ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

5 フレンチの若き天才 3ページ目

2010-11-23 23:17:33 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
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社長    ソムリエの資格も取っているの?

シェフ   はい。

      資格だけで、お客様へのサーブはしません。

社長    ところで、和音 通の名前を聞いたことある?

シェフ   テイスティングにかけては、トップソムリエも敵わないとのうわさの人

      ですか?

社長    彼がそうだ。

      私は、ワイン通倶楽部に入っているのだが、メンバーの間で和音さんを

      プライベートワイン会に招待するのが流行っているのです。

シェフ   どうして?

社長    彼をプライベートワイン会に招待して、「おいしいワインだ!」と誉められる

      ことが自慢話になっているのです。
   
      さらにテイスティング対決を申し込むとメンバーから一目置かれる存在に

      なるのです。

シェフ   社長もテイスティング対決を申し込むのですね?

社長    ああ、相談というのは、そのことについてです。 

      テイスティング対決で和音さんに勝つ方法がないかと・・・。

シェフ   社長は、モーツワルトをご存知ですか?

社長    音楽家のだね?

シェフ   そうです。