けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

忘れること、忘れてはいけないこと

2005-03-12 00:28:11 | football
CL?そんな昔の話は忘れました(オワリ)。

忘れてはいけないのは、こちら。マドリードは今日で無差別列車爆破テロから一年を迎えました。

2004年3月11日朝8時すぎ。マドリーの中心に向かう通勤・通学列車を狙った複数の爆弾が192名の命を奪った。当初はETAが疑われたが、すぐにアルカイダの犯行と判明した。
(この結果、親米路線をとり国民の多数の声を無視してイラク攻撃に荷担していた当時のアスナール首相率いるPP(民衆党)は、数日後に行われた総選挙で野党第一党だったPSOE(社会労働党)に敗北。鮮やかなまでに与党と野党が入れ替わり、新しく就任したサパテーロは数ヵ月後にイラク国内に駐留していたスペイン軍を引き上げた……)

TVEの夜のニュース(現地だと昼)を見ましたが、ひたすら一周年の追悼と祈りの風景が続いていました。
それはレアル・マドリーの練習場でも同じことでした。


練習に先立って、犠牲者に対し5分間の黙祷が捧げられました。
マドリードで生まれた、あるいはマドリード暮らしが長いカンテラ(下部組織)出身選手、他の地域出身のスペイン人選手、他国出身選手。その誰もが「忘れらることのできない記憶であり、我々は犠牲者とその家族の傍にあって彼らを助けたい」という主旨のコメントを出しています。

マドリードで起きた出来事ということもあって、私の中でそれはサッカーと絡んだ記憶で残っています。
テロの翌日に行われた政府主導の市民デモ。ペレス会長やバルダーノと共にクラブを代表して参加した、マドリー生まれのラウルとグティ。ラウルは泣いていた。
テロのあった前日は、ベルナベウでCLマドリー対バイエルン・ミュンヒェンの試合が行われていました。テロのニュースを聞いたバイエルンの選手たちは、確かスペインを発つ前に献血を申し出てくれた。
テロに対抗しよう、という空気はマドリードだけではなくて、普段なら「マドリードなんて」という空気もあるカタルーニャでも他の地域でも見られた。テロ後のリーグ戦では、どの試合会場でも皆が黙祷する姿とテロへの対抗を示す横断幕があった。

そんなことを、覚えています。


久しぶりのオフィシャルインタビューが敗戦後第一番となったカピタン・ラウル


最後にもう少しサッカーらしいニュースを。こちら
セルタを辞めた後、どこで何をしているのか良くわからなかったロシアの皇帝、アレクサンダー・モストボイ様がセグンダのアラベスと契約を結ぶのだとか!!恐るべし、ピーテルマン。ピーテルマンは問題行動の多いオモシロ会長で、02/03シーズンにラシン・サンタンデールを引っ掻き回して話題になりました。ベンチに入りたくてデルガード(用具係みたいなもの)に化けたり、それで連盟から怒られたりね…。
アラベスは現在セグンダの8位。プリメーラに上がれるのは3チーム。モストボイ、アラベスの救世主となりますかどうか…