@隣国との戦いがつづき弱体化した秦国の再興に、才能ある人材を集め改革を断行する君主嬴渠梁。国の立て直しに必要な事は君主が信念(立法国家)を持って法家の思想家衛鞅と改革を最後まで遂行する、秦国の中国統一王朝へとつながる法の基礎作りドラマである。国家の基礎とは国を支える法を定め、貴族、農民問わず法には厳しく平等に、誰もが功を立てればその褒賞を惜しまず与えたことだ。当初はあぐらをかいていた貴族らが猛反発したが、やがて富国強兵、農民からの賛同を得て大国となるが、立役者である衛鞅は生き残った貴族らに殺害されるという悲しい物語だ。
現代の日本にも政治家特権を一切廃止し、全て国民と同等の法を定める時期にあると感じた。更に「政治家だから」すべき事を法制化(国民の鏡にすべく)し「悪事」には辞職を制定し、国家の代表は国民が直接選挙(小泉元首相が提案していた)すべき時期だと感じた。
『大秦帝国』全集50話
魏国と秦国の戦いで弱体化した秦を建て直そうと全国から賢才ある人材を集め改革を図る。やがて秦国の24代君主・嬴師隰・献公の次男・嬴渠梁は魏軍の総師で丞相でもある公叔痤弟子の衛鞅を招聘し、国の政治家・将軍・法家・兵家の改革を断行して行く。だが行手には多くの貴族、家臣が反対し、暴動となる。そこでは法を重視した差別ない決定にも不満が溜まり身内にもその刑が処される。