。
一方で、負傷中のGKレナンは単独でトレーニングを行い、シルバとアレクシスも個別にランニングを実施。チアゴ・カルレトは、個人の問題。
全体は、35分間ジムでトレーニングを行った後、ロンドや負荷をかけるトレーニングを実施。最後に、2対2のミニゲームと、(ピッチを)広く使うゲームとを行った。トレーニングの最後の段階では、フェルナンド・モリエンテスが、GKに向けてシュートを放った際に、悪いジェスチャーをして、トレーニングをリタイヤした。

トレーニングには、ファングループからプラカードが掲げられた。「共に最後まで、魂を」と読めるものがあり、一方で別のグループからは、「お前らのせいで俺たちが恥かかされた分を誰が肩代わりしてくれるんだ?」(バレンシアファンを名乗るグループにはよくあることですね)というものがあった。後者は、コーチ陣の要請により取り下げられた。

--------------------

右ラテラルに、ミゲル復帰の見込み。マドゥロもよくやっていましたが、正直言って、ひどかった。実は以前にマドゥロは「右ラテラルはあまりやりたいポジションではない」ということを言っていました。でもウナイは、それをずっと右ラテラルに置いといたわけで……。
ミゲルがレギュラーで出ていたときでも失点はしていたわけですから、ミゲルなら万全というわけではありませんが、少なくとも右サイドの攻撃は元の力を取り戻せるかもしれません。
かもしれません、というのは、バレンシア系スポーツ紙の報道では、エメリがシステムチェンジをする可能性が言われているからなのです。ピボーテを3枚と厚くして、中盤で相手の攻撃を食い止める4-3-3。ピボーテが3だとしたら、残りの前の3人は、ビジャかマタかシルバかホアキンかビセンテかミチェルかパブロかモリエンテスかアングロか……。
モリエンテスが「悪いジェスチャーをして」というのは、5本の指のうちの3番目の指を立てて相手に見せたとかそういうことではなく、どこかを痛がる様子を見せた、という意味だろうと思います。たぶん。夕方のセッションでどこにいるか、だなー……。


後から追加:夕方
トレーニングは、戦術を中心としたもの。気温が下がる中で、ピッチを狭くしたミニゲームを行ったとのこと。カンテラからはミチェルとサルバが加わる。
アレクシスは、午前のトレーニングと同じように、トレーナーと共にランニング。シルバ、レナン、マドゥロ、モリエンテスは、室内で個別トレーニング。やっぱりか……。

木曜日は、午前に非公開練習が予定されています。


続行
ビセンテ・ソリアーノは、会長職を続行する模様。

その口が災い

2009-03-04 01:34:39 | football
勝ち点差が4まで一気に縮まったところで、次節はデルビー・マドリー。MARCAはこんな記事で、アトレティの皆さんの気持ちを逆なでしています。

アトレチコはレアル・マドリーのベストフレンド
・アトレチコは、プリメーラへの昇格以来(02/03シーズンより)、バルセロナから26ポイントを上げ、一方でマドリーからは8ポイントしか上げていない
・アトレチコは、バルセロナに対し6勝4分4敗
・マドリーに対しては、4分9敗
・唯一、2006/2007シーズンのみ、マドリーから上げたポイントがバルサから上げたポイントを上回る


なんだこの親父
リバプール戦前に、リバプールを小バカにするような発言をしたり「3-0で勝つな」とか言ったりした挙句、結局赤っ恥をかくことになったレアル・マドリーの会長ビセンテ・ボルーダでありますが、今度は、「クラシコには勝つから、実質勝ち点差は1だな」「リーガはもらった」的なことを言ったらしい。

ファンが言うのなら、別に良いんです。しかしマドリーの会長という、ビッグクラブを代表し大きな影響力を持つ人間、かつ現場にいるわけではない人間が、他クラブを軽んじるような発言はすべきではない。実際、ほんの1週間前に自分の軽い発言が不適当だと取り上げられ批判を受けたばかりなのに(しかもバカにしたリバプールに負けたことで、さらに印象が悪かった)。今回のMARCAの記事では「楽観主義をあふれかえらせてる」と書かれています。ただの道化師ですよ。
一連のコメントは、ラジオか何かで話したらしいのですが、最後に締めとして「この幸福感に酔っている様子が、私には心配だ。我々は地に足をつけていなければならない…」とかなんとか語ったらしいですが、どの口が言うか。
読者のコメンタリーには「口を閉じろ」「ラモン・カルデロンより悪いわ」「間抜け」なんて感じのものが多々。もちろんマドリディスタと思われる人々からのコメントです。悪人顔のくせして、考えの足りない、とんでもない人が会長になったんだな……。

で、この発言についてペップから反応が。
「彼(ボルーダ会長)は、私に影響を及ぼせるようなキャパシティを持っていないし、持てるようにもならないだろう」
「彼はもう、リバプールの日のことを正しいと思ってるんだろう」

まったく、まともな会長はいないのか。


お休み明け
2日間のお休みを満喫したマドリーの人々は、トレーニングを再開。この日、ピッチに入らなかったのは、ガゴ、フォベール、ペペの3人。ガゴはリバプール戦で痛めた右足首がまだ完治ではないとのこと。ただし、本日のインタビュー当番がガゴでして、右足首の調子について聞かれ、
「デルビでプレイするのに問題はないだろう。僕の足首が、日々良くなっているかを見なければならないが、繰り返し言うと、デルビーにはプレイできるコンディションになっているはずだと考えている。」

フォベールは、右大腿四頭筋の拘縮すが、まもなく全体練習に復帰できる模様。
ペペは、土曜日はサスペンションですから、あせらずに来週の火曜日を目指して調整すれば良いわけです。ペペの代わりは、メツェルダーかセルヒオ・ラモスかエインセか……さすがにまだわかりませんね。