ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

4 海の切子ワイングラス 97ページ目

2010-06-06 05:58:46 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
【97ページ】


和音    社長が、もし負けるとこのグラスを私に?

社長    はい、そのように約束しました。

      しかし約束したことを後悔しているのですよ!

      このグラスを見た瞬間、体がゾクット震えたのです!

和音    分かるような気がします。

社長    「最高傑作のひとつだ!」と心の中で叫んでいました。

和音    前回では、社長のコレクションの中からすばらしい切子のワイングラスと

      カベルネ・ソーヴィニヨンのデザインされたグラスを頂いて帰りました。

      今回もぜひこのグラスを頂きたいものです。

社長    私も秘策を考えているのですよ。

      簡単には、渡せません!

      さあ、星のシリーズのワイングラスで飲みましょう。


 テーブルの上に、星のシリーズの6個の切子のワイングラスが並べられた。

そして部屋の明かりが消された。

グラスにスポットライトが当たると、デザインの星が輝いた。


和音    すばらしい!

      これらは、今までの切子のワイングラスと趣きが違いますね?

社長    そうです。

      ボードのコレクションは、今までの伝統を継承しながら先生の感性を生かした

      ものです。

      星のシリーズは、まったく新しい切子を確立したと言えるでしょう。



※星のシリーズの切子ワイングラスはフィクションです。

実際には、存在しません。