星降るベランダ

めざせ、アルプスの空気、体内ツェルマット
クロネコチャンは月に~夜空には人の運命の数だけ星がまたたいている

休校中

2009-05-20 | NO SMOKING
さぁ女の子達、一列に並びましょう。
先頭のあなた、あなたの後ろはあなたのお母さん、その後ろはそのお母さん…
何人くらいたどったら、ラスコーの洞窟壁画を描いた時代の女の子にいたるのかしら?

兵庫県立美術館館長の中原佑介さんの「ヒトはなぜ絵を描くのか」(フィルムアート社2001年刊)に、人の平均寿命を40歳としてラスコー洞窟壁画の描かれた1万7千年前の祖先まで何代か数えてみるという会話があった。でも男性でたどるのは無理があるような気がする(ラスコーの壁画を描いたのは女性かもしれないし)。
命が繋がるというのは、女性が子供を生んできたということだから、平均20歳で出産と考えて、何代前か、計算した方が正しいと思う。
こうしてたどると、私の850人くらい前の祖先が、ラスコー洞窟壁画の時代に生きていたことになる。わずか850人でたどりつけるのだ。
頭の中で850人並べてみると、あらためて、いつの時代にも私の祖先は生きていたということに、感動する。(ちなみに卑弥呼の時代だと、90人くらい前)

地震戦乱飢饉疫病、いかなる危機的状況下でも、女性は子供を産んだ。
どんなに疫病の流行った時代にも、子供を産んだ女性がいたおかげで、私たちはここに存在している。疫病が流行るたび、強い遺伝子を持つ者が生き残ったのだろうか。

ただ今、芦屋市内の学校は、新型インフルエンザ感染防止対策のため、一週間の休校中。
市内には、子供達だけでなく、大人もできるだけ出かけないほうが良い、との雰囲気が漂っている。
美術館も、図書館も、プールも休館。
元気な小中高校生は、家の中でどうしているのだろう?

今朝早く、ゴミを出しに行くと、バスケの半パンランニングのユニフォームを着てゴミ出しにきた近所の中学生に出会った。
ゴミ置き場には、同じユニフォームをきた二人の中学生が待っていた。
「おはよー」と挨拶した彼女たちは、すぐにランニングに出かけていった。
健康な運動部員である彼女達は、朝早く、そっと集まって朝錬しているのだ。
そっと、のはずなのに、ついユニフォームを着ているところが面白い。
ラスコーのクロマニヨン人から850代目の強い遺伝子を持つ彼女達が、朝の街を駆けていく。
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2 コメント

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shibakoさん (ラミーチョコ)
2009-06-04 14:44:30
6月になって、街からほとんどマスク姿が消えました。私の周りは普段どおりの生活です。
過剰反応との声もありますが、日本社会での、鳥インフルの、予行演習としての意味はあったと思います。
各家庭で、震災の後、水を確保しておくことが当たり前になったように、今後消毒液とマスクは常備するようになると思います。
公共機関の相互連絡体制の不備も明らかになったわけですから。
連休前にPCが起動しなくなり、バックアップをサボっていたため、なんだかすべてが宙に消えたような、不安定な5月、でしたが、そろそろ、再起動します。
shibakoさんのコメントを、そのきっかけにしようっと。ありがとうございます。
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Unknown (shibako)
2009-05-30 19:48:55
>ラスコーのクロマニヨン人から850代目の>強い遺伝子を持つ彼女達が

ちっぽけな私も850代目の立派な命なんだなあと有り難く思います。

神戸の様子は少し落ち着きましたか。
イギリスはまったく平常通りです。空港のチェックも甘い甘い。それが良いのか悪いのか解りませんが、精神的には健康な気がします。私は休校中に連んでカラオケに出かける日本の高校生の気持ちがちょっと解る気がします。
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