星降るベランダ

めざせ、アルプスの空気、体内ツェルマット
クロネコチャンは月に~夜空には人の運命の数だけ星がまたたいている

ガングリオン

2008-02-29 | NO SMOKING
「ガングリオン」
…まるで、「ハリー・ポッター」か「ライラの冒険」に出てきそうな怪獣の名前だわ。

痛みがなかったから、左手首の突起物に気付いたのは1週間前のこと。
A整形外科は、村上春樹さんの小説に出てくるおさるの公園の近くにある。
4年前、私が転ぶまいと踏ん張ったために右膝靱帯を損傷した時に行って以来である。
無愛想だけど、聞いたことにはごまかさず答えてくれる、不思議と信頼感のわくA先生だった。
あの時は医院を出てくる時、私の右足は白い石膏ギブスに覆われていた。

今度も不安だった。
しかし今日、ドクターAはマジシャンAに変身したのだ。

「では今から、これを消して見せます。1・2・3-」
とA先生が言ったわけではないが、
「どーれ、押しますよ」~ムギュー~
この一押しで、怪物ガングリオンは、消えたのだった。

「どこへいったのですか?」と聞くと「散りました」の答。
私の脳裏に、宇宙の彼方で火花と共に、
飛び散るガングリオンという怪獣の姿が浮かんだ。

帰り道、思わず、歌ってしまった。
♪ガンガン グリグリゴンゴン ガングリオン
 ガンゴン グリグリガンゴン ガングリオン♪(メロディはチキチキバンバン)

医者に行って、こんなに幸せな気分で帰ることができたのは初めてだった。
A先生、ありがとうございます。
コメント
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