ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

情報通ソムリエの自信 96ページ目

2009-05-07 20:59:36 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
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和音       オー!サントーバンですね?

情報通ソムリエ  社長の選んだムルソーを私の用意したサントーバンに変えたの

         です。

和音       サントーバンと言えば、白ワインの最高峰モンラッシェを産す

         るピュリニーモンラッシェ村とシャサーニュモンラッシェ村と

         隣接する村ですね。

情報通ソムリエ  ええ、でもモンラッシェがあまりにも有名なので、その影に

         隠れているのですよ。 

         コストパフォーマンスに優れたワインが多いですよ。

和音       私もそう思います。

         その中でもこれは、特においしいワインでしたね?

情報通ソムリエ  そうでしょう?

         でもこのワインは幻のワインになっていまったのです。

和音       ええ?

情報通ソムリエ  もうこのワインを生産していないのです。

         今は、ストック分を親しい知人にのみ分けているのです。

和音       そうでしたか?

         社長、今夜は楽しいワイン会でした。

         そろそろお暇させて頂きます。

社長       和さんに、おみやげとしてシャトー・オー・ブリオンの

         2,000年を用意しています。

和音       ボルドーのグレイトヴィンテージですね?

         でもそのワインは今夜奥さんと飲んでください。

         私は、代わりにムルソージュヌヴリエール1996年をいただ

         きたいですね。

社長       私の捜し求めたもう1本のムルソーがお判りでしたか?

         それでは、両方持って帰ってください。 

97ページに続きます。       


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