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世界最高の人材育成プログラム

2017-09-02 07:28:26 | 経営・リーダーシップに必要な事

@世界最高峰のリーダーシップ養成プログラム=ホワイトハウス・フェローを聞いたことがあるだろうか。 米国で有数な人材を一般公募し、発掘する。その選別された人材を米国の政治の中枢で養成するという画期的なプログラムである。選別された人材(20代後半から30代前半の20名ほど)は実際の世界会議、党首会議、会食、パーティー等に参加し、配属された上司である長官・大臣等に1年間秘書官的役割を持ち本物のリーダーシップを体感させる。 日本ではまず考えられないこのプログラムは1965年に設立されている。

中でも気になったリーダーの役割を指摘してるのがヴォルペ運輸長官。「トップに立つものが変革の方向性を打ち出し、活動の成果を判断する明確な基準を示し、期限をはっきり決め、目標達成に向けた進捗状況に目を配り続けるべきだ」。上司たるべき役割に必要なことをズバリ、有言実行している。 日本の政治家、何かがいつも抜け、不在、不透明となっているのが残念だ。

  • ホワイトハウス・フェローは1965年ジョンソン大統領の意思により設立、「向上心のある才能豊かな若者に、国を統治するプロセスを直接経験させ、社会を導くとはどういうことかを実感させる」のが目的
  • 当初は毎年数千人に予定だったが20人以内の20代後半から30代前半に絞った(政府長官等上役には専門知識がない場合、経験不足の場合など、民間からの専門職での補佐役は非常に有効でかつ政党人材育成にもなる)
  • コリンパウエル国務長官「偉大なリーダーとは、部下に気配りができる人物」
  • スーザン・イサーマン「まず人間的な関係を築いて、その後で仕事上の関係を打ち立てるのが重要だ」
  • デニス・ブレア住宅都市開発長官のルール「ご要望を書面で提出してください、そうすれば検討させていただきます」という文書化で残し汚職等の誘いを打ち消すこと
  • カーラ・ヒルズ「物事を複雑にせず、ぶれることなく誠実に振舞い、安易な逃げ道を選ばない」
  • ブッシュジュニア大統領「リーダーは他人の意見を聞き入れるべき時と、自分の考えを貫くべき時の区別ができなければならない」「まずは多くの意見に耳を傾けること。異論反論が吹き出すことは判っていても、その上で方針を決める」
  • コリンパウエル「スピーチのうまい人は自然に喋れるように努力し、メモを一回見ただけで数ページの内容を頭に入れる記憶力を養い、常に努力している」
  • コリンパウエル「部下の誕生日、様々な個人的な問題にも支援を惜しまなかった」「大事なのは人々にどういう感情を抱かせるか。リーダーの成功は頭の良さや有能さを見せつけるのではなくその鍵を握る能力だ」。頼みごとには『君のような人間に力を貸してほしい』という。
  • ウイリアム・ミラー財務長官「コミュニケーションのスタイル=褒める時には皆んなの前で、叱る時は二人きり」
  • エバンス赤十字総裁「規律を乱しているものが一人でもいればチームを罰する」
  • フランス思想家ヴォルテール「質問にどう応えるのでなく、どいういう質問をするかによって人を判断せよ」
  • イギリスの哲学者エドマンド・バーク「悪が勝利するために必要な唯一の条件は、善良な人々が何もしないことである」
  • シュレンジャー大統領補佐官「キューバ対応に反対意見があるにもかかわらず何も発言しなかったことを悔いている」=空気を読み意見が言えなかった。結果的にアメリカは多くの賠償金を「身代金」として支払った。
  • コリンパウエル「孤立することが分かっていても臆せずに厳しい問いを発するのが本物のリーダーの役割」=空気を読むことも重要だがそれに左右されない発言もするべきだ
  • キング牧師の婦人コレッタ・スコット・キング「過酷な経験をするのはこれが初めてではありません。それにもし恐怖に囚われていたら夫は公民権運動を引っ張ることなどできなかったでしょう。自分の命や名声を危険に沙汰すことを恐れずに、運動の先頭に立ったのです」
  • 「怒りや憤りを胸に抱けば後ろ向きの感情のウイルスが周囲の人間に感染する。その人間は尊敬を失い、引っ張ることができなくなる」
  • アパルトヘイトを成功裏に導く「成功するリーダーとは、目先の1つ1つを先頭で全てに勝つことが戦いの目的ではないと理解できている人物です。」
  • サムラート・キーチ製薬会社の副社長「現場を歩くことはリーダーの指名」、クルーラク将軍「自分を部下に見せて、部下の悩みを聞き、対処する努力」「若い人を元気づけ、やる気をもたせ、責務を果たすために最大限能力を発揮できるようにすること」
  • トンムソン厚生長官「辛抱強く黙って話を聞く」。その後「皆さんのお話は良くわかりました、では今度は皆さんが業界としてどのように力を貸してくださるのか聞かせてください。」と結んだ。
  • パウエル「議論せずに結論を出すことなく、全ての考え方や選択肢をテーブルの上に載せる」
  • ヴォルペ運輸長官「トップに立つものが変革の方向性を打ち出し、活動の成果を判断する明確な基準を示し、期限をはっきり決め、目標達成に向けた進捗状況に目を配り続けるべきだ」
  • ビルゴード国際開発長官「いつも準備を怠らず専門的な知識を蓄えておくべし」
  • エドワード・ライス空軍中将「問題解決の第一歩は問題を理解すること、複雑な問題は問題を正しく理解する時間を費やすこと、75%正しく把握出来れば、残り25%ですばやく解決出来る。」
  • ホワイトハウス・フェローの厳しい選考プロセス
  •             選考書類=学歴、賞罰、課外活動、志望理由、夢、希望、目標
  •             3名の推薦文章(人格、能力、資質の評価)
  • 候補の選考基準
  •             明晰に考え、明晰に答え、明晰に書ける=明晰な判断ができる
  •             協調性=他の人と協調して仕事をこなせるか
  •             資質=自己中心的な考えを抑制できるか
  • フェローの仕事
  •             1年間政府の中枢で研修する
  •             週に3日間は最重要人物たちと一緒に食事、質疑応答する


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