ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

4 新型ロボットソムリエ 154ページ目 

2010-11-03 20:30:08 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
【154ページ】

 博士の専属ソムリエが3本目のワインを抜栓し、二人のグラスに注いだ。


博士   久美、このワインを先にテイスティングしなさい!
 
久美   はい。

     とても上品で奥深いワインだわ。

     そしてアーモンドのような風味。

博士   ナッツの香味の特徴があるのは、ムルソーだね?

久美   最初、そう推測しました。

     しかし、ムルソーと比べるとワインのパワフルさが少し弱い気がするのです。

博士   ムルソーでないと?

久美   博士は、ピュリニ・モンラシェとシャサーニュ・モンラッシェとムルソーの     
     テイスティングだとおっしゃいました。

博士   そのつもりだったが。

久美   標高の高い畑のシャルドネを使っているのではと思うのです。

     これは、ピュリニ・モンラシェ村とシャサーニュ・モンラッシェ村に隣接する

     サントーバン村のワインでは?

博士   久美の答えはサントーバンでいいね?

久美   はい。

博士   では、和さんもワイン名を答えてください。

和音   おいしいワインですね?

     これは難しい・・・・。

博士   和さんの答えは、ムルソーですか?それともサントーバン?