ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

ペトリュスのなぞ52ページ目

2009-04-05 06:42:30 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
【52ページ】


和音    そのオーナーは、ペトリュスを超えるワインを造るという夢を持って

      いました。

      しかし規模が小さい為、ブドウを選別して、生産量を落とすことが

      できない。

      そこである年彼は、ブドウ畑の1区画だけ夢を叶える為に使った。

      自信のあるワインができたので、熟成したら、同ヴィンテージの

      ペトリュスと飲み比べしようと思った。

      彼は、3本のペトリュスを購入しました。

      1本目は、ペトリュスを半分減らし、自分のワインを注ぎ足した。

      2本目は、ペトリュスを空にし、自分のワインで満たした。

      3本目は、ペトリュスのままです。

      しかし彼は、それらのワインを飲めなくなったのです。

ペリー   それらのワインが熟成する前に、亡くなったのですか?

和音    たぶんそうでしょう。

      そして、彼の家族が高価になっている3本のペトリュスをオークショ

      ンに出品した。

      今までの話は、私の推測ですが?

      小さなオーナーのロマン、これらのワインには不正はないでしょう。

ペリー   私もそう思います。

      しかし彼のすばらしいワインはもう飲めないのですね?

和音    残念ですね。


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