ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

美しい切子のワイングラス 112ページ目

2009-05-23 23:04:59 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
新着フォトブログの下に、江戸切子のタイトルがあり、私も今日、アクセスしまし

た。切子のワイングラスも載っていましたよ。




【112ページ】


和音    どうかされましたか?

社長    いえ、やはりそれを選びましたか?

和音    社長の切子のワイングラスのコレクションはどれもすばらしい!

      その中でもこれが、他を圧倒していましたね。

社長    先生自身が最高傑作だと言っていました。

      男の約束です。持って帰ってください。

      そしてこれも。

和音    ありがとうございます。


数日後、切子の先生が、社長宅を訪れた。そしてしばらく社長の食器ボードに

並べられたコレクションを眺めていた。


先生    和さんとのテイスティング対決は社長の負けだったようですね?

社長    判りましたか?

先生    社長が最高傑作だと誉めてくれたワイングラスが見当たらないですか

      ら。

社長    テイスティング対決に負けたので、和さんに差し上げました。

      いや和さんに選ばれてしまったのです!

先生    私の作ったカベルネ・ソーヴィニヨンのワイングラスは役に立たなか

      ったですか?

社長    いいえ、確かに和さんの五感を狂わせました!

      最初は、テイスティング対決のワインをシャトー・ラトゥールと

      感じたようです。


113ページに続く



  


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