いつのまにか、七夕の季節。
図書館のエントランスには笹に短冊が舞っていた。そして、その向こうの壁に、外の暑さなんて吹き飛んでしまうような、素晴らしい絵が2枚。
井上よう子「GALLARIE in Denmark」
井上よう子「雨のコペンハーゲン」
この青い傘、私の忘れ物のような気がする。(コペンハーゲン行ったことないけど)
傘をここにおいたまま、思わず雨の中、何かを追いかけてしまった少女。
そして、部屋の中で、駆けだした少女のことを心配して外の広場を眺めている母親。これも私のような気がする。
広場に雨は降り続いて、長い時間が経っても、少女は帰ってこない。
井上よう子さんの絵には、画面に人物が登場しない。なのに、今までここにいた誰か、そしてそんな風景をいつまでも忘れずに大切に心に抱いている誰かがいることが、伝わってくる。
ステキな青色は、心の中にしみてくる。
芦屋市立図書館の天井には、大きな新宮晋さんの作品がある。時々静かにゆったりと回っているのに、みんな本を探すのに夢中でその存在に気がついていない。白い天井から何本もぶら下がっている細長い照明器具は、隣接する美術博物館と同じ。緩い壁のカーブも同じ。同じ時期に同じ設計者が建てたのね。
テーブル席のある中庭には、木村敏さんの彫刻「かたぐるま」。時々、雀が、女の子の頭に停まっている。今日は、茶色い虫が停まっていた。
「原発稼働待望世論」をつくるための作戦としか思えない、関西電力の「計画停電」のお知らせ葉書が届いた。待望なんか断じてしていない。
「この夏はエアコンを昼間はつけない、涼しい公共の場所ですごしましょう。」
と思ったのは私だけではないらしい。図書館は夏休みでもないのに、平日満席状態だった。
図書館のエントランスには笹に短冊が舞っていた。そして、その向こうの壁に、外の暑さなんて吹き飛んでしまうような、素晴らしい絵が2枚。
井上よう子「GALLARIE in Denmark」
井上よう子「雨のコペンハーゲン」
この青い傘、私の忘れ物のような気がする。(コペンハーゲン行ったことないけど)
傘をここにおいたまま、思わず雨の中、何かを追いかけてしまった少女。
そして、部屋の中で、駆けだした少女のことを心配して外の広場を眺めている母親。これも私のような気がする。
広場に雨は降り続いて、長い時間が経っても、少女は帰ってこない。
井上よう子さんの絵には、画面に人物が登場しない。なのに、今までここにいた誰か、そしてそんな風景をいつまでも忘れずに大切に心に抱いている誰かがいることが、伝わってくる。
ステキな青色は、心の中にしみてくる。
芦屋市立図書館の天井には、大きな新宮晋さんの作品がある。時々静かにゆったりと回っているのに、みんな本を探すのに夢中でその存在に気がついていない。白い天井から何本もぶら下がっている細長い照明器具は、隣接する美術博物館と同じ。緩い壁のカーブも同じ。同じ時期に同じ設計者が建てたのね。
テーブル席のある中庭には、木村敏さんの彫刻「かたぐるま」。時々、雀が、女の子の頭に停まっている。今日は、茶色い虫が停まっていた。
「原発稼働待望世論」をつくるための作戦としか思えない、関西電力の「計画停電」のお知らせ葉書が届いた。待望なんか断じてしていない。
「この夏はエアコンを昼間はつけない、涼しい公共の場所ですごしましょう。」
と思ったのは私だけではないらしい。図書館は夏休みでもないのに、平日満席状態だった。